Illustrator(イラストレーター)で歯車や花、本などの図形をゼロから作る方法をイラレ初心者の方に詳しく解説します。
回転ツールや効果メニュー、パスファインダーなどを使って図形を作りますが、作り方を一通り知ると他の図形にも応用が効きます。
まずはベースとなる歯車と花びら、そして本の作り方をマスターしましょう!
では早速始めていきましょう!
当講座で使う主な機能
回転ツール、パスファインダー、効果、パンク・膨張、ワープ:アーチ、拡大・縮小ツール
歯車の作り方
歯車のサンプル
歯車は拡大・縮小ツール、回転ツール、合体、前面オブジェクトで型抜きを使います。
拡大・縮小ツールと回転ツールの豆な使い方を活用します。
段階を経て歯車を作る
それでは歯車をゼロから作る方法を解説します。
イラレを使ったオブジェクト作成の基礎テクニックが網羅的に学習できますよ!
Illustratorを導入しましょう
当記事の内容を実践するにはIllustratorが必須です。
未導入の方は
Illustrator公式サイトからダウンロードしておきましょう。(7日間の無料体験が可能)
なお、AdobeCCのプランは
コチラの記事で徹底解説しています。
STEP.1
歯車の円と歯1つを作成
まず [
楕円形ツール ] で正円を作成します。
ショートカットは [
L ]
※ [
Shift ] を押しながらドラッグで正円が描けます。
その後 [
長方形ツール ] を使って歯車の歯となるパーツを1つ作成します。
STEP.2
歯の形状を台形にする
歯の上部セグメント(アンカーポイント同士を繋いでいる線)を [ ダイレクト選択ツール ] で選択 → [ 拡大・縮小ツール ] → [ Shiftを押しながらドラッグ ] で台形にします。
STEP.3
回転ツールを活用
次に [
選択ツール(V) ] で歯を選択 → [
回転ツール ] → 正円の中心にカーソルを合わせて [
Alt ] を押しながらクリックします。
※
バウンディングボックスを表示させておくと自動で円の中心にカーソルを合わせてくれます。
※回転ツールの詳しい使い方は
コチラで解説しています。
STEP.4
回転ツールのコピー
回転ダイアログ画面の角度に [ 360/歯の数 ] を半角英数で入力 → [ コピー ] をクリックします。
「OK」ではなく「コピー」をクリック。
作例は360/16と入力、つまり16個の歯です。
※プレビューで一旦回転後の位置を確認しておくと良いでしょう。
STEP.5
変形の繰り返しで歯を等間隔にコピペ
コピー直後に変形の繰り返し [ Ctrl + D ] を複数回適用、歯を正円の周囲にぐるりとコピーします。
※回転コピー後に別の操作を挟むと回転コピーの繰り返しができません。
その際は [ Ctrl + Z ] でSTEP.4からやり直しです。
STEP.6
円と歯を合体
正円と歯を [
選択ツール ] で選択 → パスファインダーの [
合体 ] で一つのオブジェクトにします。
※パスファインダー機能は
コチラの記事で全て解説しております。
STEP.7
中心に穴を空ける
小さな正円を作成 → 歯車オブジェクトと小さな正円の中心を揃える → 背面の歯車と手前の正円を選択ツールで選択 → パスファインダーの [
前面オブジェクトで型抜き ] で穴を開けます。
整列の詳しい使い方は
コチラで解説しています。
FINISH
色を付けて完成
最後にお好きな色を付ければ歯車の完成です。
Illustratorは歯車のような、手描きだと難しいキッチリした図形を簡単に描けます。
回転コピーを応用して他の図形を作る
回転コピーやパスファインダを使ったオブジェクトの例です。
回転コピー元の形状やコピーする個数を変えるだけで全く違ったイメージを簡単に作る事ができますよ。
効果を使って花びらを作る
花びらのサンプル
効果メニューのパンク・膨張を使って花を作ってみます。
こちらはアンカーポイントの追加の「豆な使い方」を活用します。
段階を経て花びらを作る
STEP.1
正円を作成
Illustratorは導入されていますか?
まだの方は
Illustrator公式サイトから入手できます。
まず [
楕円形ツール ] で正円を描きます。正円のアンカーポイントは初期状態では4つあります。
STEP.2
アンカーポイントの数を増やす
次にアンカーポイントの数を8つにします。
アンカーポイントの数が花びらの数になります。
[ オブジェクト ] → [ パス ] → [ アンカーポイントの追加 ] を適用します。
するとアンカーポイントの数が4つ→8つになります。
この方法だと等間隔にアンカーポイントを増やす事ができます。
STEP.3
パンク・膨張の適用
次に [ 効果 ] → [ パスの変形 ] → [ パンク・膨張 ] を適用します。
STEP.4
パンク・膨張のダイアログ画面で設定
ダイアログ画面の膨張にスライダーを動かします。
収縮にスライダーを動かすとトゲトゲが作れます。
FINISH
完成
色を付けて完成です。
花びらを個別に調整したい場合は [ オブジェクト ] → [ 分割・拡張 ] を適用し、ダイレクト選択ツール等で調整してください。
OMAKE
パンク・膨張を応用して他の図形を作る
パンク・膨張を使ったオブジェクトの作成例です。
ベースとなるオブジェクトの形とパンク・膨張のパラメータを変更するだけで様々なオブジェクトを簡単に作れますよ。
アピアランスパネルで後から調整可能
アピアランスパネルの [ パンク・膨張 ] をクリックすると効果を後から調整することができます。
なお [ 分割・拡張 ] をするとアピアランスパネルから再調整ができないので注意が必要です。
見開いた本のアイコンを作成する
本アイコンのサンプル
こちらも効果を使った図形の作り方です。
ワープの中にあるアーチを活用します。
形を上手く歪ませて開いた本のようなオブジェクトを作成します。
段階を経て本のアイコンを作る
STEP.1
ベースの矩形を作成
まず [ 長方形ツール ] で本の片ページのベースとなるオブジェクトを作成します。
STEP.2
効果のアーチを適用
次に [ 効果 ] → [ ワープ ] → [ アーチ ] を適用します。
STEP.3
アーチのパラメータ設定
カーブの値を調整し、[ OK ] をクリックします。
FINISH
コピーして完成
ページの半分をコピーして色を変えれば完成です。
Illustratorって本当に便利ですね。
コチラの公式サイトからダウンロードできます。
アーチ以外にも様々なワープ効果がありますので一度試してみてください。
らせん状のドット模様の作り方
ブレンドツールと変形効果を組合わせた螺旋状のドット模様の作り方です。併せてチェックされてみませんか?
サンプルAIをダウンロード
様々な完成図形をはじめ、効果やアピアランスが残っている制作中のデータを含めたAIファイルを下記で無料配布しております。参考にしながら作成、アイコンやロゴの素材として活用、どれでもOK!
fantiaからAIをダウンロード
※サンプルAIを編集するにはIllustratorが必須、事前にIllustrator公式サイトから入手しておきましょう。
ワンランク上のロゴ素材
商用利用可能で高品質なロゴのテンプレート素材を厳選しました。
ロゴ制作をゼロから行うには時間・手間、そこそこの費用とイラレのスキルが必要です。
下記素材を使えば上記を劇的に削減可能!
制作の効率化に活用されてみませんか?
#01 Modern Minimal Vector Logo for banner
企業のロゴとしてそのまま使えるクオリティのロゴセットです。ベクター画像なので拡縮しても劣化無し!
ダウンロードする
#02 Abstract business logo set.
汎用的で高品質ななアブストラクト系のロゴセットです。
イメージが無いから何にしようか悩む…そんな方はこういった抽象的なロゴがオススメです。
ダウンロードする
#03 Abstract logos mega collection with letters.
#04 Big Set of various vector highlight covers.
丸型のカワイイロゴセットです。女性的なイメージの表現に適しています。
ダウンロードする
#05 Creative, digital abstract colorful icons
ポリゴン(三角形)で構成された図形のアイコンです。ビビッドカラーで小さなファビコンに適したグラフィックです。
ダウンロードする
#06 Set of vector logo design template. Black monogram. Hexagon icons
シンプルな形状ですが、キッチリ作るには様々なイラレテクニック(主に回転ツール)が必要な図形です。
「ちゃんと使える人」で無いと作れないですよ。
小さなファビコンでも視認性抜群!
色替えは誰でも数クリックで可能です。
ダウンロードする
#07 The image of a cougar or panther.
カッコいいヒョウの横顔がモチーフのアイコンです。
サイトのファビコンだけでなく、名刺に載せてもカッコいいですね。
ダウンロードする
#08 Brain, Creative mind, learning and design icons, logos. Man head, people symbols - stock vector
人の頭や目、心などをアイコン化したグラフィックです。
形状だけでなく色使いも非常にハイレベルで高品質な仕上がりです。
ダウンロードする
#09 Mega Set and Big Group, Real Estate, Building and Construction Logo Vector Design Eps 10
企業のロゴとしてそのまま使えるレベルのアイコン210個セットです。
どれを選んでも形になります。
ダウンロードする
#10 Green tree logo original design set of vector Illustrations in green colors
木がモチーフのアイコンセットです。
木は何かと汎用性が高いモチーフなので、迷ったらコレを選択するのもアリですね。
ダウンロードする
高品質なテンプレート素材を活用しよう
他にも制作を劇的に効率化できる素材を紹介しております!
ワンランク上のテンプレート素材
Illustratorのスキルアップをする上で、プロが作成した生データを研究する事は重要です。
下記記事でプロが作成した高品質で汎用性の高いテンプレート素材を紹介しています。
全て商用利用可能、テキストや画像を変えるだけでプロの品質が出せます。
制作の手間を劇的に軽減するだけでなく、スキルアップの教材としても活用できますよ!
良質な素材をもっと見る
上記で紹介しているテンプレートはごく一部。
下記記事で良質な素材を紹介しております。併せてチェックしてください!
おわりに
以上、Illustrator(イラストレーター)で作る歯車と花びらの紹介でした。
回転コピーの扱い方、効果メニューの使い方を覚えておくと紹介した図形以外にも応用できます。
上記で紹介していない効果もたくさんありますので、是非色々と触ってみてください。
基本的な使い方はどの効果も似ているので迷わず使えるかと思います。
おつかれさまでした。
【Illustrator】ファビコンの作り方をデザインパターン別に徹底解説forイラレ初心者【ノンデザイナー歓迎!】
InDesignは活用されていますか?
Illustratorだけでなく、InDesign(インデザイン)も活用されているでしょうか?
ポートフォリオ制作はイラレよりInDesignの方が効率的に作成できます。
まだInDesignを導入されていない方は
Adobe公式サイトから入手できます。
高品質で商用利用可能なポートフォリオテンプレート40選は
コチラ!
目次一覧
ゼロから始めるシリーズ
現役デザイナーが教えるIllustrator、Photoshop、ポートフォリオ講座の目次です。
デザイン未経験からプロを目指しましょう!