Webデザイナー、UI/UXデザイナーの@sdesignlaboです。
Photoshop(フォトショップ)のジェネレーティブ塗りつぶしの機能や使い方をフォトショ初心者の方に徹底解説します。
Photoshop(Beta)で使えるレタッチの常識を覆す機能であるジェネレーティブ塗りつぶしをマスターできるコンテンツです。
AIによる自動生成された画像とレタッチを組合わせ、別次元の画像編集が可能!
Photoshopを始められる方、更にフォトショップを使いこなしたい方にオススメのコンテンツです。
何ができるの?
下記はPhotoshopのジェネレーティブ塗りつぶしを使って作成するサンプルです。
ジェネレーティブ塗りつぶしでよく使う4パターンの使用方法をゼロから学習できます。

ジェネレーティブ塗りつぶしを使えば画像内の特定オブジェクトを一瞬で消す事ができます。
ザックリと選択範囲を作成後、ジェネレーティブ塗りつぶしを実行するだけ!

Webサイトのメインビジュアルや背景、バナー素材、チラシやポートフォリオ等の各種印刷物やUIなど。
各種制作物の背景が足りない場合がありますよね。
Photoshopのジェネレーティブ塗りつぶしを使えば簡単に画像を自然な仕上がりで拡張できます。

対象物以外をマスクし、背景をAIで自動生成して対象物と色を馴染ませるといった一連の工程を僅か3分で実現できます。複雑なレタッチテクニックは不要!被写体を選択、ジェネレーティブ塗りつぶし、調和の3つを使えばサンプルのような作品が数分で作成可能ですよ!

上記のように画像内に新たな要素をAI生成し、一瞬で追加する事ができます。
元画像は編集しないので元に戻す事も可能です。
Photoshop(Beta)のインストール方法
現在は正式版のPhotoshopではなく、Photoshop(Beta)でジェネレーティブ塗りつぶしが使えます。
Beta版を未導入の方は下記手順でインストールできます。
Photoshopを導入しましょう
当記事の内容を実践するにはPhotoshop(フォトショップ)が必須です。
未導入の方は
フォトプラン公式サイトから入手可能。
(月額は最安の1,078円、7日間の無料体験が可能)
なお、AdobeCCのプランは
コチラの記事で徹底解説しています。
[ Creative Cloud Desktop ] を開き、画面上部の [ アプリ ] タブをクリック。
左メニューの [ カテゴリ ] → [ ベータ版アプリ ] をクリックすると [ Photoshop(Beta) ] が見つかります。[ インストール ] をクリックしたら完了。
Beta版のみ立ち上げる
現在立ち上がっているPhotoshopを終了させてからPhotoshop(Beta)を立ち上げましょう。正式版とBeta版を同時に立ち上げる事はできません。
ジェネレーティブ塗りつぶしの使い方
それではPhotoshopのジェネレーティブ塗りつぶしの使い方を解説します。
フォトショ初心者の方にも使いこなせるよう徹底解説いたします!
要素を削除する方法
STEP.1
画像を読み込む
編集対象の画像をPhotoshopに読み込みます。
画像の配置方法は
コチラの記事で詳しく解説しています。
STEP.2
選択範囲を作成
削除したい個所を選択します。
サンプルは [
なげなわツール ] でザックリ選択しました。
Photoshopでよく使う選択方法は
コチラの記事でまとめています。
STEP.3
ジェネレーティブ塗りつぶしをクリック
[
コンテキストタスクバー ] に [
ジェネレーティブ塗りつぶし ] が表示されるのでクリックします。
空白のまま [
生成 ] をクリックしましょう。
STEP.4
完成
すると自動的にAIが選択対象を削除してくれます。
フォトショスキルなんてものは一切不要!
選択してジェネレーティブ塗りつぶしを生成するだけです。
元画像に戻すには?
レイヤーパネルを確認すると [ ジェネレーティブレイヤー ] が追加されています。
元画像自体は編集されないので安心、不要な場合はレイヤーを非表示または削除すると元画像に戻せますよ。
AI生成で画像を拡張する方法
上記のように長さが足りない画像をAIが自動的に自然な仕上がりに拡張してくれます。
Webサイトやバナーの背景に使いたいけど、画像の長さが足りない…
そんな経験をされた方にとっておきの機能ですよ!
STEP.1
拡張したい画像を読み込む
フォトショ未導入の方は事前に
フォトプラン公式サイト(月額は最安の1,078円)から入手しておきましょう。
Photoshopに拡張させたい画像を読み込みます。
STEP.2
切り抜きツールでキャンバスを拡張
[
切り抜きツール ] で拡張させたいエリアを作成します。
サンプルは少し横長のキャンバスにしました。
STEP.3
長方形選択ツール
拡張された透明部分を [
長方形選択ツール ] で選択します。
数ピクセル重なるように選択しておくと隙間なく作成できますよ。
STEP.4
ジェネレーティブ塗りつぶしを適用
[
コンテキストタスクバー ] → [
ジェネレーティブ塗りつぶし ] をクリック。
空白のまま [
生成 ] をクリックしましょう。
FINISH
完成
以上でPhotoshopのジェネレーティブ塗りつぶしを使って画像の足りない個所を拡張する事ができました。
長さが足りない画像を超簡単に拡張できるチート機能ですよ!
他の画像でジェネレーティブ塗りつぶしで画像を拡張した例です。
違和感無く画像の横幅が追加されている事が確認できます。
こんなプロ級のレタッチが僅か1分で実現できるのは本当に驚異的ですね。
AI生成の背景で塗りつぶす方法
STEP.1
画像を読み込む
Photoshopに編集したい画像を読み込みます。
STEP.2
背景を選択
[
コンテキストタスクバー ] → [
被写体を選択 ] をクリック。
STEP.3
ジェネレーティブ塗りつぶしを実行
[ Ctrl + A ] (Mac:⌘ + A) でキャンバス全体を選択します。
[ コンテキストタスクバー ] → [ ジェネレーティブ塗りつぶし ] をクリック。
生成したい背景の情報を英語で入力します。
サンプルは「forest」と入力しました。
※言語は英語のみ対応しています。
入力後は [ 生成 ] をクリック。
以上、AIで自動生成した背景を作成する事ができました。
いよいよ画像編集の常識が根底から覆されてきましたね。
新たな時代に突入した感がひしひしと感じられます。
STEP.4
調和を行う
人物の色が少し浮いていますね。
人物レイヤーをアクティブにし、Photoshop画面上部の [ フィルター ] → [ ニュートラルフィルター ] をクリック。
[
調和 ] を有効化し、画面右上の参考画像からSTEP.4でAI生成した背景を選択します。
お好みで強さや色の調整を行いましょう。
以上で人物の背景にAIで自動生成した背景を入れる事ができました。
僅か3分程度で別物の絵にする事が可能!
Photoshopがあれば正直「デザイナー、要る?」という感想を持たれる方が激増しそうです。
画像にAI生成した要素を追加する方法
STEP.1
画像を読み込む
編集したい画像をPhotoshopに読み込みます。
STEP.2
選択範囲を作成
選択範囲を作成します。
サンプルは [
なげなわツール ] でザックリと選択範囲を作成。
その他フォトショップでよく使う選択範囲の作成を活用しても構いません。
[
コンテキストタスクバー ] → [
ジェネレーティブ塗りつぶし ] をクリック。
STEP.3
ジェネレーティブ塗りつぶしを実行
生成したい背景の情報を英語で入力します。
サンプルは「Draw a flock of birds」と入力しました。
あとは [ 生成 ] をクリックするだけ。
STEP.4
完成
以上で指定の選択範囲内にAIで自動生成したグラフィックを追加する事ができました。
別の画像から合成したい個所を作成し、対象画像に合成、といった従来の方法とは別次元ですね。
ポートフォリオにAI作品を使うのはアリ?
イラストレーター、ゲームクリエイター、Webデザイナー等のデザイナー用ポートフォリオにAIによる自動生成作品を掲載する際の注意点を解説しています。
高品質なポートフォリオテンプレート
紙媒体やPDF形式で作成したポートフォリオの品質を手っ取り早く高めるには、高品質なテンプレートの活用が最も効率的かつ効果的です。
商用利用可能で高品質テンプレートばかり厳選!
今まで意識しなかった多くの「気づき」に出会えますよ。
※なお、ポートフォリオ制作はInDesign(インデザイン)を使うのが最も効率的です。
コチラでインデザ初心者の方向けにポートフォリオテンプレートの使い方を詳しく解説しております。
#01 Pink Portfolio Layout
ピンク系のキレイ目カワイイ風ポートフォリオ用テンプレートです。InDesign形式なので文字と画像の差し替えが超楽!
2時間あればポートフォリオが作れます。
編集にはInDesignが必須、未導入の方は
InDesign公式サイトから入手しておきましょう。
ダウンロードする
#02 Portfolio Layout with Gray Accents
モノトーン系でどんな作風にも合うポートフォリオ用テンプレートです。イラスト、写真、建築、Web、グッズ…テンプレ選びに迷ったらコレがオススメ!
A4に印刷したポートフォリオ、PDF形式、どちらも短時間で作成可能です。
ダウンロードする
#03 Portfolio Layout with Yellow Accents
黄色が鮮やかでキレイなポートフォリオテンプレートです。
爽やかな画風のイラストにもピッタリ!
クセが無く、ベースデザインとして非常に扱いやすいテンプレートの一つです。
ダウンロードする
#04 Portfolio Template in Pale Green and Mint
収録されているレイアウトパターンが非常に豊富なポートフォリオ用テンプレートです。
作品を大きく見せる、制作過程を見せる、複数見せる、横長作品を画面内に綺麗に収める等、どんなパターンにも当てはめる事が可能ですよ。
ダウンロードする
#05 Minimalist Portfolio Layout
ポートフォリオの表紙には必ずメインビジュアルを入れないとダメか?そんな事はありません。
単色に文字だけで構成した表紙も素敵です。
ページ中身のレイアウトパターンも豊富、あえて表紙をシンプルにする手法もアリですよ。
ダウンロードする
紹介しきれなかったポートフォリオテンプレートや素材
上記のテンプレートはほんの一部。
下記リンクで多数の高品質なポートフォリオテンプレートを紹介しています!
ワンランク上のテンプレート素材
Photoshopを学習する上で、プロが作成した生データを研究する事は重要です。
下記記事でプロが作成した高品質で汎用性の高いテンプレート素材を紹介しています。
全て商用利用可能、テキストや画像を変えるだけでプロの品質が出せます。
制作の手間を劇的に軽減してくれるだけでなく、スキルアップの為の教材としても最適ですよ。
例えばクリエイターの就職や転職に必須のポートフォリオ。
プロのテンプレートで美しいレイアウトや余白、文字サイズが一瞬で作成可能。内定獲得の可能性が格段にアップします!
厳選!ポートフォリオ用テンプレート40選
良質な素材をもっと見る
上記で紹介しているテンプレートはごく一部。
下記記事で良質な素材を紹介しております。併せてチェックしてください!
おわりに
以上、Photoshop(フォトショップ)のジェネレーティブ塗りつぶしの機能と使い方についてでした。
AIによる自動生成を使ったレタッチができる、フォトショを使った画像編集を激変させる機能です。
現段階ではジェネレーティブ塗りつぶしはPhotoshop(Beta)のみで使える機能です。
興味のある方はコチラで紹介している方法でBeta版をインストールしてお試しください。
今後はAI生成によるレタッチが主流になる事が予測されます。
基本的な操作は簡単ですが、生成用の文言(呪文)がミソです。
現段階では英語のみ使用可能ですが、今後は多言語化が実装されると考えられます。
より魅力的なグラフィックを作成できる呪文が重要になりそうですね。
ではまた!
写真の雰囲気を激変させよう
写真の雰囲気を激変させるチュートリアル集です。
フォトショの中級~上級テクニックを網羅的に学習できます。
InDesignは活用されていますか?
Photoshopだけでなく、InDesign(インデザイン)も活用されていますか?
ポートフォリオ制作はイラレよりInDesignの方が効率的に作成できます。
まだInDesignを導入されていない方は
InDesign公式サイトから入手できます。
高品質で商用利用可能なポートフォリオテンプレート40選は
コチラ!
目次一覧
ゼロから始めるシリーズ
現役デザイナーが教えるIllustrator、Photoshop、ポートフォリオ講座の目次です。
デザイン未経験からプロを目指しましょう!