【Photoshop】切り抜いたポートレートの背景を生成する方法

Webデザイナー、UI/UXデザイナーの@sdesignlaboです。

Photoshop（フォトショップ）で切り抜いたポートレート写真の背景を生成する方法をフォトショ初心者の方に詳しく解説します。人物に焦点を当てたポートレートの人物のみ切り抜き、背景を生成して照明などの調整を簡単に行う事ができます。

Photoshopを使ったポートレートの背景生成テクニックが学習できるコンテンツです。

この記事の目次

何ができるの？

上記の様にポートレートの背景を全く別物にし、さらに人物の照明などを背景に合わせて調整できます。AdbeFireflyの生成技術を活用したクリエイティブテクニックです。

ポートレートの背景を生成する方法

それではPhotoshopで背景を生成する方法を解説します。

Photoshopを導入しましょう

当記事の内容を実践するにはPhotoshop（フォトショップ）が必須です。
未導入の方はAdobe公式サイトから導入できます。
なお、AdobeCCのプランはコチラの記事で徹底解説しています。

背景を生成を使う

STEP.1

背景を削除する

Photoshopでポートレート画像を開きます。サンプルは [ 光と影の背景の若い女性のビューティーポートレート ] を使用しました。

[ 背景を削除 ] で人物以外をマスクします。
更に [ 選択とマスク ] でマスクした境界を調整し、精度の高い人物の切り抜きを行います。

STEP.2

背景を生成を適用

レイヤーパネルを開き、レイヤーマスクサムネールをアクティブにします。
※レイヤーパネルが非表示の場合は [ F7 ] で表示可。

コンテキストタスクバーに表示される [ 背景を生成 ] をクリック。

生成したいものに関するプロンプトを入力します。サンプルは「白を基調としたモダンなインテリアの室内」と入力しました。

入力後は [ 生成 ] をクリック。

FINISH

ポートレートの背景が完成

以上でポートレートの背景が生成できました。

[ プロパティ ] に生成結果が3パターン作成されます。[ 生成 ] をクリックすると同じ条件で新たに3パターンの背景が生成されます。

プロンプトを入力し直して生成するとまた違った背景が作れますよ。

背景を生成の注意点

[ 背景を生成 ] で生成する場合、人物のマスクは最初に確定させておきましょう。いい感じの背景が生成できても、後から [ 選択とマスク ] 等でマスク範囲の調整を行うと生成された背景との間に違和感が発生します。
[ 背景を生成 ] で作成された背景は人物の形でマスクされた個所が透明なので要注意ですよ。

生成塗りつぶしとの違い

通常の [ 生成塗りつぶし ] と、先に解説した [ 背景を生成 ] の違いと注意点について解説します。

STEP.1

生成塗りつぶしを適用

[ Ctrl + A ] (Mac：⌘ + A) で画面全体を選択後、[ コンテキストタスクバー ] の [ 生成塗りつぶし ] で背景を作成します。

生成するプロンプトは先と同じ「白を基調としたモダンなインテリアの室内」にしました。あとは [ 生成 ] をクリック。

STEP.2

画像が生成される

背景が生成されました。
先に解説した [ 背景を生成 ] はピントがボケてアングルもポートレートに特化した背景が生成できました。しかし通常の [ 生成塗りつぶし ] だとインテリアのサンプル画像のような画像が生成されていますね。

もし人物画に背景を生成したい場合は先に解説した [ 背景を生成 ] がオススメです。

もちろん [ 生成塗りつぶし ] で生成された背景を [ ぼかし(ガウス) ] 等でぼかし、[ Ctrl + T ] (Mac：⌘ + T) の [ 自由変形 ] で拡大しても同じような絵作りは可能です。しかしその分作るのに手数が多くなります。

OMAKE

マスク範囲の調整が後からできる

[ 背景を生成 ] と違い、生成された背景は全ての範囲で作成されています。人物のマスク範囲を後から調整しても違和感が出ないのが利点です。

調和で人物と背景を馴染ませる

[ 背景を生成 ] した状態だけでもいい感じですが、更に [ 調和 ] を使って背景を馴染ませてみるのアリですよ。（なお、[ 調和 ] はBeta版Photoshopに搭載されている機能です。Beta版のインストール方法はコチラの記事で解説しています。）

STEP.1

調和で馴染ませる

人物レイヤーをアクティブにすると [ コンテキストタスクバー ] に [ 調和 ] が表示されるのでクリックしましょう。

STEP.2

調和の完成

調和で調整されたレイヤーが生成され、あっという間に室内のやや薄暗い照明に照らされたような印象になりました。ワンクリックで表示中の合成画像のトーンを統一してくれる便利機能なのでオススメですよ。

※プロパティ内に調和の生成パターンが3つ表示されます。

OMAKE

元イメージに寄せるには？

もう少し元のイメージに寄せたい時は、調和済みレイヤーの不透明度を少し下げて元イメージと合成すると簡単にできます。

任意の背景画像を配置

STEP.1

背景を読み込みをクリック

レイヤーパネルを開き、レイヤーマスクサムネールをアクティブにします。
※レイヤーパネルが非表示の場合は [ F7 ] で表示可。

コンテキストタスクバーに表示される [ 背景を読み込み ] をクリック。

FINISH

背景を読み込みの完了

画像のサイズを調整して [ 完了 ] をクリックするとマスクした人物レイヤーの下に背景画像が配置されます。

レイヤーの順序を変更する手間が無い以外は通常の [ 埋め込みを配置 ] と基本的に同じです。

高品質なポートフォリオテンプレート

紙媒体やPDF形式で作成したポートフォリオの品質を手っ取り早く高めるには、高品質なテンプレートの活用が最も効率的かつ効果的です。

商用利用可能で高品質テンプレートばかり厳選！
今まで意識しなかった多くの「気づき」に出会えますよ。

※なお、ポートフォリオ制作はInDesign（インデザイン）を使うのが最も効率的です。
コチラでインデザ初心者の方向けにポートフォリオテンプレートの使い方を詳しく解説しております。

#01 Pink Portfolio Layout

ピンク系のキレイ目カワイイ風ポートフォリオ用テンプレートです。InDesign形式なので文字と画像の差し替えが超楽！
2時間あればポートフォリオが作れます。
編集にはInDesignが必須、未導入の方はInDesign公式サイトから入手しておきましょう。

ダウンロードする

#02 Portfolio Layout with Gray Accents

モノトーン系でどんな作風にも合うポートフォリオ用テンプレートです。イラスト、写真、建築、Web、グッズ…テンプレ選びに迷ったらコレがオススメ！
A4に印刷したポートフォリオ、PDF形式、どちらも短時間で作成可能です。

ダウンロードする

#03 Portfolio Layout with Yellow Accents

黄色が鮮やかでキレイなポートフォリオテンプレートです。
爽やかな画風のイラストにもピッタリ！
クセが無く、ベースデザインとして非常に扱いやすいテンプレートの一つです。

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#04 Portfolio Template in Pale Green and Mint

収録されているレイアウトパターンが非常に豊富なポートフォリオ用テンプレートです。
作品を大きく見せる、制作過程を見せる、複数見せる、横長作品を画面内に綺麗に収める等、どんなパターンにも当てはめる事が可能ですよ。

ダウンロードする

#05 Minimalist Portfolio Layout

ポートフォリオの表紙には必ずメインビジュアルを入れないとダメか？そんな事はありません。
単色に文字だけで構成した表紙も素敵です。
ページ中身のレイアウトパターンも豊富、あえて表紙をシンプルにする手法もアリですよ。

ダウンロードする

紹介しきれなかったポートフォリオテンプレートや素材

上記のテンプレートはほんの一部。
下記リンクで多数の高品質なポートフォリオテンプレートを紹介しています！

ポートフォリオ用の高品質なテンプレート45選【InDesign,Illustrator,Photoshop】

【InDesign】ポートフォリオ用のテンプレートを編集する方法forインデザ初心者

ワンランク上のテンプレート素材

Photoshopを学習する上で、プロが作成した生データを研究する事は重要です。

下記記事でプロが作成した高品質で汎用性の高いテンプレート素材を紹介しています。
全て商用利用可能、テキストや画像を変えるだけでプロの品質が出せます。

制作の手間を劇的に軽減してくれるだけでなく、スキルアップの為の教材としても最適ですよ。

例えばクリエイターの就職や転職に必須のポートフォリオ。
プロのテンプレートで美しいレイアウトや余白、文字サイズが一瞬で作成可能。内定獲得の可能性が格段にアップします！
厳選！ポートフォリオ用テンプレート45選

デザイン制作を学ぶ導入としてオススメの名刺デザイン。
想像だけで作るとイマイチになりがちですが、良質なテンプレートを元に作るだけで吸収できる情報の質が段違い！
相手に舐められない名刺テンプレート50選

バナーはフォトショップを練習する上で良質な教材です。
中途半端な素材を参考にせず、高品質なテンプレートを参考にするだけで学習効率が大幅に向上しますよ。
ハイクオリティなバナーテンプレート50選

紙素材のポートフォリオだけでなく、デジタル媒体に特化したポートフォリオも作成しておくと就職や仕事を獲得する上で有利です。他者と差を付けてより高みを目指しましょう！
デジタル媒体向けポートフォリオテンプレ素材35選

制作物の説得力を高められる高品質なモックアップ素材を厳選しました。ゼロからモックを準備するには膨大な労力が必要ですが、素材を使えば一瞬！
様々なモックアップテンプレート57選

良質な素材をもっと見る

上記で紹介しているテンプレートはごく一部。
下記記事で良質な素材を紹介しております。併せてチェックしてください！

クリエイティブ業務で使える優良素材まとめ

【最強素材サイト】Adobe Stockのテンプレートがチート級に便利な件について

おわりに

以上、Photoshop（フォトショップ）で切り抜いたポートレート写真の背景を生成する方法でした。
通常の [ 生成塗りつぶし ] でも同様の背景は作れますが、よりポートレートに特化した背景がワンクリックで生成できる便利機能です。

当記事で解説した [ 背景を生成 ] はWebサイトやバナー、チラシやポスターなどのメインビジュアルとなるポートレートの背景を自在に編集できる便利機能なので是非お試しください！

ではまた！