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GDN(Googleディスプレイネットワーク)対応のバナー広告をゼロから作る方法を解説します。
デザイナーでない方でもバナーが作れるよう、完全解説!
当記事ではバナー制作でよく使いそうな機能を網羅的に使っています。
よってPhotoshop(フォトショップ)の操作が初めての方でも「割と使えるように」なります。
「初めてのPhotoshop、どこから学べば分からない…」
そういった方にオススメ!
バナー制作を通してPhotoshopの全体像を把握してみましょう。
では早速始めていきましょう!
この記事の目次
バーグさん@S.D.L
当ページではどのサイトよりも詳しくバナー制作について解説します。
Photoshop初心者、バナー制作初心者の方でも本業バナーが作れるようになりますよ。

慣れてしまえば特に悩む事は無いのですが、ノンデザイナーまたはデザインを始められたばかりの方にとっては結構な難題です。
そんな雑な構成を元にPhotoshopでデザイン処理を加えた出稿用のバナーです。


上記バナーの作り方を細かい所まで完全解説します。
当記事の内容を一通りこなせば、他のデザインのバナーやバナー以外の制作物でも応用できます。
なお、GDNで使われるバナー広告の中でも「300px x 250px」と「336px x 280px」が特にオススメです。
その理由は下記です。
- 上記2サイズの「表示回数が断トツで多いから」
- サイズもほぼ変わらないのでサイズ違いの制作が楽
広告サイズの種類は沢山あります。
全てのサイズを作成するのは大変ですからね。
効果的なサイズをピックアップして作成する方が断然効率的です。
未導入の方は下記からインストールしてからお進みください。

バーグさん@S.D.L
AdobeStock(アドビストック)と
無料の素材探しは割と時間を使います。
そして素材一つでコンバージョン率は大きく変わってきます。
品質を確保し、尚且つ短時間で編集しやすい素材を探したい方にはAdobeStock(アドビストック)やPIXTA(ピクスタ)の利用が断然オススメです。
Adobe製品の高品質なテンプレートが大量にあるので、制作の効率が劇的に向上します。
バーグさん@S.D.L
小さいバナーですが、制作手順は意外と多いです。
全12工程、順に細かく解説していきますので、初心者の方でも最後まで作りきれますよ。
キャンバスの設定
バーグさん@S.D.L
ゼロからバナー広告を作ってみましょう!
大変なのは最初だけ、一度作り切れば手順は覚えられますよ。
よく使うコマンドはショートカットがオススメです。
[ Web ] のタブを選択します。
[ Web一般 ] を選択しましょう。
※画像クリックで拡大します。

任意の名称を入力(サンプルはhawaii_banner)
幅:300px
高さ:250px
解像度:72px/inch
カラーモード:RGB
アートボード:チェックを入れる(今回は2サイズ作るので)
最後に [ 作成 ] をクリックします。
液晶タブレット、ペンタブレット、タブレット端末等、タブレットにも様々な種類が存在します。
現役デザイナーがオススメするペンタブを紹介しておりますので是非ご覧ください!
デザイン作業だけでなく、絵を描く事もできるので表現の幅が一気に広がりますよ。

アートボードを設定
バーグさん@S.D.L
今回は「300px x 250px」と「336px x 280px」、2つのアートボードを設定します。

今回は右側の [ + ] をクリックします。

[ プロパティ ] で追加したアートボードの幅と高さを設定。
W:336px
H:280px
もしプロパティパネルが非表示の場合は
画面上部の [ ウィンドウ ] → [ プロパティ ] で表示させます。
[ レイヤーパネル ] → [ 不要なアートボードを右クリック ] → [ アートボードをグループ解除 ]
Webで新規ドキュメントを作ると初期設定でアートボードにチェックが入っています。
単体のアートボードで事足りる時はチェックを外しておきましょう。
写真を配置
バーグさん@S.D.L
サイズ調整、反転、位置調整を行いましょう。

写真の大きさを再度調整したい場合は [ Ctrl + T ] で変形モードにし、調整を加えます。
無料のいい素材が無くて時間ばかり消費してしまう…勿体ないですよね。
写真の補正
バーグさん@S.D.L
写真の補正は元画像を非破壊で調整できる「調整レイヤー」が断然便利です。

他にも様々な調整レイヤーがあります。
今回使うのは [ レバル補正 ]、[ 色相・彩度 ]、[ レンズフィルター ] の3種類です。
なおコチラで調整レイヤーについて詳しく解説しています。

矢印を左に移動させると明るく、右に移動させると暗くなります。


写真の鮮やかさを少し高めたいので、[ 彩度 ] の値を上げます。

あまり彩度を上げ過ぎると不自然な色味になるので注意が必要。

フィルターの色は [ Cooling Filter(80) ] を適用しています。

ただ砂浜やヤシの木など、青っぽくしたくない部分も青色になっていますね。

ブラシの形状は [ ソフト円ブラシ ] がオススメです。
ペンタブがあれば一瞬で塗り終える事ができます。


数分で調整ができるので是非調整してみてください。
上記で紹介している補正は基本的な機能のみを使った簡単な方法です。
より詳しく写真補正について学習されたい方は「PhotoshopPhotoshopレタッチ[伝わる]写真補正&加工を学ぶ現場の教本」がオススメです。
基本からマニアックな技まで、レタッチについて詳しく解説されています。
文字入力と文字編集
バーグさん@S.D.L
調整アリ・ナシで見た目が全然変わりますので、必ず調整を加えましょう。

[ × ] をクリックすると入力キャンセルです。

ざっとベタ入力を済まします。

文字を入力した「だけ」の状態で済まさず、必ず調整を入れるクセを付けておく事をオススメします。
その点、デザイン入門教室[特別講義] 確かな力を身に付けられる ~学び、考え、作る授業~はデザインの基礎的な知識から応用的な内容、書体など、デザイン制作に必要な知識を幅広く学べます。
下地の処理
バーグさん@S.D.L
下地を追加する事で、文字の可読性とデザイン性を高められます。

[ 長方形ツール(U) ] を選択します。
すると画面左上に長方形ツールの設定項目が表示されます。
[ シェイプ ] に変更しておきます。
シェイプはPhotoshopでよく使う便利機能です。
シェイプの詳しい使い方はコチラで解説しています。

※ちなみに [ Shift ] を押しながらドラッグをすると正方形を描けます。

線は [ 無し ] 、塗りに [ #ffef01 ] を適用しています。

[ レイヤーパネル ] → [ 不透明度 ] → [ 50% ] に変更し、下地を透過させます。

徐々に完成が見えてきましたね。

レイヤーについてコチラで詳しく解説しています。
ドロップシャドウを落とす
バーグさん@S.D.L


レイヤースタイルを使いこなせるようになるとデザイン作業が劇的に加速します。
アイコンの配置と色替え
バーグさん@S.D.L


[ レイヤーパネル下部 ] → [ fx レイヤースタイルを追加 ] → [ カラーオーバーレイ ] を適用します。

カラーオーバーレイを使うと簡単にベタ塗りの色を変更できます。
イラレのペンツールの使い方は下記で完全解説しております。
予約するボタンの下地を作成
バーグさん@S.D.L
シェイプを駆使すれば2分で作成できます。
ちなみに角丸を作るのに角丸長方形ツールの必要は一切ありません。

[ 長方形ツール(U) ] で長方形を作成します。

[ 角丸長方形ツール ] は使わず、長方形ツールで描いたシェイプに角丸の設定を付与した方が編集が楽です。
塗りの色は [ #ff5a00 ] を適用しています。
余談ですが、Illustratorで編集しやすい角丸の作り方はコチラで解説しています。


レイヤー整理は怠らずキレイにしておきましょう。
とりあえず一旦おつかれさまでした!
両ソフトは似ているようで全く違う機能を備えています。
Illustratorの詳しい使い方はコチラで完全解説していますので是非ご覧ください。
イラレを未導入の方は下記からインストールしておきましょう。
サイズ違いの作成
バーグさん@S.D.L
サイズ比率が近いのですぐに作れます。

[ 一番下のレイヤーをクリック ] → [ Shitを押しながら一番上のレイヤーをクリック ] で全てのレイヤーを選択できます。
レイヤーの操作はコチラでも解説しております。

GDNの300px x 250pxと比率は全く同じ、サイズ変更するだけで済みます。
書き出しの設定
バーグさん@S.D.L
今回はアートボードが2つのドキュメントを作成したので、書き出しの設定を追加しておく方が効率的にバナーを書き出せます。

是非併せてチェックしてみてください!
体験版からでも、未経験の方は一度Photoshopの便利さと楽しさを試してみて下さい!
書き出しをしたら完成
バーグさん@S.D.L
長かったですね、おつかれさまでした。

今回は以下の設定で書き出してみます。
プリセット:JPEG 高
最後に [ 保存 ] をクリックします。


といった感じで「300px x 250px」と「330px x 280px」のバナー広告が完成しました。
おつかれさまでした!
デザイナーでなくてもPhotoshopと少しの知識があればバナー制作は簡単にできますよ。
バナーのサイズは大きいより小さい方が良いです。
画質を保持したまま容量を圧縮してくれる無料の素敵サービスがあるので上手く活用してみましょう。

fantiaでバナーのPSDを配布中です。
練習の素材、バナー制作の素材等に活用してください!
公式サイトからダウンロードしておきましょう。
Illustratorも使うのであればコンプリートプランが断然オススメ!
以上、GDNで有効的なサイズのバナー広告をゼロから作る方法についてでした。
みなさん、どんなバナーができましたか?
今回紹介したバナー制作の方法は一例です。
同じバナーを作るにしても、他の手順で作る方法はいくつも存在します。
今回のバナー制作はPhotoshop(フォトショップ)でよく使いそうな機能を網羅的に入れた制作方法を取り入れているので、別のデザインや全く違う制作物を作る際にも応用ができます。
数をこなせばそれだけ上達します。
当記事をキッカケにデザイン制作にハマっていただければ幸いです。
ではまた!
当記事で使った機能+αでオリジナルゲームの画面を制作してみましょう!
要は自身の作品集ですね。これまで作成してきた作品をまとめたファイルです。
就活中の学生さんや転職活動をされているデザイナーさんには必須です。
そんなポートフォリオ制作について解説しておりますので是非ご覧ください。
オススメはコンプリートプラン
単品よりも圧倒的にお得で便利なCreative Cloudコンプリートプランがオススメです。
デザイナーにとって最低限必要なPhotoshop、Illustrator、Acrobatを単体で使うと、費用がコンプリートプランと同等かそれ以上になります。
それなら初めから
コンプリートプラン
を選択する方が断然便利でお得ですよ。
学生・教職員なら

学生や教職員の方にオススメなのが
アプリ1本分の価格で全てのAdobe製品が使い放題!
Photoshop単品ならフォトプランが最安
Photoshopを使うならAdobe公式の
フォトプラン
が一番お得です。
Photoshop単体の半分以下の価格で、尚且つLightroomもセットになっています。
※アマゾンや他サイトのフォトプランは、不要なオンラインストレージが付いて倍の価格です。Photoshop自体の最安はAdobe公式サイトの
フォトプラン
です。
制作を加速させる最強素材サイト
最強素材サイトであるAdobeStockがあると制作の効率性、品質がさらに高まります。
無料素材とは一味違うので手を加える手間が劇的に省けますよ。
ゼロから始めるPhotoshopのもくじです。


















