【Illustrator】冊子形式のPDFポートフォリオに変換する方法

Webデザイナー、UI/UXデザイナーの@sdesignlaboです。

Adobe Illustrator（イラストレーター）で冊子形式のPDFポートフォリオを作る方法を解説します。イラレでポートフォリオの個別ページをを書き出し、Adobe Acrobat（アクロバット）で結合し、PDF形式のポートフォリオを作る一連の流れをマスターできます。

デザイナー職の就活に必要不可欠なポートフォリオ制作の基礎が学習でるコンテンツです。

この記事の目次

何が作れるの？

IllustratorとAcrobatを使ってPDFの冊子形式ポートフォリオが作成できます。デザイン職で就活する際にPDFの送付が求められます。そんな作品集をゼロから自作できますよ。
また、Illustratorだけで複数ページのPDFポートフォリオを作る方法も併せて解説いたします。

イラレでPDFのポートフォリオを作成

それではIllustratorを使ってPDF形式に書き出し、バラバラのPDFをAcrobatで結合して一つのPDF版ポートフォリオを作る方法を解説します。

Illustratorを導入しましょう

当記事の内容を実践するにはIllustratorが必須です。
未導入の方はAdobe公式サイトからダウンロードしておきましょう。（7日間の無料体験が可能）
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イラレのデザインを書き出し

まずはIllustratorで作成したポートフォリオのデザインを書き出しましょう。

STEP.1

デザインを作成

Illustratorでポートフォリオをデザインします。表紙、目次、作品ページなど、各ページ毎に個別でAIファイルを作っている事が前提です。

STEP.2

PDFで書き出す

[ ファイル ] → [ 書き出し ] → [ 書き出し形式 ] をクリックします。

ファイルの種類をクリックするとJPEG、PNG、PSDなど様々な形式が選択できます。サンプルは扱いやすい [ Adobe PDF ] を選択しました。

STEP.3

PDFの書き出し設定

[ Adobe PDFを書き出し ] の設定画面が開きます。
[ 一般 ] → [ Adobe PDFプリセット ] → [ 高品質印刷 ]

[ PDFを書き出し ] をクリックして任意の場所に書き出します。

FINISH

全ページ書き出す

全ページを同じ方法で書き出し、フォルダにまとめておきます。
「01_詳細内容.pdf、02_詳細内容.pdf…」といった風に分かりやすい様にファイル名を管理しておくと良いでしょう。

編集されたくない場合は？

[ Adobe PDF ] は編集性を保ったまま書き出されます。不特定多数の人に見られる機会の多いポートフォリオに編集機能を持たせたくない方は [ JPEG ] や [ PNG ] 等の画像で書き出すと多少は編集性を阻害できます。

※ [ ファイル ] → [ 書き出し ] → [ スクリーン用に書き出し ] を使うのがオススメですよ。

Adobe Acrobatで結合

Adobe Acrobatを使ってバラバラのページを結合し、一つのPDFにまとめましょう。

STEP.1

Adobe Acrobatを開く

Adobe Acrobat（アクロバット）を開きます。未導入の方はAdobe公式サイトから入手しておきましょう。
※無料のAcrobat ReaderはPDF閲覧ソフトなので編集はできません。

Acrobat画面上部の [ 作成 ] タブをクリックします。

STEP.2

ファイルを結合する

左メニュー内から [ 複数のファイル ] をクリックし、[ ファイルを結合 ] を選択し、[ 次へ ] をクリックしましょう

STEP.3

ファイルを追加

[ ファイルを追加 ] をクリックし、先に保存したポートフォリオのファイルを選択しましょう。

※複数ファイルが一気に追加できます。

画面上部の [ オプション ] をクリックするとファイルサイズやその他オプションが設定できます。必要に応じて設定して下さい。

最後に画面右上の [ 結合 ] をクリックするとPDF形式のポートフォリオが完成です。

FINISH

結合して保存

結合されたPDFが表示されます。

[ Ctrl + S ] (Mac：⌘ + S) で任意の場所に [ PDFとして保存 ] しておきましょう。

ページ順やページの追加・削除

コチラの記事でPDF形式のポートフォリオのページ順やページを追加・削除する方法を解説しています。Acrobatの活用術を併せてチェックされてみませんか？

InDesignが最も簡単

ポートフォリオを作るのはInDesign（インデザイン）が最も適しています。ページ物を作るのに特化したソフトなので、デザインとページ構成の管理が同時にできます。また、インデザならAcrobatを使わず、ページが結合されたポートフォリオPDFが一発で書き出し可能。
コチラの記事でポートフォリオテンプレートを使ってデザインから書き出しまで一連の流れを解説しています。

アートボードの活用でAcrobat要らず

Illustratorを使った場合、1つのAIファイル内に複数のアートボードを設定する事でAcrobatを使わず複数ページのPDFを作成する事ができます。ページ数や画質、デザインによってファイルが重くなる可能性がありますが、一回の書き出しでPDFポートフォリオの作成が可能です。

STEP.1

アートボードを設定

新規ドキュメントを作成後、[ アートボードツール ] で複数のアートボードを設定します。

サンプルはIllustrator用ポートフォリオテンプレートの [ Photography Magazine Template ] を活用しました。あとは画像と文字を差し替えるだけですよ。

STEP.2

書き出す

[ ファイル ] → [ 書き出し ] → [ 書き出し形式 ] をクリックします。

[ Adobe PDF ] を選択しました。

Adobe PDFを書き出し ] の設定画面が開きます。
[ 一般 ] → [ Adobe PDFプリセット ] → [ 高品質印刷 ]

[ PDFを書き出し ] をクリックして任意の場所に書き出します。

FINISH

PDF版ポートフォリオの完成

PDF版のポートフォリオが完成しました。
Illustratorだけで完結できるので、イラレを使ったポートフォリオ制作をされたい方はこの方法がオススメです。

イラストレーターのアートボードパネルでページの入れ替え、追加・削除などの管理ができるのでAcrobatは不要です。（イラレ画面上部の [ ウィンドウ ] → [ アートボード ] で表示可。）

ファイルが重たくて使いにくい場合はアートボードではなく、1ページで1つのAIファイルで管理し、Acrobatを使って結合、ページ順の変更やページの挿入・削除を行いましょう。

高品質なポートフォリオテンプレート

紙媒体やPDF形式で作成したポートフォリオの品質を手っ取り早く高めるには、高品質なテンプレートの活用が最も効率的かつ効果的です。

商用利用可能で高品質テンプレートばかり厳選！
今まで意識しなかった多くの「気づき」に出会えますよ。

※なお、ポートフォリオ制作はInDesign（インデザイン）を使うのが最も効率的です。
コチラでインデザ初心者の方向けにポートフォリオテンプレートの使い方を詳しく解説しております。

#01 Pink Portfolio Layout

ピンク系のキレイ目カワイイ風ポートフォリオ用テンプレートです。InDesign形式なので文字と画像の差し替えが超楽！
2時間あればポートフォリオが作れます。
編集にはInDesignが必須、未導入の方はInDesign公式サイトから入手しておきましょう。

ダウンロードする

#02 Portfolio Layout with Gray Accents

モノトーン系でどんな作風にも合うポートフォリオ用テンプレートです。イラスト、写真、建築、Web、グッズ…テンプレ選びに迷ったらコレがオススメ！
A4に印刷したポートフォリオ、PDF形式、どちらも短時間で作成可能です。

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#03 Portfolio Layout with Yellow Accents

黄色が鮮やかでキレイなポートフォリオテンプレートです。
爽やかな画風のイラストにもピッタリ！
クセが無く、ベースデザインとして非常に扱いやすいテンプレートの一つです。

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#04 Portfolio Template in Pale Green and Mint

収録されているレイアウトパターンが非常に豊富なポートフォリオ用テンプレートです。
作品を大きく見せる、制作過程を見せる、複数見せる、横長作品を画面内に綺麗に収める等、どんなパターンにも当てはめる事が可能ですよ。

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#05 Minimalist Portfolio Layout

ポートフォリオの表紙には必ずメインビジュアルを入れないとダメか？そんな事はありません。
単色に文字だけで構成した表紙も素敵です。
ページ中身のレイアウトパターンも豊富、あえて表紙をシンプルにする手法もアリですよ。

ダウンロードする

紹介しきれなかったポートフォリオテンプレートや素材

上記のテンプレートはほんの一部。
下記リンクで多数の高品質なポートフォリオテンプレートを紹介しています！

ポートフォリオ用の高品質なテンプレート46選【InDesign,Illustrator,Photoshop】

【InDesign】ポートフォリオ用のテンプレートを編集する方法forインデザ初心者

おわりに

以上、Illustrator（イラストレーター）でデザインしたポートフォリオのページを書き出し、Adobe Acrobatで一つのPDFに結合する方法でした。書き出しと設定方法、そして結合方法はポートフォリオ制作に必要不可欠な知識です。

InDesignならAcrobatを使わず、デザインから書き出しまで一つのアプリで完結させられます。ポートフォリオの様なページ物のデザインならインデザインが最強に適しているので活用の検討をされてみるのもアリですよ。インデザの使い方はコチラの記事で詳しく解説しています。

ではまた！

InDesignは活用されていますか？

Illustratorだけでなく、InDesign（インデザイン）も活用されているでしょうか？
ポートフォリオ制作はイラレよりInDesignの方が効率的に作成できます。
まだInDesignを導入されていない方はAdobe公式サイトから入手できます。
高品質で商用利用可能なポートフォリオテンプレート46選はコチラ！

Illustratorの操作方法

イラレ基本操作