【ゼロから始めるIllustrator #06】ペンツールを使ったトレースのテクニック

こんにちは、「ゼロから始めるIllustrator」略して「ゼロイラ」の講座#06を始めます。

当Illustrator講座ではトレースのテクニックについて解説していきたいと思います。

手描きのラフを取り込んでイラレで清書、デザイン系の業務ではよくあるお仕事の一つです。

そんな手描きイラストをIllustratorで綺麗に仕上げるまでの一連の操作例をご紹介します。

トレース用の画像を準備

サンプルの絵を用意しました。

ぴーちゃんの好物は「さくらんぼ」です。

下絵の「ぴーちゃん」をイラレで仕上げてみます。下絵の配置、トレース、ガイドの操作、反転コピー、パスの連結、分割・拡張、パスファインダ等、トレースに必要な操作を色々盛り込んでおります。

これまでの講座内容のおさらい+α的な内容です。当イラレ講座ステージ1のボス戦的なイメージですね。

それでは下記「ぴーちゃん」をダウンロードから下絵画像をダウンロードしてください。

「illustrator_06_sample_pi.jpg」という名称のjpgファイルがダウンロードされます。

新規ファイルの作成

フォルダを作成

新規ファイル作成の前にトレースファイル一式を格納する専用のフォルダを一つ作ります。

AIファイルにトレース用の画像を配置するのですが、配置する画像はAIと同じフォルダ内に格納しておく必要があります。

サンプルのフォルダ名は「pi」で作成しておりますが、お好きな名前に変更してください。「♡」とか「🔶」等の環境依存文字は使用を避けてください。

作成したフォルダ内にAIを作成

先程作成したフォルダに新規AIファイルを作成します。

[ Ctrl + N ]で新規ドキュメントを作成、サイズはA4、カラーモードはCMYKにして[ OK ]をクリックしてください。空のAIドキュメントを[ Ctrl + S ]で名前を付けて保存します。形式は Illustrator形式に、バージョンは作成するIllustratorのバージョンで保存してください。

AIファイルを作成したフォルダ内にトレース用下絵の「illustrator_06_sample_pi.jpg」を入れてください。
 

#01 操作画面、新規作成と保存、各種ファイル形式で新規作成や保存についての詳しい方法を解説しております。操作が分からなくなった方は参考にしてください。

トレース用画像を配置

AIファイルに下絵画像を配置

下絵を配置します。[ メニュー ] → [ 配置 ]で配置のダイアログを表示させます。配置させたい画像を選択し、左下の[ テンプレート ]にチェックを入れます。

すると新規レイヤーに下絵画像を「トレースしやすい色に変更してレイヤーをロック」してくれた状態で配置してくれます。

配置対象の画像をIllustratorのキャンバスへドラッグ&ドロップで配置することも可能です。新規レイヤーを作成し、そこへ画像をドラッグ&ドロップ、画像の透明度を下げてレイヤーロック。
やり易い方法で進めていただいて大丈夫です。

トレース前に反転用のガイドを作成

まるっと全てトレースするのもいいのですが、半分だけ作って残りの半分は反転コピーをして楽をしちゃいましょう。その前に半分だけ作る為のガイド線を作成します。

ペンツールでキャラの中心に垂直な線を描きます。[ ペンツール (P) ]でキャラの頭上をクリック、その後足元をクリックして垂直線を描きます。ペンツールの描画終了は[ Ctrl ]を押しながら画面の何もない箇所をクリック。

次は描いた垂直線をガイドにします。選択ツールで垂直線を選択し、右クリックメニューから[ ガイドを作成 ]をクリックします。するとガイド線が作成されます。
ガイドを作成した「レイヤー1」は名称を「ガイド」等にしてロックをしておきます。

ガイドはガイドだけをまとめたレイヤーに格納して管理しておくことをオススメします。画面上を右クリックすると[ ガイドを表示 ][ ガイドをロック ]のメニューが出てきますが、ガイドは「表示・ロックしない」にしておいて、レイヤーでロック、表示・非表示すれば管理が楽ちんです。

おまけ:[ Ctrl + K ]で環境設定を開き、[ ガイド・グリッド ]からガイドの色やスタイル等を設定できます。

頭と体のベースを作成

トレース用のレイヤーを新たに作成し、描画を進めてください。
[ 楕円形ツール (L) ]で頭と胴体を作ります。全てをペンツールで作成する必要はありません。基本図形で近い形を作成し、[ ダイレクト選択ツール (A) ]で形を整えます。
胴体も頭と同じ要領で作成します。
オブジェクトを中心から作成するには[ Alt ]を押しながらドラッグをします。
中心から縦横比の同じオブジェクトを作成するには[ Alt + Shift ]を押しながらドラッグします。よく使います。
[ 楕円形ツール(L) ]でガイド線の中心にカーソルを合わせて[ Alt ]を押しながらドラッグしてみて下さい。

翼を半分作成後に反転コピー

翼の左半分をペンツールで描いて反転コピーをします。

ペンツールの詳しい使い方は#05 ペンツールの基本操作に掲載しております。使い方を忘れた方は参考にしてください。

ペンツールで翼をトレース

ペンツールで翼の左半分を描きます。滑らかに描いてください。翼の根元はわざと胴体に被るように描いてください。
ペンツールでトレースする際に、アンカーポイントは必要最低限だけ作るようにしておくと綺麗かつ調整が楽です。無駄なアンカーポイントが多いと線にガタつきが出てしまい、調整の際も無駄に多くのアンカーポイントを触る必要があります。
滑らかな曲線を描く時は必要最低限のアンカーポイントを作成すると良い感じに描けるかと思います。

翼を反転コピーする

[ 選択ツール (V)]で反転対象オブジェクトを選択[ リフレクトツール (O) ]に切り替えるガイド線の上にカーソルを合わせ、[ Alt ]を押しながらクリックします。

リフレクトのダイアログが表示されたら[ 垂直 ]にチェックを入れて[ プレビュー ]をチェック。
右半分に反転されているのが確認出来たら[ コピー ]をクリックします。
※[ OK ]ではなく[ コピー ]です。

足を作成

左半分だけ作成

左半分の足を作成します。[ 楕円形ツール(L) ]や[ ペンツール(P) ]等を駆使して作成します。一旦足のパーツを全て選択し、[ Ctrl + G ]でグループ化します。

右側部分は反転コピー

右側部分は[ リフレクトツール (O) ]で反転コピーします。

頭のちょぼとベースを合体

頭の「ちょぼ」パーツを作る

[ ペンツール (P) ]でハートっぽい形を描いてください。

輪郭とちょぼを合体

頭の輪郭パーツとちょぼパーツが別のオブジェクトになっています。
この2つのオブジェクトを合体させて1つのオブジェクトにしてみましょう。

[ 選択ツール (V) ]で輪郭とちょぼを選択します。
[ パスファインダー ]パネルの[ 形状モード ] → [ 合体 ]を適用します。
するといい感じでひとつながりの線になったかと思います。

※パスファインダーのパネルが表示されていない場合は[ ウィンドウ ] → [ パスファインダー ]で表示させてください。

残りのパーツを作成

残りのパーツを楕円形ツール、ペンツール、リフレクトツールを使用して作成してください。
(゚∀゚)アヒャみたいな顔が出来上がります。
線画が完成しました!
下絵レイヤーは表示を消してください。
 
口元の横線パーツですが、半分描いて反転コピーして作るとします。左右のパーツは別のパスとなっています。
右横線の中心側のアンカーポイント、左横線の中心側のアンカーポイントの2つを[ ダイレクト選択ツール (A) ]で選択し、[ Ctrl + J ]で連結すると1つのパスとなります。
※2つだけアンカーポイントを選択しないと連結できませんので注意してください。
胸元のハートも同様にハートの下部分のアンカーポイント2つを[ ダイレクト選択ツール(A) ]で選択し、[ Ctrl + J ]で連結。その後、ハートの上部分のアンカーポイントを2つも連結し、1つのパスにしてください。

例えば上記のようにアンカーポイントがズレている状態で連結すると、アンカーポイント間に自動でセグメントを作成して連結してくれます。
綺麗に2つのアンカーポイントを重ねて連結したい場合は、ダイレクト選択ツールで移動させて重ねる方法以外に[ 平均 ]で揃えることもできます。

①揃えたいアンカーポイントを2つ[ ダイレクト選択ツール (A) ]で選択する。
②[ 右クリック ] → [ 平均] → [ 平均のダイアログ ]を表示する。
③[ 2軸とも ]にチェックを入れて[ OK ]をクリックする。
必要に応じて使い分けてみて下さい。

2ページ目で塗りの設定をします。

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