【Photoshop】生成拡張の使い方と作例を徹底解説forフォトショ初心者

Webデザイナー、UI/UXデザイナーの@sdesignlaboです。

Photoshop（フォトショップ）の生成拡張の使い方をフォトショ初心者の方に徹底解説します。

Photoshop(Beta)で使える生成拡張をマスターできるコンテンツです。
画像をトリミングした際に生まれる空白の部分をAIが自動的に補完してくれる驚異の機能である生成拡張を活用し、日々のクリエイティブを効率化してみませんか？
従来の方法とは次元の違う制作が可能になりますよ。

Photoshopを始められる方、更にフォトショップを使いこなしたい方にオススメのコンテンツです。

この記事の目次

生成拡張で何ができるの？

下記はPhotoshopの生成拡張を活用した作例です。
キャンバスサイズを変更し、何も無い個所へ元絵に合わせたグラフィックを自動的に追加できる機能です。
…すさまじい機能ですね。

WebサイトやチラシなどのDTPデザイン等、グラフィック制作を行う上で画像素材はよく使います。
トリミングする事で写真の高さや横幅が足りなくなる事は日常茶飯事。
自然な仕上がりで追加するにはPhotoshopの知識と技術、観察力などが必要です。

しかし生成拡張を使えば上記のスキルは一切不要！
Adobe社が誇るAdobeSenseiが全部自動的に行ってくれますよ。

Photoshop(Beta)のインストール方法

生成拡張は正式版のPhotoshopではなく、Photoshop(Beta)で使えます。
Beta版を未導入の方は下記手順でインストールできます。

Photoshopを導入しましょう

当記事の内容を実践するにはPhotoshop（フォトショップ）が必須です。
未導入の方はフォトプラン公式サイトから入手可能。（月額は最安の1,180円、7日間の無料体験が可能）
なお、AdobeCCのプランはコチラの記事で徹底解説しています。

[ Creative Cloud Desktop ] を開き、画面上部の [ アプリ ] タブをクリック。

左メニューの [ カテゴリ ] → [ ベータ版アプリ ] をクリックすると [ Photoshop(Beta) ] が見つかります。[ インストール ] をクリックしたら完了。

より詳しい手順はコチラの記事で解説しています。

Beta版のみ立ち上げる

現在立ち上がっているPhotoshopを終了させてからPhotoshop(Beta)を立ち上げましょう。正式版とBeta版を同時に立ち上げる事はできません。

生成拡張の使い方

それではPhotoshopの生成拡張の使い方を解説します。
フォトショ初心者の方にも使いこなせるよう徹底解説いたします！

生成拡張の基本操作

STEP.1

Photoshopを起動し、画像を配置

Beta版Photoshopを起動します。
フォトショ未導入の方はAdobe公式サイトから入手しておきましょう。

編集したい画像をフォトショップに読み込みます。
画像の配置方法はコチラの記事で解説しています。

配置した画像は [ スマートオブジェクトに変換 ] しておくと便利ですよ。
レイヤーパネル内で [ 右クリック ] → [ スマートオブジェクトに変換 ] で行えます。

STEP.2

切り抜きツールを選択

ツールバーから [ 切り抜きツール ] を選択します。
※ショートカットは [ C ]

もし [ 遠近法の切り抜きツール ] や [ スライスツール ] 等になっている場合は、ツールアイコン上を左クリック押しっぱなし、または [ Shift + C ] を押す度にその他ツールに変更できます。

STEP.3

生成する

対象画像下部に [ コンテキストタスクバー ] が表示されます。
[ 幅 x 高さ x 解像度 ] にし、ドラッグでお好きな形状にトリミングしましょう。

するとコンテキストタスクバーの内容が変化します。
[ 生成したいものを入力してください。] には何も入力せず、[ 生成 ] をクリックしましょう。

FINISH

生成拡張の完成

以上で生成拡張による自動生成が完了しました。

従来の方法だと空白部分のグラフィックを追加するのに多大な労力が必要でしたが、当機能を使えば誰でも一瞬で補完する事ができます。

レイヤー構造を確認してみましょう。
元画像とは別で生成拡張による自動生成レイヤーが1枚追加されています。

イラスト系は発展途中

写真媒体で生成拡張すると非常に精度の高い結果が得られますが、イラスト素材だと微妙な結果になりがちです。左図はコチラの記事で解説している差分イラストに自動生成を適用した例です。

これはこれでアリですが、今後のバージョンアップに期待ですね。

生成拡張を後から編集する方法

STEP.1

生成拡張を選択

レイヤーパネルを開き、[ 生成拡張 ] をクリックしてアクティブにします。
※レイヤーの表示・非表示は [ F7 ] で行えます。

STEP.2

プロパティを表示

[ プロパティ ] を表示します。
※非表示の場合は [ ウィンドウ ] → [ プロパティ ] で表示可。

プロパティ内にプロンプト入力エリアとバリエーションが3種があります。

STEP.3

再度生成

プロンプト入力エリアには何も入力せず、[ 生成 ] をクリックするとバリエーションが3つ新たに作成されます。

STEP.4

条件を入力して生成

[ 生成したいものを入力してください。] にお好きな条件を入力します。
日本語でも入力できますが、英語の方が精度が高いですよ。

サンプルは「with children」と入力し、[ 生成 ] をクリック。
すると単に生成拡張するだけでなく、新たな要素を追加して生成拡張する事ができます。

OMAKE

その他の作例

その他の画像に対して生成拡張を適用した例です。非常に高精度な生成が可能な機能ですね。

Webデザイン、UI/UXデザイン、フライヤー等のDTPデザインといったPhotoshopを活用したクリエイティブをより加速させられる超便利機能になる事は間違いないでしょう！

ポートフォリオにAI作品を使うのはアリ？

就活用ポートフォリオにおけるAI生成した作品の可否について徹底解説

イラストレーター、ゲームクリエイター、Webデザイナー等のデザイナー用ポートフォリオにAIによる自動生成作品を掲載する際の注意点を解説しています。

普通に切り抜きたい場合は？

AIによる自動生成機能を使わず、従来の方法で普通に切り抜きたい場合もありますよね。
そんな時はPhotoshop画面上部の [ オプション ] → [ 塗り ] → [ 透明(デフォルト) ] を選択してから切り抜きツールを使いましょう。

高品質なポートフォリオテンプレート

紙媒体やPDF形式で作成したポートフォリオの品質を手っ取り早く高めるには、高品質なテンプレートの活用が最も効率的かつ効果的です。

商用利用可能で高品質テンプレートばかり厳選！
今まで意識しなかった多くの「気づき」に出会えますよ。

※なお、ポートフォリオ制作はInDesign（インデザイン）を使うのが最も効率的です。
コチラでインデザ初心者の方向けにポートフォリオテンプレートの使い方を詳しく解説しております。

#01 Pink Portfolio Layout

ピンク系のキレイ目カワイイ風ポートフォリオ用テンプレートです。InDesign形式なので文字と画像の差し替えが超楽！
2時間あればポートフォリオが作れます。
編集にはInDesignが必須、未導入の方はInDesign公式サイトから入手しておきましょう。

ダウンロードする

#02 Portfolio Layout with Gray Accents

モノトーン系でどんな作風にも合うポートフォリオ用テンプレートです。イラスト、写真、建築、Web、グッズ…テンプレ選びに迷ったらコレがオススメ！
A4に印刷したポートフォリオ、PDF形式、どちらも短時間で作成可能です。

ダウンロードする

#03 Portfolio Layout with Yellow Accents

黄色が鮮やかでキレイなポートフォリオテンプレートです。
爽やかな画風のイラストにもピッタリ！
クセが無く、ベースデザインとして非常に扱いやすいテンプレートの一つです。

ダウンロードする

#04 Portfolio Template in Pale Green and Mint

収録されているレイアウトパターンが非常に豊富なポートフォリオ用テンプレートです。
作品を大きく見せる、制作過程を見せる、複数見せる、横長作品を画面内に綺麗に収める等、どんなパターンにも当てはめる事が可能ですよ。

ダウンロードする

#05 Minimalist Portfolio Layout

ポートフォリオの表紙には必ずメインビジュアルを入れないとダメか？そんな事はありません。
単色に文字だけで構成した表紙も素敵です。
ページ中身のレイアウトパターンも豊富、あえて表紙をシンプルにする手法もアリですよ。

ダウンロードする

紹介しきれなかったポートフォリオテンプレートや素材

上記のテンプレートはほんの一部。
下記リンクで多数の高品質なポートフォリオテンプレートを紹介しています！

ポートフォリオ用の高品質なテンプレート42選【InDesign,Illustrator,Photoshop】

【InDesign】ポートフォリオ用のテンプレートを編集する方法forインデザ初心者

ワンランク上のテンプレート素材

Photoshopを学習する上で、プロが作成した生データを研究する事は重要です。

下記記事でプロが作成した高品質で汎用性の高いテンプレート素材を紹介しています。
全て商用利用可能、テキストや画像を変えるだけでプロの品質が出せます。

制作の手間を劇的に軽減してくれるだけでなく、スキルアップの為の教材としても最適ですよ。

例えばクリエイターの就職や転職に必須のポートフォリオ。
プロのテンプレートで美しいレイアウトや余白、文字サイズが一瞬で作成可能。内定獲得の可能性が格段にアップします！
厳選！ポートフォリオ用テンプレート40選

デザイン制作を学ぶ導入としてオススメの名刺デザイン。
想像だけで作るとイマイチになりがちですが、良質なテンプレートを元に作るだけで吸収できる情報の質が段違い！
相手に舐められない名刺テンプレート50選

バナーはフォトショップを練習する上で良質な教材です。
中途半端な素材を参考にせず、高品質なテンプレートを参考にするだけで学習効率が大幅に向上しますよ。
ハイクオリティなバナーテンプレート50選

紙素材のポートフォリオだけでなく、デジタル媒体に特化したポートフォリオも作成しておくと就職や仕事を獲得する上で有利です。他者と差を付けてより高みを目指しましょう！
デジタル媒体向けポートフォリオテンプレ素材35選

制作物の説得力を高められる高品質なモックアップ素材を厳選しました。ゼロからモックを準備するには膨大な労力が必要ですが、素材を使えば一瞬！
様々なモックアップテンプレート57選

良質な素材をもっと見る

上記で紹介しているテンプレートはごく一部。
下記記事で良質な素材を紹介しております。併せてチェックしてください！

クリエイティブ業務で使える優良素材まとめ

【最強素材サイト】Adobe Stockのテンプレートがチート級に便利な件について

おわりに

以上、Photoshop（フォトショップ）の拡張生成の使い方と作例についてでした。
AIによる自動生成を使ったレタッチができる、フォトショを使った画像編集を激変させる機能です。

拡張生成の機能は現状Photoshop(Beta)のみで使える機能です。
興味のある方はBeta版をインストールしてお試しください。
併せて [ 生成塗りつぶし ] もマスターしておくとAIを使った画像生成レタッチテクニックをより使いこなせること間違いありませんよ！

当たり前になりつつあるAIによる画像の自動生成機能。
WebデザインやUI/UXデザイン、各種DTPデザイン等の画像素材として活用できます。

現在はプロンプトも多言語対応しており、日本語で条件入力が可能です。
サクッとトリミングして生成ボタンを押すだけ！
あっという間に画像サイズを変更できるチート機能である拡張生成を是非活用して下さい！

ではまた！