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InDesign(インデザイン)を使ったポートフォリオ用のドキュメント設定について徹底解説します。
インデザ初心者の方にも分かりやすく順を追ってドキュメントの作り方を解説!
ポートフォリオはデザイナーやイラストレーターをはじめとしたクリエイティブ系の方にとって無くてはならない自身の武器です。
そんなポートフォリオをInDesign(インデザイン)を使って効率的に作るための下準備を行いましょう。
ポートフォリオとは?
ポートフォリオとは自身の作品をまとめた「作品集」の事を指します。WebデザインやDTP作品、イラストや3DCGなど、自身がこれまでに作成した作品を一つのファイルにまとめたモノです。

デザイナー職の方が就職・転職活動や仕事を獲得する際に必須となるアイテム。
非常に大事なアイテム故にポートフォリオ制作には時間と手間が掛かります。
IllustratorやPhotoshopでもポートフォリオは作れますが、ページ物(雑誌や画集のようなもの)は断然InDesignでの制作が効率的です。
そんなポートフォリオに適した新規ドキュメント設定を当記事では徹底解説します。
ポートフォリオについて詳しく知る
ポートフォリオの作例やポートフォリオの作り方を詳しく解説しています。
ポートフォリオについて詳しく知りたい方は併せてチェック!
印刷用ポートフォリオの設定
一般的な就職活動に最もよく使われるA4サイズポートフォリオのドキュメント設定です。
最終的には印刷してファイリングを想定しています。

要は上記のような形式のポートフォリオを作るための下準備をしていきましょう。
STEP.1
インデザインを起動
InDesign(インデザイン)を起動します。
インデザ未導入の方は事前に
Adobe公式サイトから入手しておきましょう。
STEP.2
新規ドキュメントを作成
[ Ctrl + N ] で新規ドキュメントを作成します。
今回は印刷用のA4縦を想定して作成します。
[ 印刷 ] → [ A4 ] をクリック。
[ プリセットの詳細 ] を設定します。
幅:210mm
高さ:297mm
単位:ミリメートル
方向:縦置き(横でも可)
閉じ方:任意(多いのは左綴じ)
ページ数:任意(サンプルは10ページ)
見開きページ:あり
開始ページ番号:1
プライマリテキストフレーム:なし
裁ち落としと印刷可能領域:3mm
印刷可能領域:任意(サンプルは0mm)
最後に [ マージン・段組み ] をクリック。
STEP.3
新規マージン・段組みを設定
[ 新規マージン・段組み ] のダイアログ画面が開きます。
お好みで調整しましょう。
サンプルは初期設定を使用しています。
マージン:20mm
段組 数:1 間隔:5mm 組み方向:縦組み
STEP.4
新規ドキュメントが作成された
印刷を想定した空のポートフォリオ用新規ドキュメントが作成できました。
FINISH
保存する
制作を始める前に [ Ctrl + S ] で保存しておきましょう。
保存場所とファイル名を指定します。
ファイルの種類は [ InDesign 2022 ドキュメント(*.indd) ] を選択。(バージョンアップしたら最新版で保存)
右下の [ 保存 ] をクリックしましょう。
後は [ Ctrl + S ] で上書き保存されます。
ポートフォリオのInDesignファイルと掲載予定の画像類は同じフォルダにまとめておきましょう。
バラバラと別の場所に置いておくとリンクエラーが起きて修正が面倒ですよ。
ハイクオリティなポートフォリオテンプレート
高品質な印刷用のポートフォリオテンプレートを紹介しています。画像とテキストがあれば文字通り「あっ」という間にポートフォリオが作れますよ。
デジタル媒体用ポートフォリオの設定
印刷用途ではなくデジタル媒体に適したポートフォリオドキュメントの設定について解説します。
主にPCを使ったプレゼンテーションやスマホでの閲覧を想定した形式です。

上記のように印刷した書籍形式でなくモニタ上で閲覧するので、見開きページを作る必要がありません。
汎用的なフルHDサイズ(1920px x 1080px)で作成してみましょう。
STEP.1
InDesignを起動
InDesign(インデザイン)を起動します。
インデザ未導入の方は事前に
Adobe公式サイトから入手しておきましょう。
STEP.2
新規ドキュメントを作成
[ Ctrl + N ] で新規ドキュメントを作成します。
今回はWeb用のフルHDサイズを想定して作成します。
[ Web ] のタブをクリック。
※フルHD(1920px x 1080px)はプリセットに入っていません。
[ プリセットの詳細 ] を設定します。
幅:1920px
高さ:1080px
単位:ピクセル
方向:横置き
閉じ方:関係ないのでどちらでも可
ページ数:任意(サンプルは10ページ)
見開きページ:なし
開始ページ番号:1
プライマリテキストフレーム:なし
裁ち落としと印刷可能領域:0mm(印刷用途でないので不要)
印刷可能領域:0mm(印刷用途でないので不要)
最後に [ マージン・段組み ] をクリック。
STEP.3
新規マージン・段組みを設定
[ 新規マージン・段組み ] のダイアログ画面が開きます。
お好みで調整しましょう。
サンプルは下記設定を使用しています。
マージン:55px
段組 数:1 間隔:15px 組み方向:縦組み
STEP.4
新規ドキュメントが完成
デジタル媒体用途を想定した空のポートフォリオ用新規ドキュメントが作成できました。
FINISH
保存する
[ Ctrl + S ] で保存しておきましょう。
保存場所とファイル名を指定します。
ファイルの種類は [ InDesign 2022 ドキュメント(*.indd) ] を選択。(バージョンアップしたら最新版で保存)
右下の [ 保存 ] をクリックしましょう。
後は [ Ctrl + S ] で上書き保存されます。
ハイクオリティなポートフォリオテンプレート
デジタル媒体に特化した高品質なポートフォリオテンプレートを紹介しています。画像とテキストがあれば文字通り「あっ」という間にポートフォリオが作れますよ。
高品質なポートフォリオテンプレート
紙媒体やPDF形式で作成したポートフォリオの品質を手っ取り早く高めるには、高品質なテンプレートの活用が最も効率的かつ効果的です。
商用利用可能で高品質テンプレートばかり厳選!
今まで意識しなかった多くの「気づき」に出会えますよ。
※なお、ポートフォリオ制作はInDesign(インデザイン)を使うのが最も効率的です。
コチラでインデザ初心者の方向けにポートフォリオテンプレートの使い方を詳しく解説しております。
#01 Pink Portfolio Layout
ピンク系のキレイ目カワイイ風ポートフォリオ用テンプレートです。InDesign形式なので文字と画像の差し替えが超楽!
2時間あればポートフォリオが作れます。
編集にはInDesignが必須、未導入の方は
InDesign公式サイトから入手しておきましょう。
ダウンロードする
#02 Portfolio Layout with Gray Accents
モノトーン系でどんな作風にも合うポートフォリオ用テンプレートです。イラスト、写真、建築、Web、グッズ…テンプレ選びに迷ったらコレがオススメ!
A4に印刷したポートフォリオ、PDF形式、どちらも短時間で作成可能です。
ダウンロードする
#03 Portfolio Layout with Yellow Accents
黄色が鮮やかでキレイなポートフォリオテンプレートです。
爽やかな画風のイラストにもピッタリ!
クセが無く、ベースデザインとして非常に扱いやすいテンプレートの一つです。
ダウンロードする
#04 Portfolio Template in Pale Green and Mint
収録されているレイアウトパターンが非常に豊富なポートフォリオ用テンプレートです。
作品を大きく見せる、制作過程を見せる、複数見せる、横長作品を画面内に綺麗に収める等、どんなパターンにも当てはめる事が可能ですよ。
ダウンロードする
#05 Minimalist Portfolio Layout
ポートフォリオの表紙には必ずメインビジュアルを入れないとダメか?そんな事はありません。
単色に文字だけで構成した表紙も素敵です。
ページ中身のレイアウトパターンも豊富、あえて表紙をシンプルにする手法もアリですよ。
ダウンロードする
紹介しきれなかったポートフォリオテンプレートや素材
上記のテンプレートはほんの一部。
下記リンクで多数の高品質なポートフォリオテンプレートを紹介しています!
ワンランク上のテンプレート素材
プロが作成した生データを研究する事は重要です。
普段からデザイン業務をされている方にとって自分以外のプロのクリエイターが作成したデータを見る事は日常茶飯事ですが、そうでない方は見る機会がありません。
AdobeStockのテンプレート素材はプロによる高品質な作品ばかり!
全て商用利用可能なので、テキストを変えるだけでそのまま使えます。
制作の手間を格段に軽減してくれるだけでなく、スキルアップの為の教材としても最適ですよ。
デザイン制作の勉強としての導入にオススメの名刺デザイン。
想像だけで作るとイマイチな仕上がりになりがちですが、良質なサンプルを参考に作ると吸収できる情報の質が段違いです。
相手に舐められない名刺テンプレート50選
良質な素材をもっと見る
上記で紹介しているテンプレートはごく一部。
下記記事で良質な素材を紹介しております。併せてチェックしてください!
おわりに
以上、InDesign(インデザイン)を使ったポートフォリオ用の新規ドキュメント作成についてでした。
ポートフォリオはデザイナー職の方が転職や仕事を獲得する上で欠かせないアイテムです。
故に制作には時間と手間が掛かります。
IllustratorとPhotoshopでもポートフォリオは作れますが、ポートフォリオのようなページ物は圧倒的にInDesignの方が効率的に作れます。
案外インデザインを使ったことが無い方が多いですが、一度お試しください。
ページ物の制作が便利すぎて他のアプリに戻れなくなりますよ。
ではまた!
Illustratorは活用されていますか?
Photoshopだけでなく、Illustratorも活用されているでしょうか?
まだIllustratorを導入されていない方は
Adobe公式サイトから入手できます。
なお、学生や教職員の方は公式サイトの学割コンプリートプランが最強にお得!
Illustratorの使い方は
ゼロから始めるIllustratorで徹底解説しています。
ゼロから始めるシリーズ
現役デザイナーが教えるIllustrator、Photoshop、ポートフォリオ講座の目次です。
デザイン未経験からプロを目指しましょう!