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Illustrator(イラストレーター)を使って入稿用データを作成する方法と注意点について解説します。
自身のPCで作成したAIを外部の印刷業者に出稿しても問題無く出力してくれる、一般的な入稿用データの作成しましょう。
では早速始めていきましょう!
この記事の目次
それでは入稿前のチェックをしていきましょう。
合計10点のチェック項目があります。
印刷業者によって入稿ファイルの作成方法は変わりますが、大抵の印刷業者で受け入れてくれる「一般的な入稿用AIデータ」の作成方法です。
Check.1 入稿用データは別名で保存しておく

私の場合は「filename.ai」を編集可能なオリジナルデータとした場合、「filename_ol.ai」を入稿用で別名保存して入稿用に調整しています。
Check.2 サイズは合っていますか?

一般的な名刺なら仕上りサイズが「91mm x 55mm」、ポストカードなら「148mm x 100mm」等、印刷したいサイズと入稿データのサイズが一致しているか確かめておきましょう。
Check.3 文字をアウトライン化していますか?

アウトライン化の方法は下記です。
[ アウトライン化したい文字を選択 ] → [ 書式 ] → [ アウトラインを作成 ]
ショートカットは [ Ctrl +Shift +O ]
先にも解説しましたが、例えばアウトライン化前のファイルを「filename.ai」とし、アウトライン化後のファイルは別名で「filename_ol.ai」のように、別名保存しておく事をオススメします。
Check.4 アピアランスは分割していますか?

上記はアピアランスを使ったデザインの例です。
- アピアランスパネルで複数の線を追加
- 効果メニューのドロップシャドウを追加
- 効果メニューのワープでオブジェクトを変形
アピアランスに設定が入っているデータを入稿データにする場合は [ アピアランスを分割 ] する必要があります。

※アピアランス分割を適用するとアピアランスパネルからパラメータを「再編集できなく」なります。
Check.5 効果メニューで作成したトリムマークは要注意

[ オブジェクト ] → [ トリムマークを作成 ] で作成された場合は問題ありません。
[ 効果 ] → [ トリムマーク ] から作成された場合は要注意です。
アピアランスにトリムマークの設定が入っているので、[ アピアランスを分割 ] する必要があります。
Check.6 塗り足しはできていますか?

コチラでも解説しておりますのでご覧ください。
Check.7 カラーモードは正しく設定されていますか?
カラーモードをが注文内容と一致しているでしょうか?
カラー印刷ならCMYK、白黒ならグレースケールで設定しておきましょう。
RGBカラーが使える印刷業者もありますが、CMYKカラーでの入稿が一般的です。
Check.8 配置している画像の形式をチェック
IllustratorのオブジェクトがCMYKである事が確認できたら、配置している画像がCMYKになっているか確認しておきましょう。
調整レイヤーを使って色を調整すると効率的です。
詳しい使い方は下記で解説しています。
配置する画像はPSD形式にし、レイヤーは統合しておきましょう。
Check.9 画像は埋め込み処理をしておく

画像の埋め込み方法は下記です。
[ 選択ツールで画像を選択 ] → [ 画面上部の埋め込み ] をクリック
リンクではなく、AIデータに画像ファイルが埋め込まれます。
埋め込みをすると埋め込んだ画像の容量分だけAIの容量が増えます。
画面上部に [ 埋め込み ] が表示 → リンク画像
[ 埋め込みを解除 ] が表示 → 埋め込み画像
Check.10 文字サイズと線の太さに注意
フォントサイズが小さすぎたり、線画細すぎると上手く印刷できない場合があります。
具体的なサイズは入稿する印刷業者に確認する必要がありますが、一般的には文字サイズを「6pt以上」、線幅を「0.3pt以上」に設定しておくと安心です。
4ptの文字サイズでも印刷できますが、小さすぎると読みづらいですからね。
以上、Illustratorで入稿用のAIデータの作成方法と注意点についてでした。
一度オリジナル名刺等を制作し、実際に入稿をすると流れが掴めます。
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