Webデザイナー、UI/UXデザイナーの@sdesignlaboです。
Illustrator(イラストレーター)のライブトレースとライブペイントの使い方と作例を徹底解説します。
ペンツールが苦手な方でも簡単にトレースが可能なライブトレース、そして直感的に色が塗れるライブペイントを使いこなし、素敵な作品作りに活かしてみませんか?
イラレ初心者の方にも分かりやすいよう、サンプルを交えながらライブトレースとライブペイント両ツールの操作方法を解説!
では早速始めていきましょう!
ライブトレースとは?
ライブトレースとはペイントソフトで描いたイラスト、スキャンしたイラストを自動でトレースし、ベクター画像にしてくれる便利機能です。
ペンツールでトレースしなくても、クリック一つで簡単にトレースしてくれるイラレの超便利機能!
ビットマップ画像は拡大・縮小をすると画像が劣化しますが。
その反面、ベクターデータは拡大・縮小を行っても劣化が発生しません。
意外に面倒なペンツールのトレースを一瞬で行ってくれる便利機能がライブトレースです。
めんどくさがり、時短を求めている方にオススメの機能ですよ。
簡単なキャラをライブトレース
では左図の簡単なキャラクターでライブトレースを行います。左図は
クリップスタジオペイントのペンで描いた落書きです。
こちらの落書きをライブトレースを使ってベクター画像にします。
Illustratorを導入しましょう
当記事の内容を実践するにはIllustratorが必須です。
未導入の方は
Illustrator公式サイトからダウンロードしておきましょう。(7日間の無料体験が可能)
なお、AdobeCCのプランは
コチラの記事で徹底解説しています。
STEP.1
イラストを配置する
イラレのキャンバスに画像を配置します。
ドラッグ&ドロップで配置すればOKです。
※aiファイルと配置する画像は同じフォルダに入れておきましょう。
新規作成&保存の方法は
コチラの記事で解説してます。
STEP.2
画像トレースを適用する
画像が選択されている状態だと画面上部に [ 画像トレース ] のボタンが表示されるのでクリックします。
クリックすると自動でトレースがされます。
STEP.3
トレースの調整
画像トレースパネルのボタンを押してトレースの調整をします。
今回は白黒の境界がハッキリしているので自動トレースで十分キレイにトレースできています。
FINISH
完成
ライブトレースの完了です。
見た目的にほぼ同じですが、ライブトレースをするとベクター画像になるので拡大縮小をしても劣化しません。
拡張について
ライブトレースしたオブジェクトを選択すると画面上部に [ 拡張 ] が表示されます。
[ 拡張 ] を適用するとアンカーポイントとパスで構成されたオブジェクトに変換されます。
ダイレクト選択ツールやペンツールでオブジェクトを自由に編集ができるようになります。
一度拡張を適用すると元の状態には戻せませんので、もし必要ならコピーしてから拡張を適用する事をお勧めします。
細かい線画をライブトレース
STEP.1
画像を配置してライブトレースを実行
Illustratorの準備はできていますか?
未導入の方は
Adobe公式サイトから入手できます。
先の方法と同様に画像を配置し、[
画像トレース ] を実行します。
STEP.2
トレースの調整
デフォルト設定のままだと元絵と少し印象が違うので調整を入れます。
STEP.3
パネルを調整して原画に近づける
[ 画像トレースパネル ] のボタンをクリックして画像トレースパネルを表示させます。
[ 詳細 ] をクリックするとより細かなトレースの調整が可能になります。
しきい値だけでなく、パス、コーナー、ノイズの値を調整して原画に近いトレース結果を探します。
FINISH
完成
ライブトレースの完成です。
アップにすると分かりやすいのですが、線が細かい絵は少し調整が必要になる場合があります。
ゼロからペンツールでトレースするより圧倒的に早くトレースできるので時短に繋がりますよ。
2億5000万点以上の素材を活用できるAdobeStock
AdobeStockは写真やイラスト、PSDやAIのテンプレートにブラシ素材、レイヤースタイルやパターンにテクスチャ…など、制作に必要な素材が全て見つかります。
デザイナーでなくてもプロ級の作品が短時間で作れるチート、私も重宝しています。
写真をライブトレース
写真素材をライブトレースしてみます。
モフモフの羽が可愛いですね。
STEP.1
画像トレースを実行
画像を配置し、[ 画像トレース ] を実行します。
画像トレースボタン右側の [ ▼ ] をクリックするとトレースのプリセットを読み込むことができます。
今回は [ 写真(高精度)] を選択してみます。
FINISH
完成
ライブトレースした画像が元写真と同じ印象の絵になりました。ワンクリックで完了です。
プリセットを使ってトレースするとさらに楽ができますので上手く活用してください。
おまけ
拡大すると
拡大しないと分からないですが、イラレのベタ塗り感があります。
写真素材もライブトレースを使えば拡大し放題!
ライブペイントツールを使った色塗り
高品質なポートフォリオテンプレート
紙媒体やPDF形式で作成したポートフォリオの品質を手っ取り早く高めるには、高品質なテンプレートの活用が最も効率的かつ効果的です。
商用利用可能で高品質テンプレートばかり厳選!
今まで意識しなかった多くの「気づき」に出会えますよ。
※なお、ポートフォリオ制作はInDesign(インデザイン)を使うのが最も効率的です。
コチラでインデザ初心者の方向けにポートフォリオテンプレートの使い方を詳しく解説しております。
#01 Pink Portfolio Layout
ピンク系のキレイ目カワイイ風ポートフォリオ用テンプレートです。InDesign形式なので文字と画像の差し替えが超楽!
2時間あればポートフォリオが作れます。
編集にはInDesignが必須、未導入の方は
InDesign公式サイトから入手しておきましょう。
ダウンロードする
#02 Portfolio Layout with Gray Accents
モノトーン系でどんな作風にも合うポートフォリオ用テンプレートです。イラスト、写真、建築、Web、グッズ…テンプレ選びに迷ったらコレがオススメ!
A4に印刷したポートフォリオ、PDF形式、どちらも短時間で作成可能です。
ダウンロードする
#03 Portfolio Layout with Yellow Accents
黄色が鮮やかでキレイなポートフォリオテンプレートです。
爽やかな画風のイラストにもピッタリ!
クセが無く、ベースデザインとして非常に扱いやすいテンプレートの一つです。
ダウンロードする
#04 Portfolio Template in Pale Green and Mint
収録されているレイアウトパターンが非常に豊富なポートフォリオ用テンプレートです。
作品を大きく見せる、制作過程を見せる、複数見せる、横長作品を画面内に綺麗に収める等、どんなパターンにも当てはめる事が可能ですよ。
ダウンロードする
#05 Minimalist Portfolio Layout
ポートフォリオの表紙には必ずメインビジュアルを入れないとダメか?そんな事はありません。
単色に文字だけで構成した表紙も素敵です。
ページ中身のレイアウトパターンも豊富、あえて表紙をシンプルにする手法もアリですよ。
ダウンロードする
紹介しきれなかったポートフォリオテンプレートや素材
上記のテンプレートはほんの一部。
下記リンクで多数の高品質なポートフォリオテンプレートを紹介しています!
ワンランク上のテンプレート素材
Illustratorのスキルアップをする上で、プロが作成した生データを研究する事は重要です。
下記記事でプロが作成した高品質で汎用性の高いテンプレート素材を紹介しています。
全て商用利用可能、テキストや画像を変えるだけでプロの品質が出せます。
制作の手間を劇的に軽減するだけでなく、スキルアップの教材としても活用できますよ!
良質な素材をもっと見る
上記で紹介しているテンプレートはごく一部。
下記記事で良質な素材を紹介しております。併せてチェックしてください!
まとめ
以上、Illustrator(イラストレーター)のライブトレースの使い方についてでした。
線画をライブトレースしてベクター画像に、ロゴをライブトレース、文字をライブトレースしてフォント化、様々な使い方ができる便利機能の一つなので覚えておくと便利です。
ペンツールでチマチマと作るのが一番キレイに仕上りますが、時間を掛けられない場合はライブトレースをして仕上げにペンツール+ダイレクト選択ツールで調整、という方法も大いにアリかと思います。
ライブペイントツールを使った色塗りについて紹介しておりますので併せてチェックしておくとさらに効率的に制作が進められますよ!
ではまた!
InDesignは活用されていますか?
Illustratorだけでなく、InDesign(インデザイン)も活用されているでしょうか?
ポートフォリオ制作はイラレよりInDesignの方が効率的に作成できます。
まだInDesignを導入されていない方は
Adobe公式サイトから入手できます。
高品質で商用利用可能なポートフォリオテンプレート40選は
コチラ!
目次一覧
ゼロから始めるシリーズ
現役デザイナーが教えるIllustrator、Photoshop、ポートフォリオ講座の目次です。
デザイン未経験からプロを目指しましょう!