Photoshop(フォトショップ)のCameraRawフィルターを使った写真のレタッチ方法を解説します。
レタッチを通してCameraRawフィルターの基本操作や応用操作を網羅的に学習できます。
フォトショ初心者の方にも再現できるよう、サンプルを元にCameraRawフィルターの使い方を徹底解説!
レベル補正や色調補正といった基本機能しか使ってこなかった方にオススメの便利機能です。
読み終わる頃にはフォトショ初心者の卒業、CameraRawフィルターを使ったワンランク上のレタッチを実践してみませんか?
CameraRawフィルターで何するの?

フォトショップのCameraRawフィルターを使うと簡単に写真補正ができます。
難しい操作は不要!
フォトショ初心者の方でもプロ級の補正が可能な便利機能です。
CameraRawフィルターの場所
画面上部の [ フィルター ] → [ CameraRawフィルター ] にあります。
ショートカットは [ Shift + Ctrl + A ] です。
CameraRawフィルター適用前の下準備
CameraRawフィルターを適用する画像は事前に [ スマートオブジェクト ] にしておきましょう。
[ レイヤーパネル ] → [ 対象レイヤーを右クリック ] → [ スマートオブジェクトに変換 ]
スマートオブジェクトはサムネイルの右下にアイコンが表示。
スマートオブジェクトについて詳しく知る
フォトショップの基本であるスマートオブジェクトについて詳しく解説しています。
併せてチェックされてみませんか?
CameraRawフィルターを使った補正
CameraRawフィルターを使った写真補正の手順を解説します。
順に進めていけばフォトショ初心者の方にも完全再現できる内容です。
Photoshopを導入しましょう
当記事の内容を実践するにはPhotoshop(フォトショップ)が必須です。
未導入の方は
フォトプラン公式サイトから入手可能。
(月額は最安の1,078円、7日間の無料体験が可能)
なお、AdobeCCのプランは
コチラの記事で徹底解説しています。
STEP.1
画像を読み込む
レタッチしたい画像をフォトショップに読み込みます。
大阪の造幣局で撮影した桜です。
薄暗い写真で気が滅入りますね。。。
CameraRawフィルターを使って補正していきましょう。
撮りっぱなしの写真、今回は
トリミングせずに進めていきます。
ちゃんと [
スマートオブジェクトに変換 ] されていますか?
まだの方は
コチラの記事を参考にしてください。
STEP.2
CameraRawを開く
[ フィルター ] → [ CameraRawフィルター ] をクリックし、CameraRawのダイアログ画面を開きます。
左にプレビュー画面、右に操作パネルがあります。
STEP.3
色味を調整
[ 基本補正 ] を設定します。
[ 色温度 ] 、[ 色かぶり補正 ] で写真全体の色味を調整します。
やや暖色にしたいので [ 色温度 ] を [ +2 ]
ピンク寄りの花にしたいので [ 色かぶり補正 ] を [ +6 ]
全体の色味が変わりましたね。
STEP.4
明るさを調整
暗い写真を明るくしましょう。
全体を明るくしたいので [ 露光量 ] を [ +1.05 ]
陰影を強める為に [ コントラスト ] を [ +24 ]
ハイライトの明るさを高めるために [ ハイライト ] を [ +48 ]
影の明るさを高めるために [ シャドウ ] を [ +37 ]
全体の白い個所を白くするために [ 白レベル ] を [ +31 ]
全体の黒い個所を白くするために [ 黒レベル ] を [ +31 ]
STEP.5
ふんわり感をアップ
花の写真なので「ふんわり感」を出してみましょう。
[ テクスチャ ] を [ -25 ] に設定し、輪郭をふわっとさせます。
さらに [ 明瞭度 ] を [ -15 ] に設定。
微妙なかすみを除去するために [ かすみの除去 ] を [ +26 ]
STEP.6
彩度を調整
さらに鮮やかな色味にしてみましょう。
[ 自然な彩度 ] を [ +35 ] に設定します。
少し鮮やかさが強調されました。
STEP.7
カーブを調整
カーブを調整し、もう気持ち明るくしてみましょう。
[ ハイライト ] を [ +13 ]
[ ライト ] を [ -1 ]
[ ダーク ] を [ +3 ]
[ シャドウ ] を [ -6 ]
間違い探しレベルですね。
この辺りの調整になってくると各自のお好みです。
STEP.8
表現を追加
[ レンズ ] を設定し、一眼レフカメラで撮影したかのような効果を追加してみましょう。
[ 周辺光量補正 ] を [ +39 ] にし、写真の周辺を明るくします。
カメラマンが撮影した感が少し出てきました。
FINISH
仕上げ
せっかくなので [ 効果 ] も設定してみましょう。
[ 周辺光量補正 ] を [ +27 ] にし、写真の周辺を明るくします。
以上でCameraRawフィルターを使った写真補正の完成です。
フォトショ操作に慣れると5分程度でレタッチ可能。
元画像と比較すると別物になりましたね。
CameraRawは設定項目が多いですが操作自体は簡単です。
直感的に補正ができるのでまずは操作してみましょう。
そんな便利なPhotoshop(フォトショップ)は
Adobe公式サイトから入手できます。
写真を大変身させる高品質エフェクト
単なる写真を超短時間で全く違った表現にできる高品質なエフェクトです。
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水彩風エフェクトです。
タッチが違えば同じ水彩でも全く別物となります。
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#02 Detailed Oil Paint Effect Mockup
筆のタッチ1本1本までリアルに再現してくれる油彩風エフェクトモックアップです。
本当に油彩で描くと何時間、何十時間と掛かりますが、このPSDをダウンロードして適用すると一瞬で終わります。
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#03 Splatter Paint Stains Art Portrait Effect Mockup
絵具のしぶきで描いたようなタッチにできるフォトショップ用エフェクトです。
背景透過にした人物に適用するだけでサンプルのような仕上りになります。
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#04 Pencil Sketch Effect
鉛筆タッチにしてくれるPhotoshopエフェクトです。
手数の多いタッチを一瞬でリアルな鉛筆タッチにできます。
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#05 Vintage Retro Comic Effect Filter Mockup
ビンテージな雰囲気を残したコミック風にしてくれるエフェクトです。
ドットの付け方がレトロで良い感じですね。
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#06 Engraved Old Print Effect
まるで紙幣に描かれている人物のような質感にしてくれるPhotoshop用のエフェクトモックアップです。
再現度が激高、非常にハイクオリティなエフェクトの一つです。
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おわりに
以上、Photoshop(フォトショップ)のCameraRawフィルターを使った写真補正についてでした。
微妙な写真もCameraRawフィルターを使えば簡単にレタッチ可能です。
使い方もシンプルで直感的なので触りながら理解できますよ。
惜しいなぁ…という写真があれば一度CameraRawフィルターを使ってみて下さい。
驚く程簡単に思い通りのレタッチができますよ。
ではまた!
フィルターの使い方を徹底解説
フォトショに搭載されている数多くのフィルターの使い方やサンプルをカテゴリ別に徹底解説しています。少ない労力で画像の雰囲気を激変させられますよ。
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目次一覧
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