Webデザイナー、UI/UXデザイナーの@sdesignlaboです。
Photoshop(フォトショップ)を使って文字ベースでデザインされたライブ配信用バナーをゼロから作る方法をフォトショ初心者の方に詳しく解説します。
写真やイラスト素材が無くてもOK!
フォトショップでよく使う基本機能を網羅的に学習できます。これからPhotoshopを始められる方にオススメのコンテンツですよ!
何が作れるの?

上記の様なライブ配信用バナーがゼロから作成できます。
ドキュメントサイズの指定、レイヤースタイルを組み合わせた文字デザインや背景デザインなど、Photoshopの便利な機能を網羅的に身に付けられます。フォトショップを使ったクリエイティブに応用が利くのでフォトショスキル向上をされたい方にオススメですよ。
配信バナーの作り方
それでは文字ベースの配信バナーの作り方を解説します。
順に進めていけば初心者の方でも再現可能ですよ!
Photoshopを導入しましょう
当記事の内容を実践するにはPhotoshop(フォトショップ)が必須です。
未導入の方は
Adobe公式サイトから導入できます。
なお、AdobeCCのプランは
コチラの記事で徹底解説しています。
ドキュメントを作成&文字入力
STEP.1
新規ドキュメントを作成
新規ドキュメントを作成します。サンプルは下記のYouTubeサムネサイズです。
幅:1280px
高さ:720px
解像度:72pixel/inch
カラーモード:RGBカラー
※アートボードのチェックは無し
STEP.2
文字を入力
[
文字ツール ] で文字を入力します。
文字のカラー:お好みで
サンプルのフォントは [
ADSストロング ] を使用しました。
サンプルの雑談配信は雑・談・配・信と個別の文字として入力します。
STEP.3
波形で変形する
[
移動ツール ] で文字のレイアウトを行います。[
Ctrl +
T ] (Mac:
⌘ +
T) で自由変形ができるので回転させたりして文字に遊びを入れてみましょう。
最後に4つのテキストレイヤーは [
Ctrl +
G ] (Mac:
⌘ +
G) でグループ化しておきます。
画面右上に文字を入力します。
サンプルは「だらっと話そうや!」と入力しました。お好みで文字を入力しましょう。
入力した文字に対してPhotoshop画面上部のオプション内にある [
ワープテキストを作成 ] を適用します。
※文字ツールでテキストをクリックし、編集可能状態にするとワープテキストが使用できます。
サンプルのワープテキストは下記設定です。
スタイル:アーチ
水平方向にチェック
カーブ:+10%
水平方向のゆがみ:0%
垂直方向のゆがみ:0%
[
移動ツール ] で文字のレイアウトを行ったらベースとなる文字が設定完了です。
文字に質感付与を行う①
STEP.1
レイヤーを整理
雑談配信のレイヤーグループをクリックしてアクティブにし、[ Ctrl + J ] (Mac:⌘ + J) でレイヤーグループをコピー。
サンプルはグループ名を上から「ドット用グループ」、「ベース質感用グループ」としました。
「ドット用グループ」の塗りを0%にしましょう。(レイヤーパネル右上で設定)
次に「ベース質感用グループ」をクリックしてアクティブにします。
STEP.2
グラデーションオーバーレイを追加
グラデーションオーバーレイの設定です。
描画モード:通常 不透明度:100%
グラデーション:次参照 シェイプ内で作成にチェック
スタイル:線形 角度:90°
比率:100% 方法:クラシック
グラデーションの詳細設定です。
カラー①:#12d6df 位置:11
カラー②:#ff2ef3 位置:81
文字グループに対してシアンとパープルのグラデーションが追加できました。
※色やグラデーションの向きはお好みでカスタマイズして下さい。
STEP.3
境界線を追加
レイヤースタイルの左メニューから [
境界線 ] を追加します。(見つからない場合は画面左下の [
fx ] → [
境界線 ] で追加可能)
サイズ:9px 位置:外側
描画モード:通常 不透明度:100%
オーバープリントにチェック
塗りつぶしタイプ:カラー
カラー:#ffffff
レイヤースタイル左メニュー内の境界線右側にある [ + ] をクリックし、コピーします。コピー後は下に位置するレイヤースタイルを編集します。
サイズ:14px 位置:外側
描画モード:通常 不透明度:100%
オーバープリントにチェック
塗りつぶしタイプ:カラー カラー:1e8ddd
すると境界線が2つ重なった表現ができます。
STEP.4
ドロップシャドウを追加
引き続きレイヤースタイルの左メニューから [ ドロップシャドウ ] を追加します。(見つからない場合は画面左下の [ fx ] → [ ドロップシャドウ ] で追加可能)
描画モード:通常 カラー:#1e8ddd
不透明度:100% 角度:123°
包括光源を使用にチェック
距離:19px スプレッド:100% サイズ:16px
画質の項目は初期設定のまま
STEP.5
シャドウ(内側)を追加
レイヤースタイルの左メニューから [ シャドウ(内側) ] を追加します。(見つからない場合は画面左下の [ fx ] → [ シャドウ(内側) ] で追加可能)
描画モード:乗算 カラー:#010026
不透明度:35% 角度:123°
包括光源を使用にチェック
距離:5px チョーク:100% サイズ:5px
画質の項目は初期設定のまま
文字の内側に落ち影が追加でき、立体感が出せましたね。以上で「ベース質感用グループ」の設定は完了です。
右上の文字デザイン
右上に配置している「だらっと話そうや!」の文字には複数の境界線を追加しています。
境界線①
サイズ:3px 位置:外側 カラー:#1e8ddd
境界線②
サイズ:10px 位置:外側 カラー:#ff8dee
境界線③
サイズ:16px 位置:外側 カラー:#1e8ddd
文字に質感付与を行う②
STEP.1
ドット用グループをアクティブにする
レイヤーパネルを開いて「ドット用グループ」をアクティブにします。
先に塗りを0%にしているので文字の塗りが無い状態です。
STEP.2
パターンを追加
レイヤーパネル下部から [
fx ] → [
パターンオーバーレイ ] を追加します。
描画モード:通常 不透明度:100%
パターン:
コチラからダウンロードしたzip内のdot.patをダブルクリックしてインストール
角度:0° 比率:6% レイヤーにリンクにチェック
※パターンの作成・登録方法は
コチラで解説。
STEP.4
カラーオーバーレイで色変え
STEP.3でスマートオブジェクト化したレイヤーに [
fx ] → [
カラーオーバーレイ ] を適用します。
描画モード:通常
カラー:#ffffff
不透明度:100%
レイヤーパネル右上の [ 不透明度 ] を40%にすると左図の様なドット模様が追加できます。
以上で雑談配信の質感付与が完成しました。
背景を作成
STEP.2
グラデーションを設定
グラデーション:次参照
スタイル:線形 角度:105°
比率:100%
選択範囲内で作成にチェック
方法:滑らかに
グラデーション①:#6df7ff 位置:0
グラデーション②:#f5e5ff 位置:32
グラデーション③:#f5e5ff 位置:68
グラデーション③:#fbafff 位置:100
STEP.3
背景の完成
背景にグラデーションが追加できました。色味はお好みでカスタマイズして下さい。
あしらいをデザイン
STEP.1
あしらいパーツを配置
フキダシと星形のオブジェクトをあしらいとして配置します。
コチラの素材をダウンロード後にzipを解凍し、各png画像を
配置しましょう。(左右反転の方法は
コチラの記事で解説しています。)
レイアウトはお好みで調整して下さい。
STEP.2
星パーツに境界線を追加
星形のオブジェクトには先に解説した方法で境界線を複数重ねています。(グループ化後にレイヤースタイルを適用すると一括で境界線が適用できます。)
境界線① サイズ:3px カラー:#1e8ddd
境界線② サイズ:10px カラー:#ff8dee
境界線③ サイズ:14px カラー:#1e8ddd
STEP.3
フキダシの質感付与
最後にフキダシパーツの質感付与を行いましょう。
[ Ctrl + J ] (Mac:⌘ + J) でフキダシレイヤーをコピーし、名称を「ドット用」、「シャドウ用」に変更します。
「ドット用」の塗りは0%に変更。
「シャドウ用」をアクティブにし、レイヤーパネル下部の [ fx ] → [ ドロップシャドウ ] を追加します。
描画モード:通常 カラー:#ff91ef
不透明度:100% 角度:123°
包括光源を使用にチェック
距離:15px スプレッド:100% サイズ:0px
画質の項目は初期設定のまま
「ドット用」にレイヤーパネル下部の [
fx ] → [
パターンオーバーレイ ] を追加します。
描画モード:通常 不透明度:100%
パターン:先に追加したドットパターン
角度:0° 比率:6%
レイヤーにリンクにチェック
設定後は [
OK ] をクリック。
「ドット用」を右クリックメニューから [
スマートオブジェクトに変換 ] し、レイヤーの不透明度を58%に変更。
後はレイヤーパネル下部の [
fx ] → [
カラーオーバーレイ ] を追加し、下記設定を加えましょう。
描画モード:通常 カラー:#fcafff
不透明度:100%
FINISH
配信バナーの完成
水色のフキダシも同様の処理を加えましょう。
水色のカラー:#79f0ff
以上で文字ベースの配信バナーが完成しました。YouTube等の配信バナーとして最適です。指定サイズのドキュメント、文字入力、文字やあしらいの装飾、背景の作成など。Photoshopでよく使う機能を網羅的に活用したクリエイティブですよ。
サンプルのレイヤー構成です。要素ごとにグループ化して整理しておくと管理しやすいですよ。
なお、JPEGやPNGへの書き出し方法は
コチラの記事で解説しています。
高品質なPSD形式のバナー素材
商用利用可能で高品質なPSD形式のバナー素材を厳選しました。
使用頻度の高い素材なので持っておくと作業効率が劇的に向上しますよ!
#01 Web Banner Layout Set 4
16種類ものバナーサイズが収録されたWebバナーテンプレートの決定版です。バナーサイズやレイアウトに迷った時はこのテンプレートを活用すればあっという間に解決できますよ。
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#02 12 Social Media Banner Layouts
ソーシャルメディアに適したバナーテンプレートのPSD素材です。12種類のデザインパターンが収録されており、様々な分野のバナーに応用できますよ。
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#03 Beauty Web Banner Set
美容系の業界に特化したバナー4種セットです。スクウェア型と横長バナーが収録されているPSD素材ですよ。
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#04 Web Banner Layout Set 1
16種類のバナーサイズが収録されたテンプレートPSDです。同じ要素で異なるレイアウトが多数収録されているので、デザイン制作の参考になりますよ。
ダウンロードする
#05 Social Media Post Layout Set with Pink and Yellow Accents
ピンク色を基調としたポップで可愛い世界観のスクウェア型のバナーテンプレート素材です。6種類のデザインパターンが収録されたPSD。Instagram(インスタグラム)の投稿用素材に最適ですよ。
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#06 Black Friday Social Media Banners
ブラックフライデーに特化したソーシャルメディア向けバナー素材です。文言を変更する事で簡単に別のセールや訴求用バナーに改造できますよ。
ダウンロードする
#07 Square Social Media Banner Kit
フード系に適したスクウェアサイズのバナーテンプレートのPSD素材です。9パターンのデザインが収録されており、フード系以外のコンテンツにも流用可能です。
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#08 Social Media Posts Layout with Blue and Green Accents
くすみカラーのブルートグリーンで構成されたスタイリッシュなソーシャルメディア向けバナーテンプレート素材です。企業の投稿用テンプレ等に向いています。
ダウンロードする
#09 6 Social Media Banner Layouts with Blue and Yellow Accents
ブルーとイエローで構成された夏カラーのスクウェアサイズバナーテンプレート素材です。パンチのある見た目なので訴求力が高いバナーデザインに仕上がっています。
ダウンロードする
#10 Set of Web Banners with Cross Shape
13種類のスタンダードなバナーサイズが収録されたバナーテンプレートのPSD素材です。太くてインパクトのある文字とクロスがモチーフのモノクロ系デザインがカッコいいですね。
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様々なバナー素材
様々な世界観で作成された高品質なバナー素材です。Photoshopだけでなく、Illustratorで作成されたバナーも必要な方は是非チェックしてください。
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下記記事で良質な素材を紹介しております。併せてチェックしてください!
おわりに
以上、Photoshop(フォトショップ)を使って文字ベースの配信バナーをゼロから作る方法でした。当記事のテクニックはPhotoshopでよく使う機能を網羅的に活用したクリエイティブなので、YouTubeのサムネ画像制作全般などに応用が利きます。
今後ご自身でオリジナルの制作をされる際に役立つこと間違いなし!
更にクリエイティブを加速させてください!
ではまた!
テキストエフェクトの作り方まとめ
Photoshopでテキストエフェクトをゼロから自作する方法、そして1分で超高品質で商用利用可能なテキストエフェクトが作れるPSD素材の使い方と作例を解説しています。
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テキストエフェクトを自作
Photoshopを使いこなして様々な質感のテキストエフェクトを作る方法を解説しています。
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目次一覧
ゼロから始めるシリーズ
現役デザイナーが教えるIllustrator、Photoshop、ポートフォリオ講座の目次です。
デザイン未経験からプロを目指しましょう!