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こんにちは、「ゼロから始めるIllustrator」略して「ゼロイラ」の講座を始めます。
今回は「色の設定、オブジェクトの塗りと線」 でサクッと紹介した「線」についてもう少し詳しく解説したいと思います。
線の基本操作、設定をはじめ、アピアランスを使用した高度な設定を利用した線をデザインする方法を紹介します。
線の細かな設定を知ると、さらに表現方法が豊かになること間違いなしですよ!
では早速始めていきましょう!
この記事の目次
線のパネルについて
線のパネルです。

表示されていない方は [ ウィンドウ ] → [ 線 ] から表示させてください。
線幅を設定する

先端の形状の設定
線の先端の形状を設定できます。

デフォルトは [ バット先端 ] になっています。
角の形状の設定
直線の角部分の形状を設定できます。

デフォルトは [ マイター結合 ] になっています。
線の位置
線の中心を設定できます。

破線の設定
破線の設定ができます。

- 線のオブジェクトを選択
- [ 破線 ] にチェックを入れる
- [ 線分 ] と [ 間隔 ] の設定を入れる
線の太さサンプル

デフォルトの線幅だけでなく、太さを色々と変更して遊んでみましょう。
なお、デフォルトの線幅1ptは印刷すると結構太いです。
ちなみにトンボの線幅が0.3pt、線の設定をデフォのまま使うのではなく、少しカスタマイズしてあげるとより美しい仕上がりになるかと思います。
webの場合は1pxが最も細い線の太さです。
罫線の種類
こちらはデザイン用語の小ネタです。
罫線は文字の仕切りや囲みとして使用されます。
罫線には各種名称があります。下記にいくつか罫線と呼び名を掲載しております。

対象オブジェクトを選択後に[ D ]を押すと、対象オブジェクトの線と塗りが初期設定状態になります。
覚えておくと割と便利ですよ。

※ 線分/間隔の箇所は左から順に破線の線分と間隔を入力します。
破線の設定を複数重ねて、より複雑な線を表現できます。
一本の直線オブジェクトに [ アピアランス ] から複数の線を重ねることができます。
イラレではアピアランスを頻繁に使いますので是非マスターしてください^^

アピアランスを使ったJR路線の作り方

左記は [ 10ptの線幅の黒線、塗りなし ] のオブジェクトです。
これにアピアランスから複数の線を重ねていきます。
※アピアランスのパネルが表示されていない場合は [ ウィンドウ ] → [ アピアランス ] で表示させてください。

すると同じ[ 線 ] が複製されます。

なぜなら同じ [ 線 ] が同じ場所に重なっているだけだからです。

表示優先はレイヤーと同じく、上にある設定ほど表示優先が高まります。
複製した [ 線 ] の色を白に変更し、線幅を [ 8pt ] に変更します。
10ptの黒線に8ptの白線が乗っかっている状態ですね。
なので1ptの黒線が上下に表示されているように見えます。便利な機能です^^

線分に [ 20pt ] と入力するとJRの線路のような線になります。

忘れないうちに色々な破線を練習

サンプルの線を掲載しておりますので練習がてらに作成してみてください。
線に矢印の設定を簡単に付けることができます。
長方形ツールの矩形からアンカーポイントを1つ消したり多角形ツールで三角形を作ったりして矢印を自作するのってめんどいですよね。線の長さを変えると先端の調整を入れないといけないし。。。
この機能を使っている方、意外と少ないです。すごく便利ですよ。

矢印を付けたい線を [ 選択ツール(V) ] で選択 → 左記の矢印の設定を追加するだけ。
[ 矢印 ] から好きなデザインを選択、矢印先端のサイズは [ 倍率 ] から変更。
先端位置は [ 矢印の先端 ] と [ 矢印の付け根 ] に変更できます。

線のプロファイルを設定できます。
デフォルトでは均等な太さの線幅ですが、プロファイルを設定する事で様々な形状に変更できます。
そんなに使う機会が無い機能かもしれません。

デフォルトでは [ 均等 ] になっています。

使えそうなプロファイルもあれば使いどころに困りそうなプロファイルもあります。
イラストレーターは線を細かく設定できるので様々な線を表現できます。
通常の線の設定ではなく、アピアランスを使用したワンランク上の線を使ったデザインをマスターしてみてください。
当ページで紹介した線の使い方はほんの一例です。
よく使う設定や基礎的な部分はしっかり押さえておりますので、あとはご自身の発想で様々な表現をして楽しい作品を生み出してみてください^^
おつかれさまでした。
次の講座はイラレを使った略地図の作成方法を解説します。
ショップカードやポストカード、フライヤーなどでよく使われる略地図を段階を追って分かりやすく解説します。
Illustrator(イラストレーター)を持っていない方向けに最安価格での導入について解説します。
オススメはコンプリートプラン
単品よりも圧倒的にお得で便利なCreative Cloudコンプリートプランがオススメです。
アプリ単体を2つ3つ使うと費用がコンプリートプランと同等かそれ以上になります。
制作はPhotoshop、Illustrator、Lightroom、InDesign、Acrobat、etc…複数のアプリを使い分けながら作る事が多いです。
Illustratorで作業をしている際に「Photoshopなら効率的に作れるのに…」、「完成したデザインをPDFで複数ページに冊子形式にしたいなぁ…」という事は頻繁にあります。
なのでデザイナーにとって最低限Photoshop、Illustrator、Acrobatは必要です。
それならいっそ初めからコンプリートプラン
を選択する方が断然便利でお得ですよ。
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ゼロから始めるIllustratorのもくじです。








































