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こんにちは、「ゼロから始めるIllustrator」略して「ゼロイラ」の講座を始めます。
当Illustrator講座では文字の入力と設定について解説します。
文字の入力を知ると表現できる幅がぐっと増えますので、是非ご覧ください^^
では早速始めていきましょう!
この記事の目次
Illustratorには様々な文字ツールが存在します。

シーンに合わせて適した文字ツールを使い分けて効率的に作業を進めていきます。
[ ウィンドウ ] → [ ツールバー ] → [ 詳細設定 ] で全ツールを表示
または
ツールバー下部の [ … ] → [ すべてのツール ] → [ 種類 ] から必要な文字ツールを追加してください。
※ツールバーについてイラレの新規作成と保存、各種ファイル形式を詳しく解説で解説しております。
基本的な文字の入力には [ 文字ツール (T) ] を使用します。
まずは基本の文字ツールを使ってIllustratorでの文字入力に慣れていきましょう^^
文字ツールの基本的な使い方

画面をクリックすると文字入力モードになります。

その状態で画面の何も無い個所をクリックして文字入力を終了しましょう。
「山路を登りながら」を消すには?

CC2017から登場した機能ですが、慣れてくると不要になる方が多いかと思われますので、非表示にする方法を記載しておきます。

これでスッキリしました^^
先ほど入力した文字属性を設定してみます。
下記は文字属性を設定するための文字パネルです。

フォントファミリ、フォントサイズ等、文字属性を設定するには文字パレットを使用します。
文字パレットが表示されていない場合は [ Ctrl + T ]
または
画面上部の [ ウィンドウ ] → [ 書式 ] → [ 文字 ] から表示させてください。
フォントファミリを設定

PCにインストールされた使用可能なフォントの中から適したフォントを選択します。
今より良いフォントが見つかるかも!?
フォントスタイルを設定

ウェイト、斜体の設定が可能なフォント、そうでないフォントが存在します。
フォントサイズを設定

垂直比率・水平比率を設定

基本的には垂直比率、水平比率共に100%の正体を用いますが、用途に応じて設定します。
行送り

ショートカットで覚えておくと便利です。
行送りをしたい文字列を選択し、[ Alt + ↑ ] で間隔を狭める、[ Alt + ↓ ] で間隔を広げる
なお、文字オブジェクトを選択ツールで選択した状態で前述の操作を行うと、文字オブジェクト全体の行送りが設定できます。
カーニングとトラッキング
カーニングとトラッキング、どちらも文字と文字の間隔の事です。
それぞれの欄に正の値を入力すると、文字の間隔が広がり、マイナスの値を入力すると文字間隔が詰まります。

カーニングやトラッキングといった文字間調整は頻繁に使います。
なのでショートカットで覚えておくと便利です。
カーニング(特定の2つの文字間を調整)する場合
[ 文字ツール(T) ] で調整したい文字間をクリック → [ Alt + → ] で間隔が開く・[ Alt + ← ] で間隔が狭まる
トラッキング(特定の3文字以上の文字間を調整)する場合
[ 文字ツール(T) ]で調整したい文字を3文字以上選択 → [ Alt + → ] で間隔が開く・[ Alt + ← ] で間隔が狭まる
トラッキングで文字オブジェクト全体の文字間を調整する場合
[ 選択ツール(V) ] で文字オブジェクトを選択 → [ Alt + → ] で間隔が開く・[ Alt + ← ] で間隔が狭まる


エリア内文字ツールの使い方

- 長方形ツール、楕円形ツール、ペンツール等で文字エリアの元となるパスオブジェクトを作成。
- [ エリア内文字ツール ] でセグメント上をクリック。
- 任意の文字を入力。
- 文字の入力が完了したら [ Ctrl ] を押しながら画面の何もない個所をクリックして終了。
エリアサイズを調整する
元となるパスオブジェクトのアンカーポイントやハンドルを操作し、形状を変更することでエリアサイズを調整することができます。

また、 [ 選択ツール (V) ] で文字オブジェクトを選択すると、文字エリアの上下左右の中央に小さな□が付いているのが確認できます。
□を [ 選択ツール (V) ] でつまみ、ドラッグすると文字エリアの大きさを変更できます。
上下の□を上下にドラッグすると高さの調整、左右の□を左右にドラッグすると横幅の調整ができます。

パス上文字ツールの使い方

- ペンツールや長方形ツール等で、文字を沿わせる元となるオブジェクトを作成。
- [ パス上文字ツール ] に変更し、作成したパスをクリック。(セグメント上をクリック)なお、クリックした箇所が文字入力の始点となります。
- 任意の文字を入力します。
- 終了する場合は文字ツールと同様、[ Ctrl ] を押しながら画面の何も無い個所をクリック。
パス上の文字全体を移動する

[ 選択ツール (V) ] で文字オブジェクトを選択すると上記のように3本の線が表示されます。
真ん中の棒をドラッグするとパス上の文字全体を移動できます。
文字の終点位置を変更する

[ 選択ツール (V) ] で文字オブジェクトを選択すると上記のように3本の線が表示されます。
一番右側の棒をドラッグすると終点位置を変更できます。
文字の始点位置を変更する

[ 選択ツール (V) ] で文字オブジェクトを選択すると上記のように3本の線が表示されます。
一番左側の棒をドラッグすると始点位置を変更できます。
文字を沿わせる位置を反転させる

[ 選択ツール (V) ] で文字オブジェクトを選択すると上記のように3本の線が表示されます。
真ん中の棒を内側へドラッグすると位置が反転できます


操作方法、動作の挙動は [ 文字ツール(T) ] と同様です。
※半角英数を入力した場合、左図のように文字が90度横向くようになります。
英数字を入力する場合は全角入力にする、または半角英数字を [ 文字回転 ] から90度回転させてください。


操作方法、動作の挙動は [ エリア内文字ツール ] と同様です。


操作方法、挙動は [ パス上文字ツール ] と同様です。

文字パネルから数値を編集しなくても、マウス操作だけで文字を個別に編集できます。
文字タッチツールを使って文字を編集する

サンプルでは「チ」を編集してみたいと思います。
クリックすると「チ」が編集モードになります。編集対象の文字周辺にある丸いアイコンを操作して文字を編集します。
フォントサイズを変更する

垂直比率を変更する

水平比率を変更する

文字回転を変更する

文字位置を変更する


「縦組み」から「横組み」、「横組み」から「縦組み」へ変更できます。
画面上部の [ 書式 ] → [ 組み方向 ] → [ 横組み・縦組み ] で変更できます。
基本的な「文字ツール」を使う頻度が高いですが、その他の文字ツールの使い方を知っておくと表現の幅がさらに広がります。
文字入力は奥が深いですが、面白いですよ^^
おつかれさまでした。
次の講座ではアピアランスを使って文字に線の設定や効果を付与してみます。
通常の線の設定ではキレイに出来ませんので是非ご覧ください。

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なのでデザイナーにとって最低限Photoshop、Illustrator、Acrobatは必要です。
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ゼロから始めるIllustratorのもくじです。








































