【Illustrator】アセットの書き出しで任意のオブジェクトを画像化する方法forイラレ初心者

Webデザイナー、UI/UXデザイナーの@sdesignlaboです。

Illustrator（イラストレーター）の「アセットの書き出し」を使い、手軽に対象オブジェクトをPNGやJPEG、PDFやSVG等の形式で書き出す方法をイラレ初心者の方に徹底解説します。

Webデザインやバナー制作、UIデザイン等をIllustratorで行い、各画像をサクッと書き出したい時に使える便利機能です。他の画像の書き出しにスライスツールを使った方法がありますが、わざわざスライスを作成する程でも無い時などに活躍します。

ちょっとしたクリエイティブをイラレで行い、サクッと画像として書き出したい時に使えます。
Illustratorを始められる方、より詳しくイラストレーターの使い方を学びたい方にオススメですよ！

この記事の目次

何ができるの？

Illustratorの任意のオブジェクトをPNGやJPEG、SVG等の画像で書き出す事ができます。
サクッと手軽に画像として書き出せるイラレの非常に便利な機能の一つ。

iOSの@2xや@3x、Androidのhdpi、xhdpi、xxhdpi等にも対応しているので、イラレでWebデザインをされている方は重宝する事間違いありませんよ！

アセットの書き出しの使い方と詳細設定

それではIllustratorのアセットの書き出しの使い方と活用例を解説します。
イラレ初心者の方にも再現できるように詳しく解説いたします！

Illustratorを導入しましょう

当記事の内容を実践するにはIllustratorが必須です。
未導入の方はIllustrator公式サイトからダウンロードしておきましょう。（7日間の無料体験が可能）
なお、AdobeCCのプランはコチラの記事で徹底解説しています。

アセットの書き出しの基本操作

STEP.1

ファイルを作成

Illustratorでアートワークを作成します。

サンプルは [ Hand Drawn Fast Food Elements ] を活用しました。

STEP.2

アセットの書き出しを表示

[ アセットの書き出し ] を表示します。

※非表示の場合は画面上部の [ ウィンドウ ] → [ アセットの書き出し ] で表示可。

STEP.3

書き出し画像を追加する

書き出したい画像のアセットを生成します。
サンプルはハンバーガーを書き出します。

[ 選択ツール ] で書き出したいオブジェクトを選択し、[ 選択範囲から単一のアセットを生成 ] をクリックします。
※アセットの書き出しパネル内にドラッグ＆ドロップでも可。

すると左図のように [ アセット1 ] が追加されます。
※アセット1をクリックすると名称変更可。

複数のオブジェクトを選択し、ドラッグ＆ドロップまたは [ 選択範囲から複数のアセットを生成 ] をクリックすると、複数のオブジェクトが書き出し対象として登録できます。

不要なアセットはクリックして選択し、[ 選択範囲から複数のアセットを生成 ] のすぐ右にあるゴミ箱アイコンをクリックしたら削除できます。
※ [ Shift ] を押しながらクリックで複数選択可。

STEP.4

書き出し設定を行う

[ スクリーン用に書き出しダイアログを開く ] をクリックすると、書き出し画像の選択や書き出し場所、サイズ、画像形式等の設定ができます。

設定後は右下の [ アセットを書き出し ] をクリック。

FINISH

書き出し完了

あとは書き出したフォルダを開いて確認しましょう。
サンプルは等倍で書き出しを行ったので [ 1x ] という名称のサブフォルダが作成され、その中にPNG形式で画像が保存されました。

スライスツールを使う方法がありますが、Illustratorでより手軽にサクッと画像の書き出しを行いたい時に便利な機能です。

スライスツールをマスターしよう

【Illustrator】スライスツールで画像の書き出しを超効率的に行う方法【イラレ初心者】

Illustratorのスライスツールの使い方を完全解説します。イラレでWebデザインカンプを作り、画像素材を書き出す際に超便利な機能ですよ。

書き出し設定

STEP.1

スケールを追加

イラレ未導入の方は事前にIllustrator公式サイトから入手しておきましょう。

書き出す画像サイズは複数設定できます。

書き出し設定から拡大・縮小サフィックス形式が設定できます。
下部にある [ スケールを追加 ] をクリックすると新しい書き出し設定が追加できます。

サイズを2x、形式をJPG50に設定しました。

後は右下の [ 書き出し ] をクリック。

すると書き出したフォルダ内に [ x2 ] という名称のサブフォルダが作成され、新たにJPEG画像が書き出されました。
サイズも縦、横共に2倍ですね。

STEP.2

不要なスケールを削除

必要ないスケールは書き出し設定の右側にある [ × ] をクリックすると削除可能。

STEP.3

iOSやAndroid用サイズを設定

書き出し設定の右下に [ iOS ] と [ Android ] のボタンがあります。

例えば [ iOS ] をクリックすると [ @2x ] と [ @3x ] のPNG、[ SVG ] が追加されます。

※@2x等は高精細なRetinaディスプレイに適した画像作成に使用、SVGは解像度に依存しないベクター画像形式です。

ちょっとした画像をiOS用途に書き出したい時にすごく便利な機能ですよ。

もちろんAndroid端末用のldpi、mdpi、hdpi、xhdpi、xxhdpi等にも対応しています。

アンチエイリアスの設定

[ スクリーン用に書き出し ] のフォーマット右側にある歯車をクリックすると [ 形式の設定 ] が行えます。
アンチエイリアスのや背景色の設定が可能。
アンチエイリアスは [ なし ] 、[ 文字に最適(ヒント) ] 、[ アートに最適(スーパーサンプリング) ] の3種類から選べます。

書き出す対象物が文字の場合は [ 文字に最適(ヒント) ] 、イラストの場合は [ アートに最適(スーパーサンプリング) ] がオススメですよ。

高品質なポートフォリオテンプレート

紙媒体やPDF形式で作成したポートフォリオの品質を手っ取り早く高めるには、高品質なテンプレートの活用が最も効率的かつ効果的です。

商用利用可能で高品質テンプレートばかり厳選！
今まで意識しなかった多くの「気づき」に出会えますよ。

※なお、ポートフォリオ制作はInDesign（インデザイン）を使うのが最も効率的です。
コチラでインデザ初心者の方向けにポートフォリオテンプレートの使い方を詳しく解説しております。

#01 Pink Portfolio Layout

ピンク系のキレイ目カワイイ風ポートフォリオ用テンプレートです。InDesign形式なので文字と画像の差し替えが超楽！
2時間あればポートフォリオが作れます。
編集にはInDesignが必須、未導入の方はInDesign公式サイトから入手しておきましょう。

ダウンロードする

#02 Portfolio Layout with Gray Accents

モノトーン系でどんな作風にも合うポートフォリオ用テンプレートです。イラスト、写真、建築、Web、グッズ…テンプレ選びに迷ったらコレがオススメ！
A4に印刷したポートフォリオ、PDF形式、どちらも短時間で作成可能です。

ダウンロードする

#03 Portfolio Layout with Yellow Accents

黄色が鮮やかでキレイなポートフォリオテンプレートです。
爽やかな画風のイラストにもピッタリ！
クセが無く、ベースデザインとして非常に扱いやすいテンプレートの一つです。

ダウンロードする

#04 Portfolio Template in Pale Green and Mint

収録されているレイアウトパターンが非常に豊富なポートフォリオ用テンプレートです。
作品を大きく見せる、制作過程を見せる、複数見せる、横長作品を画面内に綺麗に収める等、どんなパターンにも当てはめる事が可能ですよ。

ダウンロードする

#05 Minimalist Portfolio Layout

ポートフォリオの表紙には必ずメインビジュアルを入れないとダメか？そんな事はありません。
単色に文字だけで構成した表紙も素敵です。
ページ中身のレイアウトパターンも豊富、あえて表紙をシンプルにする手法もアリですよ。

ダウンロードする

紹介しきれなかったポートフォリオテンプレートや素材

上記のテンプレートはほんの一部。
下記リンクで多数の高品質なポートフォリオテンプレートを紹介しています！

ポートフォリオ用の高品質なテンプレート42選【InDesign,Illustrator,Photoshop】

【InDesign】ポートフォリオ用のテンプレートを編集する方法forインデザ初心者

ワンランク上のテンプレート素材

Illustratorのスキルアップをする上で、プロが作成した生データを研究する事は重要です。

下記記事でプロが作成した高品質で汎用性の高いテンプレート素材を紹介しています。
全て商用利用可能、テキストや画像を変えるだけでプロの品質が出せます。

制作の手間を劇的に軽減するだけでなく、スキルアップの教材としても活用できますよ！

AI形式で作られた高品質なフライヤーのテンプレート50選です。画像と文字を差し替えるだけ、超短時間でハイクオリティなフライヤーが作成可能！
様々なフライヤーのテンプレート50選

デザイン制作を学ぶ導入編としてオススメの名刺デザイン。
想像だけで作るとイマイチになりがちですが、良質なテンプレートを元に作るだけで吸収できる情報の質が段違い！
相手に舐められない名刺テンプレート50選

例えばクリエイターの就職や転職に必須のポートフォリオ。
プロのテンプレートでレイアウトや余白、文字サイズを簡単に研究可能。内定獲得の可能性が格段にアップします！
厳選！ポートフォリオ用テンプレート40選

ロゴ作成とIllustratorの相性は抜群！
ロゴ制作の効率化だけでなく、アイディアやデータの作り方を学習・研究するための良質な教材だらけですよ。
ハイクオリティなロゴテンプレート50選

単なる白黒のテキストを高品質なロゴのようなグラフィックにできるエフェクトです。
ロゴ・見出しなどキャッチなオリジナルタイトルを一瞬で作成できる優秀な素材ばかり！
商用利用が可能で高品質なテキストエフェクト50選

継ぎ目が無い高品質な背景素材50選です。
全て商用利用OK！作品の密度を一気に高める事ができる汎用性の高い素材ばかりです。
商用利用できる高品質なシームレス背景パターン58選

良質な素材をもっと見る

上記で紹介しているテンプレートはごく一部。
下記記事で良質な素材を紹介しております。併せてチェックしてください！

クリエイティブ業務で使える優良素材まとめ

【最強素材サイト】Adobe Stockのテンプレートがチート級に便利な件について

おわりに

以上、Illustrator（イラストレーター）のアセットの書き出しを使って手軽に画像を書き出す方法でした。

[ スライスツール ] を使うまでも無い作品を手っ取り早くPNGやJPEG、SVG形式などで書き出す際に活躍する便利な機能です。

また、iOSやAndroidでよく使う画像サイズを一括で簡単に書き出す事もできます。
自身の手で複数サイズ作成し、スライスで書き出すのは面倒ですが、アセットの書き出しを使えば数クリックでサクッと画像の書き出しが可能！

Illustratorを使った作品制作をより効率的にできるテクニックです。

ではまた！

InDesignは活用されていますか？

Illustratorだけでなく、InDesign（インデザイン）も活用されているでしょうか？
ポートフォリオ制作はイラレよりInDesignの方が効率的に作成できます。
まだInDesignを導入されていない方はAdobe公式サイトから入手できます。
高品質で商用利用可能なポートフォリオテンプレート42選はコチラ！

Illustratorの操作方法

イラレ基本操作