Webデザイナー、UI/UXデザイナーの@sdesignlaboです。
Photoshop(フォトショップ)で画像の一部を切り抜いて使いたい時に便利な「切り抜きツール」の使い方をフォトショ初心者の方にも分かりやすく解説します。
また、サイズや解像度を指定し、任意の場所をトリミングする方法など、トリミングに必要なテクニックを段階を経て詳しく解説します。
では早速始めていきましょう!
画像サイズ・解像度の確認と変更方法、注意点
左記の写真を例に解説します。
横幅1920px、高さ1080px、解像度300pixel/inch
良い顔のワンちゃんですね。
素材にこだわりたい方は
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詳しくは
コチラで解説しています。
Photoshopを導入しましょう
当記事の内容を実践するにはPhotoshop(フォトショップ)が必須です。
未導入の方は
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なお、AdobeCCのプランは
コチラの記事で徹底解説しています。
サイズ・解像度の確認
画像をフォトショップで開き、[ Ctrl + Alt + I ] (Mac:⌘ + Option + I) で画像解像度のダイアログ画面を開きます。
[ イメージ ] → [ 画像解像度 ] でも開けますが、頻繁に使うのでショートカットで覚えておくと便利です。
サイズ・解像度の変更
幅、高さ、解像度に任意の値を入力してサイズと解像度を変更します。
Web等のデジタル媒体を想定しているのであれば72pixel/inchを設定します。
印刷物なら300~350pixel/inchを設定します。
「縦横比を制限しない」に注意
基本的に画像の縦横比は保持したままサイズ変更します。
左図の鎖アイコンを解除すると縦横比が制限されない設定になります。
意図的に縦横比を変える場合を除き、縦横比は保持したままにしておくことをおすすめします。
もし意図せず左図のような形になってしまったら修正しておきましょう。
切り抜きツールの使い方
切り抜きツールを使う事によって画像の任意の場所のみ切り出すことができます。
切り抜きツールの使い方
STEP.1
切り抜きツールを選択
画像を読み込み、[
切り抜きツール(C) ] を選択します。
Photoshopは導入されていますか?
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STEP.3
切り出す位置・サイズを調整
グリッドのサイズを変更すると切り抜きサイズを変更、ドラッグで切り出す位置微を調整できます。
※グリッドより少し離れた場所にカーソルを移動させると丸まったカーソルが表示されます。
その状態でドラッグすると切り抜き位置を回転できます。
STEP.4
切り抜きの確定
画面上部の [ 〇 ] または [ Enter ] を押すと切り抜きが確定されます。
斜めになった画像を水平にできる
斜めになった画像を切り抜きツールで水平に整えることもできます。
スマホやデジカメで撮影した写真が傾いている事、よくありますよね。
切り抜きツールを使えば一瞬で修正できます。
※ [
ものさしツール ] でも斜めになった画像を水平にできます。
サイズを指定してトリミングする
STEP.1
トリミングサイズを指定する
切り抜きツールにすると画面左上にサイズと解像度を指定するエリアが表示されます。左から幅、高さ、解像度を入力します。
※右端の [ 消去 ] をクリックすると幅、高さ、解像度がリセットされます。
STEP.2
トリミングエリアをドラッグで作成
トリミングエリアをドラッグで囲います。あらかじめサイズを指定しているのでグリッドの縦横比が入力した縦横比で固定されています。
STEP.3
トリミングの確定
あとは [ Enter ] または画面上部の [ 〇 ] を押して切り抜きを確定させると指定サイズでのトリミングが完了です。
FINISH
画像解像度を確認してみる
画像解像度のダイアログ画面を [
Ctrl +
Alt +
I ] (Mac:
⌘ +
Option +
I) で開き、サイズと解像度を確認してみましょう。
サイズと解像度を指定してトリミングする作業は頻繁に発生するので覚えておくと便利です。
Photoshopって本当に便利ですね。
まだ導入されていない方は
Adobe公式サイトから入手しておきましょう。
小さい画像を綺麗に拡大する方法
画像解像度の再サンプルを設定し、小さい画像を綺麗に拡大する方法をフォトショ初心者の方に詳しく解説しています。よく使う画像編集テクニックを併せてチェックされてみませんか?
生成拡張で画像を自動生成する
Beta版Photoshopの切り抜きツールには [ 生成拡張 ] と呼ばれる画像生成機能が追加されています。
[ 生成塗りつぶし ] と同様に、作業効率を劇的に向上させられる機能の一つですよ。
生成拡張で出来る事
上記の様に切り抜きツールで元絵より大きくトリミングした際の空白部分をAdobeFireflyの生成AIが自動的に画像生成を行い、自然な仕上がりにしてくれる機能が生成拡張です。
従来の方法でレタッチすると時間と手間がかかっていましたが、生成拡張を使えば数秒で完成!
レタッチの常識を覆すチート機能ですよ。
生成拡張の使い方
切り抜きツールを選択後、画面上部の [
オプション ] → [
塗り ] → [
生成拡張 ] を選択しましょう。
後はドラッグでキャンバスサイズを元絵より大きくし、[
コンテキストタスクバー ] → [
生成拡張 ] をクリックするだけです。
生成拡張の使い方と作例を徹底解説
Photoshopで使える生成拡張の使い方と作例をフォトショ初心者の方に徹底解説します。Beta版の導入から基本操作・応用操作まで、ゼロからマスターできるコンテンツです。
写真を大変身させる高品質エフェクト
単なる写真を超短時間で全く違った表現にできる高品質なエフェクトです。
全て商用利用可能!
制作時間の短縮と作品のクオリティアップを重視したい方に超オススメのフォトショエフェクトです。
#01 Hacker Digital Manipulation Effect Mockup
ただの1枚絵を簡単にハッカー風にできるエフェクトです。
0と1の模様が非常にカッコいいです。
ダウンロード
#02 Movie Style Glitch Effect Mockup
テレビの走査線や色ずれを見事に再現できるフォトショ用のエフェクトモックアップです。
ブラウン管のテレビの枠にはめると昔風の画面の出来上がり!
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#03 Autumn Color Grading Effect Mockup
どんな季節も一瞬で秋にできるフォトショエフェクトです。
青々とした夏であろうが関係無し!
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#04 Mosaic Pixel or Dot Effect Mockup
ドットで表現できるPhotoshop用のエフェクトモックアップです。
単なるカラーハーフトーンでは無く、ドットに質感が付与されているのでより高クオリティな表現が可能です。
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#05 Image Overlay Rain Effect Mockup
雨を簡単に降らせることができるエフェクトです。
リアルな雨表現もこのエフェクトなら一瞬!
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Photoshop用の高品質なエフェクト集
Photoshopで使える商用利用可能な高品質エフェクトをピックアップしました。
フォトショ初心者の方でもプロの品質を圧倒的短時間で実現できるチートアイテムです。
ワンランク上のテンプレート素材
Photoshopを学習する上で、プロが作成した生データを研究する事は重要です。
下記記事でプロが作成した高品質で汎用性の高いテンプレート素材を紹介しています。
全て商用利用可能、テキストや画像を変えるだけでプロの品質が出せます。
制作の手間を劇的に軽減してくれるだけでなく、スキルアップの為の教材としても最適ですよ。
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上記で紹介しているテンプレートはごく一部。
下記記事で良質な素材を紹介しております。併せてチェックしてください!
おわりに
以上、Photoshop(フォトショップ)の切り抜きツールを使ったトリミングについてでした。
画像サイズを正確に指定して切り抜く時、必要な場所をサクッと切り抜く時、斜めになった画像を水平にしたい時など、様々なシーンで活躍するPhotoshopの定番ツールの一つです。また、生成拡張やコンテンツに応じた塗りつぶしなどの生成AIを使った切り抜きも使用頻度が高い便利機能です。
画像編集作業で切り抜きツールは頻繁に使うツールなので、真っ先にマスターしておきたい機能ですよ。
ではまた!
【Photoshop】遠近法の切り抜きツールで斜めから撮った写真を正面に補正する方法
目次一覧
ゼロから始めるシリーズ
現役デザイナーが教えるIllustrator、Photoshop、ポートフォリオ講座の目次です。
デザイン未経験からプロを目指しましょう!