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【サンプル有り】ポートフォリオの作り方を徹底解説

この記事を読むのに必要な時間は約 23 分です。

デザイン業界への就職を考えられている学生さん向けにポートフォリオの作り方を順を追って解説します。
当記事は私が学生時代に作成したポートフォリオを例に解説いたします。
ゲーム業界やデザイン業界、WEB業界等のポートフォリオ作りに役立てていただければ幸いです。

ポートフォリオって何?

ポートフォリオとは自身の作品を1冊のファイルにまとめた作品集のことです。
詳しくは下記記事で解説しておりますので参考にしてください。

就活生必見!ポートフォリオって何?詳しく解説します。

ポートフォリオの作り方の大まかな流れ

こちらの記事でも触れている個所ですが、A4のポートフォリオのざっくりした作り方を解説します。
あくまで私が行っていた作り方なので参考程度にしてください。

STEP.1
自身の作った作品を全て集める
これまでバラバラになっていた自身の作品を全て集めて整理します。どんな作品でも、とりあえず全て集めます。
詳しくはコチラ
STEP.2
テーマ・コンセプトを考える
どんなポートフォリオにするか、テーマ・コンセプトを考えます。ポートフォリオの芯となる部分になります。
詳しくはコチラ
STEP.3
全体の構成を考える
ポートフォリオ全体の構成を考えます。表紙、プロフィール、目次、立体作品、イラスト作品…という風に掲載する内容をラフで描きます。私の場合は仕上がりサイズと同じA4コピー用紙で作っていました。
詳しくはコチラ
STEP.4
イラストレーターとフォトショップでデータ作成
構成を元にイラレでテンプレートを作り、レイアウト作業をしていきます。
私の場合はいきなりイラレで作業をするよりも構成をある程度手書きで作成してからイラレで作業する方が効率が良いです。人によって好みが変わるのでSTEP.3とSTEP.4は合体しても構わないかと思われます。
ある程度完成したら白黒で出力して全体のバランスを確認して調整する事をおすすめします。(フルカラーだと印刷コストが高いので、レイアウトチェックだけなら白黒がオススメ)
詳しくはコチラ
STEP.5
出力
データが完成したら出力します。用紙はマット紙、光沢紙、作品によって合う方を選んでください。普通紙は仕上がりが汚いので止めておきましょう。印刷品質は「きれい」がおすすめ。
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STEP.6
レビュー
一旦完成です。おつかれさまでした。
ファイルに収めて出来上がったポートフォリオをじっくり眺めてみましょう。色んな人に見せて感想を聞くのも良いです。出力して改めて自身のポートフォリオを見ると改善点が色々と見えてきます。
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STEP.7
改定
レビュー後に見えてきた改善点を具体的にどうするか考え、次のポートフォリオ作りに反映します。一度作ったら終わりではなく、一度作り切ってからポートフォリオ作りは始まります。
詳しくはコチラ

作り方詳細①:データ作成前の下準備

ポートフォリオの作り方を詳しく解説していきます。
まずイラレやフォトショを使ってポートフォリオを作る前の下準備をします。何となくイラレで作り始めるよりも、予め下ごしらえをしてからイラレ作業を始める方が効率的に進められます。

自身の作品を全て集める

出来に関わらず自身で作成した作品を全て集めます。アナログイラストはスキャナでデータ化、立体作品は撮影を済ませておきます。なお立体作品は撮影ボックスを使うと非常に綺麗に撮影できます。詳しくはコチラで紹介しています。
ファイル名も整理しておきます。「カテゴリ_ファイルNO_ファイル名.psd」等、半角英数で分かりやすい名前にしておくと良いでしょう。
ポートフォリオ用に新たにフォルダを作成し、ファイルをコピペして整理しておくと良いかと思われます。

テーマ・コンセプトを立てる

コンセプトとは「企画・広告などで、全体を貫く基本的な観点・考え方」を意味します。
自身が作りたいポートフォリオのテーマ・コンセプトを決めます。これがポートフォリオの芯の部分になります。
コンセプトが決まると自ずとやるべきことが見つかります。

下記はWii開発のコンセプトデザインについてまとめられた本です。コンセプトデザインについて分かりやすく解説されて面白いですよ。

全体の構成を考える

イラレ・フォトショでデータを作る前に全体の構成を作成します。表紙、プロフィール、目次、作品ページ詳細…全体の構成を考えた後に個々のページに載せる内容を考えます。
(私の場合は)いきなりデータを作り始めるよりも、A4コピー用紙等で構成の下書き(ワイヤーフレーム)を作っておくと全体のイメージが掴みやすいので効率的に進められます。左図のようにA4コピー用紙に折り目を付けてA6サイズの矩形に各ページの概要を記載、A4実寸サイズに詳細を記載したものを作成するのも良いかもしれません。
ワイヤーフレームの有無は好みもありますのでアナログ作成・デジタル作成・いっそワイヤーフレームを作らない、好みで進めて問題ありません。
MEMO
よくあるポートフォリオの構成例として
表紙(1p)、プロフィール(1p)、目次(1p)、作品ページ(お気に入りから順に掲載、大作はラフやメイキング等も載せる)、デッサン(基礎画力)、裏表紙
といった15p~20pのものがあります。一つの指標にしてみても良いかと思います。

作り方詳細②:イラレとフォトショでデータ作成&印刷

下準備が完了したらイラレ、フォトショを使って本格的にポートフォリオ作りを始めます。

規格について

AIファイル(CMYKカラー)にレイヤー整理したPSD(CMYKカラーに最適化)を配置する事を前提とします。なおイラレ・フォトショのカラーモードがRGBのままだと印刷時に色がくすんでしまいます。詳しくはコチラ。CMYKにして色を調整しておきましょう。
仕上がりサイズはA4(210mm x 297mm)です。家庭用A4プリンタでの出力を前提としているのでA4縦のドキュメントでの制作を前提としています。規格についてはコチラの記事でも解説しております。
なおコチラでポートフォリオのテンプレートを配布してるので、そちらを活用していただくのもアリです。
リンクエラーに注意
AIと配置するPSDは同じフォルダにまとめておきます。リンクファイルで配置している画像の場所を変えると「リンクファイルが見つかりません」というエラーが表示されますので注意してください。探して再配置するのは面倒なのでAIに配置する画像は予めAIと同じフォルダにまとめておくと良いでしょう。

イラストレーター、フォトショップでよく使いそうな機能

ポートフォリオ作りの際にイラレ、フォトショでよく使いそうな基本的な機能です。リンク先でツールの使い方を詳しく解説しておりますので参考にしてください。

印刷

制作段階である程度できたらモノクロで出力してバランスを確かめて調整しておくと良いでしょう。カラーで出力すると印刷コストが高くなるので、レイアウトチェックだけなら白黒で十分です。

本番印刷はマット紙、光沢紙等の良い紙を使い、印刷品質は「きれい」を選択するのが良いでしょう。イラスト系ならマットフォトペーパーがおすすめです。
なお家庭用プリンターでの印刷を前提とした作りなので、プリンターの設定に「フチなし印刷」のチェックを入れておきます。
トンボを作成してA3以上のプリンタで出力を想定されている方は「フチなし印刷」にチェックは入れず、等倍で出力してください。

※フチなし印刷をすると用紙の端にインク汚れが付く場合があるのでノズルのクリーニングをしてください。

100枚入りのマットフォトペーパーを1つ買っておくことをオススメします。

ファイリングして完成

データが完成したら印刷してファイリングします。一旦これでポートフォリオの完成です。おつかれさまでした。

MEMO
ファイリングするファイルは100均の商品は安っぽいので、ある程度しっかりした作りのファイルがオススメです。高確率で複数ファイルを作る事になるのでまとめ買いしておくと良いでしょう。

ファイルの素材を変えてみるのもアリかも

普通のクリアファイルではなく、別の素材のファイルに代えてみるのも一つの手です。例えば機械やSFっぽい世界観がメインの作品集だと無機質・メタル感を強調するためにアルミ合金のファイルを使ってみるのもアリかもしれません。表紙にシールでロゴを貼ってみたり。
なおコチラでも記載しておりますが、企業によってはポートフォリオが返却不可の所もあります。高いファイル、一点モノ装丁のポートフォリオを送る際は事前に返却可能か確認しておく事をオススメします。

作り方詳細③:レビュー&改定

時間を少し置いて改めて自身のポートフォリオをよく見てみると、作品制作レベルの向上に伴い改善したい箇所が色々と見えてくるはずです。
自分で「ここ微妙だなぁ~」と思う個所は他人も同じことを思う可能性があります。そういった個所を潰してより隙の無いポートフォリオにアップデートします。
行き詰ったらいっそドラスティックにコンセプトから考え直すのも良いかもしれません。破壊は新たな創造を生み出す可能性があります。

過去に作ったバージョンと比較して「作った感」を視覚化

自身で作成したポートフォリオを見比べて「少しずつ成長してるかも!」という感覚を視覚化するとポートフォリオ作りのモチベーション維持に繋がります。作り切ったポートフォリオは「ポートフォリオver1.0」として保存しておき、コピペして「ポートフォリオver1.1」のように更新・管理すると成長の過程が残せて良いかもしれませんよ。

上図は私の学生時代初期~後期の作品集を比較したものです。目に見えた状態で良くなっている事が分かるとやる気が維持しやすいです。時間があるときに少しずつ手をかけてあげると作品集の品質は徐々に向上していきますので、ちょくちょく手を入れてあげてください。
なお人によりますが、学校の課題で作ったものは「作らされました感」が全面的に出やすい気がします。

最初から完成形は難しい
最初から自身の理想に近いポートフォリオを作るのは至難の業です。最初は誰でも初心者ですからね。載せる作品が少ないし、作ってもなぁ…と悩んでいる間にとりあえず最初の一冊作り始めてみましょう。まずは0を1に、そして地道に作り続けて人に見せて改善を積み重ねていく事がポートフォリオの品質向上の鍵です。

作品は絞る

掲載する作品は厳選しましょう。自身の作成した作品を全て掲載するのもアリだとは思うのですが、微妙だったりポートフォリオの世界観にそぐわない作品は除外して、より密度の高い作品集にする方がベターです。

なおポートフォリオを作りはじめたばかりの方は作品が少ないかと思われますので厳選せず、まずは質に関わらず最後まで作り切ることを目標としてください。
一度ポートフォリオを作り切って「さぁテコ入れしていこう」という方は徐々に作品を厳選していきましょう。

PDCAサイクルを回すことが大切

ポートフォリオは一度作って「ハイおしまい」というものではありません。より良いものにしたい場合は「PDCAサイクル」を上手く回す必要があります。

  1. PLAN(どんなポートフォリオにするか計画を立てる)
  2. DO(ポートフォリオ作りを実行)
  3. CHECK(作成したポートフォリオを客観的に評価&他者に見てもらう)
  4. ACTION(ポートフォリオをより良くするための改善点を考え、最初のPLANに繋げる)

上記のようにPDCAサイクルを回すことで徐々にポートフォリオのクオリティは上がっていきます。ナカナカ大変ですが、自身の作品をより魅力的に伝える為のポートフォリオを作るためにはそれなりに時間を割く必要があります。

また作ったポートフォリオを誰かに見せて感想を聞いてみると、自分では気づかない指摘を受けて改善の手助けになるかもしれません。他人に自身の作品集を見せるのは少し恥ずかしいですが、積極的に他者に見せるのもクオリティアップの一手ですよ。

書籍を参考にする事も一手

制作で行き詰った方はポートフォリオ作りの参考となる書籍がありますので参考にするのもアリです。下記はオススメの書籍なので目を通されては如何でしょうか?

おわりに

以上、ポートフォリオの作り方でした。あくまで作り方の一例ですが、ポートフォリオ制作の手助けになれば幸いです。基本的には作っては手直し、作っては手直しの繰り返しです。地味な作業ですが、積み重ねると見える形となって反映されるはずです。

品質の高いポートフォリオができると必然的に就職活動が有利になります。

ポートフォリオが完成した方は「惜しいポートフォリオの例と改善例」で自身の作品集が当てはまらないかチェックしてみてください。

【就活生向け】惜しいポートフォリオの例と改善点

ではまた!

ゼロから始めるシリーズ目次
IllutratorとPhotoshopの使い方をゼロから解説する「ゼロから始めるIllustrator」と「ゼロから始めるPhotoshop」の目次リンクです。
本業が教えるイラレとフォトショ講座の目次は下記から。