【Photoshop】紙を切りこんだカットアウト風テキストエフェクトの作り方

Webデザイナー、UI/UXデザイナーの@sdesignlaboです。

Photoshop（フォトショップ）で厚手の紙を切り込んだカットアウト風のテキストエフェクトをゼロから作る方法をフォトショ初心者の方に分かりやすく解説します。

レイヤー効果や描画モード・テクスチャの活用方法や自作方法など、Photoshopでよく使う基本操作を組合わせてカットアウト表現を再現します。これからフォトショップを始められる方、あまり操作に詳しくない方にも再現できるよう、詳しくメイキングを解説いたします！

難易度は高くないので網羅的にPhotoshopの基本操作を学習されたい方にオススメのコンテンツです。

この記事の目次

何ができるの？

上図のように厚手の紙を切りこんで作ったカットアウト風のテキストエフェクトをゼロから作れます。
一度エフェクトを作ればロゴや環境は後から簡単に変更可能。

難しい内容では無いので初心者の方でもPhotoshopを使った質感制作テクニックの基本が学習できます。

手軽にできる髪色の変更方法

それではPhotoshopで紙を切りこんだカットアウト風のテキストエフェクトを作ってみましょう。
フォトショ初心者の方でも順に進めていけば再現できますよ！

Photoshopを導入しましょう

当記事の内容を実践するにはPhotoshop（フォトショップ）が必須です。
未導入の方はフォトプラン公式サイトから入手可能。（月額は最安の1,180円、7日間の無料体験が可能）
なお、AdobeCCのプランはコチラの記事で徹底解説しています。

背景を作る

STEP.1

新規ドキュメントを作成

Photoshopで新規ドキュメントを作成します。

サンプルのサイズは下記です。
横幅：3000px
高さ：2000px
解像度：300px/inch

STEP.2

テクスチャを配置

紙のテクスチャを準備し、作成したドキュメントに配置します。
サンプルは [ 10 Paper Textures ] を活用しています。

ドラッグ＆ドロップで配置し、サイズ調整を行いましょう。

STEP.3

テクスチャの色味を変更する

白黒の紙テクスチャに黄色を少し追加してみましょう。

[ 塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成 ] → [ べた塗り ] を追加します。
サンプルのべた塗り色は#bead8bです。

レイヤーの描画モード：カラー
不透明度：30%

※お好みで不透明度は調整してください。

FINISH

完成

以上で背景素材が完成しました。
レイヤースタイルのブレンドを活用して色味を調整するのもアリですよ。

ロゴの質感を作る

STEP.1

ロゴや文字を配置

ロゴを配置します。
Illustratorで作成したロゴをコピーし、スマートオブジェクト形式でペースト。詳しい手順はコチラの記事で解説しています。

※イラレ未導入の方はIllustrator公式サイトからダウンロードできます。

文字を入れたい場合は [ 文字ツール ] で入力しましょう。
サンプルのフォントは [ Molgak Classy – Wedding Font ] を活用しています。

ロゴや文字を [ スマートオブジェクトに変換 ] します。
複数のオブジェクトで構成されている場合は [ Ctrl + G ] (Mac：Command + G) でグループ化してからスマートオブジェクトに変換しましょう。

[ Ctrl + J ] (Mac：Command + J) でスマートオブジェクトをコピーし、2つ用意します。

レイヤー名は適宜変更してください。
サンプルは「ベース」と「光追加」としました。

「ベース」と「光追加」のレイヤーは共に [ 塗りを0% ] にしておきます。

※更に光追加レイヤーの不透明度は30%にしています。

STEP.2

ベースレイヤーを編集

ベースレイヤーをアクティブにします。
[ レイヤースタイルを追加 ] → [ ベベルとエンボス ] を追加。

スタイル：エンボス　テクニック：滑らかに
深さ：50%　方向：下へ　サイズ：30px　ソフト：15px
角度：45°　高度：20°　光沢輪郭：線形
ハイライトのモード：通常　色：#b3b3b3　不透明度：75%
シャドウのモード：焼き込み(リニア)　色：#737373　不透明度：45%

[ レイヤースタイルを追加 ] → [ シャドウ(内側) ] を追加。

描画モード：焼き込み(リニア)　色：#000000
不透明度：50%　角度：35°
距離：50px　チョーク：0%　サイズ：80px
輪郭：線形　ノイズ：0%

[ レイヤースタイルを追加 ] → [ サテン ] を追加。

描画モード：焼き込み(リニア)　色：#000000
不透明度：5%　角度：90°
距離：10px　サイズ：20px　輪郭：線形
アンチエイリアスと諧調の反転にチェック

[ レイヤースタイルを追加 ] → [ ドロップシャドウ ] を追加。

描画モード：乗算　色：#000000
不透明度：35%　角度：-135°　包括光源を使用にチェック
距離：8px　スプレッド：0%　サイズ：12px
輪郭：線形　ノイズ：0%
レイヤーがドロップシャドウをノックアウトにチェック

レイヤースタイル左メニューのドロップシャドウ右側にある [ + ] をクリックし、ドロップシャドウを重ね掛けします。

描画モード：覆い焼きカラー　色：#ffffff
不透明度：35%　角度：45°
距離：6px　スプレッド：0%　サイズ：12px
輪郭：線形　ノイズ：0%
レイヤーがドロップシャドウをノックアウトにチェック

レイヤースタイルを重ねる事で左図のようにカットアウトのベースが作れました。

STEP.3

光追加レイヤーを編集

光追加レイヤーをアクティブにします。

[ レイヤースタイルを追加 ] → [ ベベルとエンボス ] を追加。

スタイル：ベベル(内側)　テクニック：滑らかに
深さ：100%　方向：下へ　サイズ：20px　ソフト：12px
角度：45°　高度：0°　光沢輪郭：線形
ハイライトのモード：覆い焼きカラー　色：#ffffff　不透明度：30%
シャドウのモード：乗算　色：#000000　不透明度：0%

するとフチの部分に光が追加できました。

これで一旦ベースが完成です。

質感調整を行う

STEP.1

グラデーションを作成

[ 塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成 ] → [ グラデーション ] を追加します。

グラデーション：次図参照
スタイル：線形　角度：113°
比率：100%　選択範囲内で作成にチェック
方法：知覚的

グラデーションの設定です。

左から順に
グラデ①　カラー：#767676　位置：0%　不透明度：100%
グラデ②　カラー：#ffffff　位置：100%　不透明度：100%
カラー中間点：位置40%

すると左図のようなグラデーションが作成できます。

[ Ctrl + J ] (Mac：Command + J) でグラデーションをコピーし、[ スマートオブジェクトに変換 ] します。

「シャドウ」という名称のレイヤー構成にしておきましょう。今後はスマートオブジェクト化したグラデーションを調整していきます。

STEP.2

ノイズテクスチャにする

シャドウレイヤーをアクティブにします。

[ フィルター ] → [ ノイズ ] → [ ノイズを加える ] を適用します。

量：5%
ガウス分布にチェック
グレースケールノイズにチェック

すると軽くノイズが加えられたグラデーションテクスチャが作れました。

STEP.3

レイヤーの描画モードを変更

[ Ctrl + J ] (Mac：Command + J) でSTEP.2で作成したレイヤーをコピーします。
レイヤー名をハイライトにしました。

シャドウレイヤーをアクティブにします。

レイヤーの描画モード：焼き込み(リニア)
不透明度：20%

ハイライトレイヤーをアクティブにします。

レイヤーの描画モード：ソフトライト
不透明度：60%

FINISH

完成

以上でPhotoshopを使った厚紙を切りこんで作ったようなカットアウト表現のテキストエフェクトが完成しました。

一度テキストエフェクトを作ってしまえば後から簡単に文字や図形などを変更する事ができます。ロゴや見出し、バナーやWebデザイン・紙面デザイン等を彩るテクニックとして活用できますよ！

高品質なテキストエフェクトのPSD

様々な質感のテキストエフェクトが作れるPSD形式のモックアップ素材です。
全て商用利用可能！
非常に高度なPhotoshopのテクニックを駆使したロゴが誰でも一瞬で作れるチート素材ですよ。

#01 Realistic Broken Text Effect Mockup

破壊された文字が作れる高度なテキストエフェクトのPSD素材です。デザインパターンが3種類収録されており、非常にカッコいいロゴが誰でも簡単に作れますよ。

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#02 Paper Cutout Text Effect Mockup

薄い紙を切って重ね合わせたカットアウト表現ができるテキストエフェクトのPSD素材です。当記事で作成したカットアウトを更に発展させた内容が一瞬で再現できますよ。

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#03 Glossy Metal Sign Mockup on Concrete Wall

コンクリートに備え付けられた重厚感のある金属の看板のような文字が作れるモックアップPSDです。艶感やシャドウの質感などが非常に秀逸です。

ダウンロード

#04 Diamonds and Gold Text Effect Mockup

金で縁取りされた文字の中にダイヤモンドを敷き詰めた表現ができるテキストエフェクトです。非常に密度の高いデザイン素材、ゴージャスな表現に最適です。

ダウンロード

#05 3D Text Effect Mockup with Grass Background

芝生の上に立体感のあるロゴが作れるテキストエフェクトのモックアップPSDです。NU茶屋町など、ちょっとお洒落な看板に採用されるようなテイストの表現がフォトショ初心者の方でも短時間で作れますよ。

ダウンロード

#06 Realistic Burning Fire Text Effect Mockup

非常にハイクオリティな炎をまとったエフェクトが追加できるテキストエフェクトのPSDです。コチラの記事で詳しい内容を紹介していますよ。

ダウンロード

#07 Colorful Retro Text Effect

古き良きアメリカのような世界観のレトロでお洒落な表現ができるテキストエフェクトのPSD素材です。高画質な素材なので大型印刷にも耐えられる品質ですよ。

ダウンロード

#08 Realistic 3D Golden Text Effect Mockup

落ち着いた質感で非常にラグジュアリーな印象を与える黄金のテキストエフェクトです。メインビジュアル、バナー、ロゴ、見出しなど、ワンランク上の表現をされたい方にオススメですよ！

ダウンロード

様々なエフェクトPSD

商用利用可能で高品質な様々なエフェクトPSDを厳選しました。併せてチェックされてみませんか？

【Photoshop】写真を全く違うグラフィックに変える高品質なエフェクト50選【商用可】

【Photoshop】高品質＆商用可能なテキストエフェクト【PSD素材】

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様々なモックアップテンプレート57選

良質な素材をもっと見る

上記で紹介しているテンプレートはごく一部。
下記記事で良質な素材を紹介しております。併せてチェックしてください！

クリエイティブ業務で使える優良素材まとめ

【最強素材サイト】Adobe Stockのテンプレートがチート級に便利な件について

おわりに

以上、Photoshop（フォトショップ）で紙を切りこんだカットアウト風のテキストエフェクトをゼロから自作する方法についてでした。

リアルな質感ですが、再現する上で使う機能はごく僅か！
基本的にはレイヤースタイルと描画モードの変更で再現する事ができます。

後は [ 10 Paper Textures ] 等の高品質な紙のテクスチャを活用する事が重要です。
一度テキストエフェクトを作ってしまえば簡単に文字やロゴなどを変更する事ができます。

タイトルロゴ、見出し、バナーやWebデザイン・紙面デザインなど、様々な制作に役立つテクニックなので是非お試しください！

ではまた！

テキストエフェクトの作り方まとめ

Photoshopでテキストエフェクトをゼロから自作する方法、そして1分で超高品質で商用利用可能なテキストエフェクトが作れるPSD素材の使い方と作例を解説しています。
ロゴデザイン、Webデザイン、バナーデザイン、各種DTPデザイン、UIデザイン、ポートフォリオ制作等。幅広いクリエイティブに活用できる内容です。