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WEB業界・ゲーム業界・イラストレーター等のデザイナー向けポートフォリオ制作でよくある質問をまとめました。
ポートフォリオを制作している学生さん、就活中の方にオススメの内容となっております。
初めてポートフォリオを作り始めると色々と疑問点が出てきます。
そんな方からよくある質問10選に対する回答を掲載しています。
ポートフォリオ制作のヒントにしてください!
この記事の目次
ポートフォリオのページ数に決まりはありません。
ページが多いから良い、ページが少ないからダメといった事もありません。
ポートフォリオの「質」が一番大切です。
ダラダラと中途半端な作品ばかり掲載したページ数の多い作品集より、ページ数が少なくても自身が本当に好きな作品を厳選したポートフォリオの方がウケる可能性が高いです。
結果ページ数が10ページと少なくても、10ページの密度が濃い、高品質なポートフォリオであれば問題ありません。
初めてポートフォリオを作る場合は20ポケットのクリアファイル1冊分を目安に作成してみましょう。
一般的なポートフォリオは20ページくらいのボリュームがあれば過不足なく作品紹介が可能です。
下記でポートフォリオについて詳しく解説しています。
是非ご覧ください。
複数ページの冊子形式であるポートフォリオはInDesign(インデザイン)での制作が効率的です。
ポートフォリオとは自身の作品集です。よって構成に決まりはありません。
自身が思いつく一番良い方法で構成し、アピールしましょう!
初めての方はよくある一般的なポートフォリオの構成で作ってみましょう。
- 表紙(1P)
- 自己紹介(1~2P)
- もくじ(1~2P)
- 作品ページ
- 裏表紙(1P)
過不足のない定型的な構成です。
詳しくはコチラでも解説しているので参考にしてください。
まずは定型的な構成で作成し、徐々に発展させると良いでしょう。
ポートフォリオは自身の作品を淡々と並べるだけでいいと考えている方が多いです。
「作品を並べて」「タイトルや説明文をちょろっと入れるだけ」でポートフォリオが完成とお考えの方は、就活で苦戦する事間違いなしです。
学校課題で初めて作った「とりあえず版のポートフォリオ」としては構いません。
「希望する会社へ応募するポートフォリオ」としては問題アリです。
作品を「より良く見せる為の仕事」を入れて初めて「人に見せられるポートフォリオ」となります。
単に作品を置いて、ちょっとした説明文を入れただけのモノは「とりあえず版」です。
「とりあえず版」は掲載している作品の質を下げてしまう可能性があるので非常に勿体ないですよ。
よって「とりあえず版」の状態で応募しても「お祈り」される可能性が高いです。
誰もが認める「鬼のような画力」があればファイルにまとめずペラで印刷した画像だけで十分かもしれませんが、普通の学生さんであれば「とりあえず版」は超危険です。
その状態で提出しても高確率で時間とお金が無駄になります。
構成、テキスト、画像のサイズやトリミング、レイアウト、文字サイズや太さ、余白、ガワのデザイン、改善できる余地はいくらでもあるはずです。
「レイアウト」=「並べるだけ」ではありません。
下記に惜しいポートフォリオの改善例を紹介しているので参考にしてください。
しっかりと「ポートフォリオ」に仕上げてから応募する事をオススメします。

絶対にデッサンを載せないとダメ、という決まりはありません。
ただデッサンを載せる事によって、その人の基礎画力やモノを見る力(立体把握能力や空間認識力)がある程度分かります。基礎画力が高いほど、質の高い作品を作れる可能性が高まります。
特にゲーム業界等の3CGデザイナーや2DCGデザイナーでは高いデッサン力を求められる事が多いです。
上記のような職種だと「デッサン必須」の会社も多いです。
WEB業界ではデッサン力はそこまで求められませんが、載せておく方が無難です。
あまりにもデッサンが苦手で質が…載せるのはちょっと…という方は省いた方が良いでしょう。
デッサン力に自信のある方も無い方も厳選したデッサンを数点選び、ポートフォリオの最後に見開き2ページくらいで載せておくと良いでしょう。
トレーニングとして見た場合、あまり画力向上に繋がりませんが、デッサンが苦手な方の「ポートフォリオ用のデッサン」作りには適しています。
面接では「ちゃんとデッサンしました」とすっとぼけておきましょう。
企業へ郵送したポートフォリオが返却されるか否かは応募した企業によります。
多くの企業の応募要項に返却に関する旨が記載されています。
返却不可の企業も多いので必ず確認しておきましょう。
お金と時間をかけて作成したポートフォリオ、合否に関わらず返却してもらいたいですよね。
返却不可でも事前に返却の旨を連絡し、返送用の封筒を同梱しておくのも一手です。
また、1点モノのポートフォリオだけでなく、量産できるポートフォリオも作成しておく事をオススメします。家庭用プリンターで出力して完成といったタイプですね。
ポートフォリオの返却に関してコチラでも解説しておりますので参考にしてください。
もちろん学校課題以外の作品を載せても問題ありません。
学校、個人制作に関わらず「質の高い作品」を載せていきましょう。
コチラでも詳しく解説しておりますのでご覧ください。
学校課題ばかりだと、どうしても「作らされた感」が拭えないポートフォリオになりがちです。
自身で好きなように制作したモノが一番魂が入ります。
むしろ学校課題を載せず、「全部自分だけ」の作品ばかりを載せる方がオリジナリティが出せて良いかもしれませんよ。
紙のポートフォリオ、データのポートフォリオ、応募する会社の規定によります。
最近は履歴書、ポートフォリオの両方をデータで求める企業が増えてきました。
多くの企業では「作品形式問わず」と記載されています。
紙のポートフォリオを求める会社は「印刷した作品」と但し書きがあります。
データでの提出が可能か、事前に確認しておきましょう。
データのポートフォリオも「紙のポートフォリオをPDF化したものを送信」、「WEBサイトのURLを記載」、「ディスクメディアに焼いたものを郵送(レーベル、ケースデザインをすると尚良し)」などの方法があります。
サイト制作の知識が無くてもポートフォリオサイトを簡単に作れるサービスがあります。
活用を検討されるのもアリかと思いますよ。

正直ポートフォリオに形式はありません。
自身の作品を一番魅力的に伝えられる媒体・方法で応募する事が、内定を獲得する一番の近道です。
結局どうしたらいいの?
学校の先生、希望企業の採用担当者、業界の現役デザイナー等、自身が作成したポートフォリオについてアドバイスを受けた際にバラバラの意見という事がよくあります。
…あるあるですね。
正直ポートフォリオに対する意見は「見る人の好み」で分かれます。
採用担当が好きな作風であれば受け、そうでなければお祈りコース、よくあります。
なので他人の意見は参考程度に、あくまで自身が作りたいモノをトコトン突き詰めていく事が重要です。
つまり「自分の意見を最優先」ですね。
アドバイスは一つの参考意見として、先生に言われたからと言って必ずしも反映する必要はありません。
ただ、複数人から同じ個所にダメ出しされるのは「そういう事」である可能性が極めて高いです。
その場合は素直に意見を受け入れて改善する事をオススメします。
何となくデザインやイラスト、ゲームキャラといった方面の学校に来たけど、本当に自分がこの分野に向いているのか?向いている仕事があるのか?とお悩みの方がいます。
それはまだ自身が進むべき分野についての知識が不足している状態だからです。
まずは気になる業界や仕事について、少しでも多くの情報を集めてみましょう。
ゲーム業界に対して興味があるなら、自身が好きなゲームを作っている会社について。
キャラクターグッズが好きなら自身が興味のあるキャラクターグッズを作っている会社を調べてみると良いでしょう。
どんな会社でどんな仕事があるのか?どんな業務内容なのか?
募集している業種と必要な能力は何か?
求める人材像とは?
会社のホームページには仕事内容や求める人材像についての情報が多く掲載されています。
またWEB情報だけでなく、学校のキャリアセンターを活用し、プロの人から詳しい話を聞きましょう。
せっかく学費を払っているので、学校を上手く利用しましょう。
興味のある会社の会社説明会は必ず参加し、自身が興味を持っている分野について「より具体的な情報」を得る事で、自身がやりたい事、向いていそうな事が見えてくる可能性が高まります。
正直面倒くさいですが、面倒くさがっているだけでは何も進展しません。
そのまま「何となく」就活をしても、ロクな結果になりませんよ。
下記でクリエイティブ業界のデザイン業をリスト化した記事を掲載しております。
ぜひ併せてチェックしてみて下さい。

ポートフォリオの自己紹介ページに個人情報を載せるか否かという質問もよく聞きます。
個人情報とは「その人を特定できる」情報の事です。
例えば本名、住所、生年月日等、電話番号、メールアドレス、顔写真等が挙げられます。
結論として、個人情報を載せる必要はありません。
ポートフォリオと一緒に送る履歴書に個人情報が載っています。
履歴書と違ってポートフォリオは応募企業の採用担当だけでなく、様々な方が見る可能性が高いモノです。
無いと思われますが、ポートフォリオ経由で個人情報が悪用される可能性はゼロとは言い切れません。
ご丁寧に全ての情報を載せるのはリスクが伴うので注意が必要です。
特に女性の方は注意してください。
正直、個人情報に関しては個々の感覚次第です。
SNS等にモロ個人情報を掲載している方も多いですからね。
載せたい方はご勝手にどうぞ、と。
ただ、私個人としてはフルで個人情報を載せる必要性は全く無いと考えています。
正直そんな箇所は大して見ませんし、載せる利点がありません。
最低限名前(またはハンドルネーム)を載せておけば良いでしょう。
名前+メールアドレス(+似顔絵)程度の情報があれば十分満たしています。
受賞歴等はアピールに繋がるので積極的に載せておきましょう。
ポートフォリオをゼロから作るのはとても大変です。
MATCHBOX
を使えばデザインの知識、WEBの知識が無くても簡単に綺麗なポートフォリオが短時間で作れます。言わばポートフォリオ制作のチートアイテムみたいなモノです。

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なお、フリーランス必須のエージェントはコチラで解説しています。
そもそもクリエイティブ系業務の種類があやふやな方向けに、コチラで業務をリスト化しております。
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以上、ポートフォリオ制作でよくある質問10選でした。
正直ポートフォリオ制作に正解はありません。
しかし上記の質問集の内容を知り、ポートフォリオに反映する事で改善が見込めます。
自身が作りたいポートフォリオを作り込む事が一番です。
ただ、当記事の内容も一つの意見として頭の片隅に置いておくと…良いかもしれませんよ。
ではまた!
デザイナーの就職活動に必要なポートフォリオに迷った際に参考にしてください。
より素敵な作品作りや制作の効率化ができます。
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