惜しいポートフォリオの例と改善点

前回の記事でポートフォリオの概要とデザイン業界をターゲットにしたポートフォリオ制作に関する基礎知識ついて解説しました。

今回はポートフォリオでよくある「惜しい例」と改善例について解説したいと思います。

惜しい例1:とりあえず並べてみました

絵や文字を「とりあえず要素を置きました」的な作品集、非常に勿体ないです。
せっかく素敵なイラストなのに、見せ方がイマイチなので魅力が伝えきれないパターン。

まだポートフォリオ作りを開始したところで制作が終わってるようなものです。

絵を単に置いた「だけ」、文字情報を入れた「だけ」ではなく、配置を少し工夫したり文字レイアウトをちょこっと変えたり、デザインの手間を少し入れるだけで印象が全然変わります。

作成したイラストを「そのまま」載せるのも良いのですが、ポートフォリオの見せ方に適したトリミングを行い、より素敵に伝えられる方法もあるかもしれませんね。

別の言い方をすると、ポートフォリオ全体のクオリティを上げることで、作品の質も単体で見せるよりもいい感じで伝えることが可能です。

惜しい例2:文字がやたらデカイ

作品以上に文字が目立ってるパターン、これも惜しいです。
「初期設定の文字を入力しただけですが何か?」的な作品集ほど惜しいものはありません。

イラレのデフォルト文字サイズである「12pt」、画面上だとそこまで大きく感じないかもしれませんが、印刷するとかなり大きいです。

サイズだけでなく書体は本当にそれが適していますか?
あらかじめPCに入っているフォントだけでなく、フリーで使えるフォントを調べて、より適したフォントに変更するだけで一気に見た目が変わります。

文字色も初期の「K100%」の色のままで大丈夫でしょうか?
文字サイズを大きめにしてもK90%等、黒さを少し抑えると文字のうるささが軽減できます。

情報の優先度を考慮しながら書体や文字サイズや色を設定してみるだけで作品集の印象はガラリと変わります。

下記記事でフリー&商用利用可能な使い勝手の良い素敵なフォントを配布しているサイトを紹介しております。
フォントを変更するだけでポートフォリオの見栄えが一気に変わりますので、自身の作品の世界観により合うフォントを探してみては如何でしょうか?
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惜しい例3:コンセプトやプロセス等の作品情報が欠落している

絵のみ、大胆で美術館の作品のような見せ方でカッコいいですね。

…アートならアリだと思うのですが、就活ツールとしてのポートフォリオだと少し不親切です。

タイトル、作品コンセプト、制作日、画材、ラフや制作過程等、見せる相手の事を考え、作品解説や制作意図が伝わるような情報を載せておくのが無難です。

「あなたの事を全く知らない初対面の人間に見せる作品集」だという事を念頭に入れておきます。

惜しい例4:余白を活かせていない

余白(ホワイトスペース)を活かせてなく、要素同士が詰まりすぎ、離れすぎ等。
このパターンもよく見かけます。

先に装飾を飾って整合性が取れないレイアウトにするのではなく、まずは必要最低限の要素で余白を活用しながらレイアウトを整えておきましょう。

飾るのはその後でも遅くないですよ。

惜しい例5:目次だらけ

目次やカテゴリ内目次が大量にあり、全体の1/3程度が目次の作品集をたまに見かけますが、そんなに目次って必要でしょうか?
作品数に対してカテゴリを必要以上に細分化している作品集も同じです。

もしも100ページ超の作品集なら項目別目次があっていいと思うのですが、20ページ前後のボリュームなら大きな目次が1,2ページもあれば十分かと思われます。

目次用にページを割かなくても、作品ページに小さくタグ的な見せ方等でカテゴリを入れるような方法もアリかもしれませんね。

なお、ページ下部の「ノンブル(ページ番号)」は不要です。

ポートフォリオはページの差し替え追加を頻繁に行うものなので、その度にページ番号にズレが発生します。
作品更新の度に刷りなおすのは時間とお金の無駄なので、ノンブルは最初から入れないことをオススメします。

当てはまった方は要注意

  • 例1:とりあえず並べてみました
  • 例2:文字がやたらデカイ
  • 例3:コンセプトやプロセス等の作品情報が欠落している
  • 例4:余白を活かせていない
  • 例5:目次だらけ

先に述べた5つの例が当てはまる方は要注意です。

今の状態のままの作品集を送るより、テコ入れしてから応募した方が目に留まる確率が高まります。
履歴書を書く手間、送料を無駄にしないためにも今の作品集を少しでも改善する方法をオススメします。

想像だけで作らず良いサンプルを参考に

絵を描く時は良い資料を参考にしながら描くと作品の質が高まりやすいですよね。
コンセプト段階のスケッチでは問題無いのですが、本チャン段階では資料は必要です。

描き慣れていないうちから資料無し&想像で描くと「このキャラの関節どうなってんの?」的なデッサンの狂ったイラストになりがちです。

デザイン、レイアウトも同じで、良い資料を参考にしながら作成すると作品の質は高めやすいです。

慣れていないのに資料ゼロで作成する方をよく見かけるのですが、そういう場合は正直…仕上りが微妙な場合が方が多いです。

いきなり想像で作るよりも、まずは制作イメージに近い良質な資料を用意し、参考にしながら作るのが手っ取り早く質を上げる方法です。

クリエイティブ業界を目指している方なら一つや二つくらいは好きな画集、設定資料集、写真集、雑誌等、良質なレイアウトのサンプルをお持ちだと思います。
そんな素敵な資料を活用しないのは勿体ないです。

最初は模倣から、段々とオリジナリティを見つけていくのが上達への近道ではないでしょうか。

ポートフォリオ制作の参考書が各社から発売されているので参考にしても良いかもしれませんね。

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よかったらご活用ください。

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さいごに

と、私の考えているポートフォリオについて語ってみました。

ポートフォリオの作り方に正解があるのか不明ですが、少しでもポートフォリオ制作の助けになれば幸いです。
作っては改善、作っては改善の繰り返しで、より自身が表現したいポートフォリオにできるはずです。

一旦完成、はい終わり、ではなく、その後も改善を積み重ねてより素敵な自分だけのポートフォリオを作っていただければと存じます。

次回は自身が経験した業界別ポートフォリオについて語ってみたいと思います。

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ではまた!

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