【デザイン学生必見!】
ポートフォリオをゼロから作ろう!

【InDesign】バージョン履歴でインデザインファイルをバージョン管理をする方法

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Webデザイナー、UI/UXデザイナーの@sdesignlaboです。

InDesign(インデザイン)のバージョン履歴を活用し、CreativeCloud上でインデザインの編集ファイルをバージョン管理する方法をインデザ初心者の方に詳しく解説します。

通常は保存後の最新情報しか参照・編集できませんが、バージョン履歴を使えば過去に保存した履歴を開いて編集できるようになります。

もしも過去バージョンが必要になったり、大切なレイヤーを削除などのミスした状態で上書き保存してファイルを閉じても大丈夫!以前に保存したバージョンを読み込み、編集する事ができます。

ファイルの冗長化や突然InDesignが落ちた時などに強いCreativeCloudを活用し、バージョン履歴を使ったより安全なファイル管理方法をゼロからマスターできるコンテンツです。

バージョン管理とは?

バージョン管理とはファイルの変更履歴を管理する事を指します。
例えばsample.inddという単一ファイルの「〇年〇月〇日〇時〇分〇秒」に保存した内容を開いて編集、といった事ができる機能です。単にローカルへ保存する場合、保存した直後の最新情報しか参照できませんが、バージョン履歴を使えば過去に保存した際の履歴が参照できるようになります。

ローカルに中身の違うINDDファイルを別名で保存し、手動でバージョン管理を行う方法もアリですが、どうしてもミスが発生しやすく、何よりも面倒です。

クリエイティブ系のバージョン管理ソフト
クリエイティブファイルのバージョン管理の方法はいくつかパターンがあります。
ゲーム制作会社などでよく使われるAlienbrain(エイリアンブレイン)は3D、2Dなど様々なファイルでバージョン管理ができる高機能ソフトですが、個人では手出しできない高価なソフトです。それなりに規模の大きなソフトハウスでの開発が前提の本格バージョン管理ソフトですね。

その点、AdobeCCユーザーは初めから100GBまでクラウドストレージが活用できるので、手軽にバージョン管理し放題ですよ!

バージョン履歴の場所

InDesign画面上部の [ ウィンドウ ] → [ バージョン履歴 ] で表示できます。

CreativeCloudにファイルを保存されている方にとってバージョン履歴はかなり便利な機能ですよ。

バージョン履歴の使い方

InDesignのバージョン履歴の使い方を詳しく解説します。
過去の内容を簡単に参照・編集できるのでファイル管理の利便性が劇的に向上しますよ。

InDesignを導入しましょう
当記事の内容を実践するにはInDesign(インデザイン)が必須です。
未導入の方はAdobe公式サイトでダウンロードしておきましょう。(7日間の無料体験が可能)
なお、AdobeCCのプランはコチラの記事で徹底解説しています。

バージョン履歴の基本操作

STEP.1
ドキュメントを作成
InDesignでドキュメントを作成します。左図はコチラの記事で解説しているポートフォリオテンプレートの編集データです。
[ Ctrl + Shift + S ] (Mac: + Shift + S) またはInDesign画面左上の [ ファイル ] → [ 別名で保存 ] でファイルをCreativeCloudに保存します。
ファイル拡張子は [ INDDC ] となります。

※左下の [ コンピューター ] をクリックするとローカルに保存されます。
左図はローカル保存の画面です。下部にある [ CreativeCloudに保存 ] をクリックしましょう。
クラウドドキュメントはタブに雲アイコンが表示されます。(ローカルの場合は雲アイコン無し)
STEP.2
バージョン履歴を確認
バージョン履歴パネルを開きましょう。
すると上書き保存した時点のバージョンが追加されています。

変更を加えると都度履歴が追加されます。
STEP.3
バージョン履歴を編集
[ ・・・ ] をクリックするとバージョン情報が編集できます。

バージョン情報を編集:バージョン名や説明を追加・編集
このバージョンを復帰:対象バージョンを開きます

過去に設定した別表紙の方が良かったけど、戻すのが面倒だな…そんな時は [ バージョンを復帰 ] で対象のバージョンを復帰させましょう。ワンクリックで以前のバージョンに戻せます。

※もちろん復帰前のバージョンも履歴に残ります。
STEP.4
バージョンの保護を活用しよう
バージョン履歴は作成後の30日後に消去されます。
消したくないバージョンは [ バージョンの保護 ] をしましょう。

※もう一度クリックすると [ 保護を解除 ] できます。

クラウドドキュメントの開き方

STEP.1
ファイルを開く
InDesign画面左上の [ ファイル ] → [ 開く ] または [ Ctrl + O ] (Mac: + O) で [ 開く ] のダイアログ画面が表示されます。

[ CreativeCloudから開く ] をクリックしましょう。
STEP.2
Creative Cloudから開く
すると [ Creative Cloudから開く ] の画面が表示されます。
あとは対象のINDDCをクリックして開けばOKです。
CreativeCloudを使う利点
前述した通り、ファイルの保存場所はクラウド(CreativeCloud)とローカル(コンピューター)の2種類が存在します。クラウドに保存しておけば、万が一自身のPCが壊れてもデータ自体はクラウド上にあるので、Adobeアカウントさえあればいつでも編集できます。
しかしRAID等で冗長化していないローカルだけに保存しておくと、万が一の際に全て失ってしまう危険性があります。(手軽なRAID環境構築はコチラ

ヒストリーとの違い

InDesignにはヒストリーという機能が存在します。
移動やオブジェクトの作成など、インデザ上で行った操作が履歴で残り、戻す事が可能。
※バージョン履歴より細かな履歴が参照・編集できますが、一度ファイルを閉じるとリセットされてしまうので注意が必要です。

STEP.1
ヒストリー
InDesignのヒストリーを開きます。

※非表示の場合は画面上部の [ ウィンドウ ] → [ ヒストリー ] で表示可能です。
STEP.2
操作を加えるとヒストリーが追加
対象ファイルに編集を加えると、都度ヒストリーが追加されます。

対象のヒストリーをクリックすると簡単に戻したり進めたりする事が可能ですよ。
STEP.3
ファイルを閉じると消える
ファイルを閉じて、再度ファイルを開くとヒストリーは消去されます。

バージョン履歴と違い、ヒストリーはファイルを開いている間だけ有効な機能です。

高品質なポートフォリオテンプレート

紙媒体やPDF形式で作成したポートフォリオの品質を手っ取り早く高めるには、高品質なテンプレートの活用が最も効率的かつ効果的です。

商用利用可能で高品質テンプレートばかり厳選!
今まで意識しなかった多くの「気づき」に出会えますよ。

※なお、ポートフォリオ制作はInDesign(インデザイン)を使うのが最も効率的です。
コチラでインデザ初心者の方向けにポートフォリオテンプレートの使い方を詳しく解説しております。

#01 Pink Portfolio Layout

ピンク系のキレイ目カワイイ風ポートフォリオ用テンプレートです。InDesign形式なので文字と画像の差し替えが超楽!
2時間あればポートフォリオが作れます。
編集にはInDesignが必須、未導入の方はInDesign公式サイトから入手しておきましょう。

ダウンロードする

#02 Portfolio Layout with Gray Accents

モノトーン系でどんな作風にも合うポートフォリオ用テンプレートです。イラスト、写真、建築、Web、グッズ…テンプレ選びに迷ったらコレがオススメ!
A4に印刷したポートフォリオ、PDF形式、どちらも短時間で作成可能です。

ダウンロードする

#03 Portfolio Layout with Yellow Accents

黄色が鮮やかでキレイなポートフォリオテンプレートです。
爽やかな画風のイラストにもピッタリ!
クセが無く、ベースデザインとして非常に扱いやすいテンプレートの一つです。

ダウンロードする

#04 Portfolio Template in Pale Green and Mint

収録されているレイアウトパターンが非常に豊富なポートフォリオ用テンプレートです。
作品を大きく見せる、制作過程を見せる、複数見せる、横長作品を画面内に綺麗に収める等、どんなパターンにも当てはめる事が可能ですよ。

ダウンロードする

#05 Minimalist Portfolio Layout

ポートフォリオの表紙には必ずメインビジュアルを入れないとダメか?そんな事はありません。
単色に文字だけで構成した表紙も素敵です。
ページ中身のレイアウトパターンも豊富、あえて表紙をシンプルにする手法もアリですよ。

ダウンロードする

紹介しきれなかったポートフォリオテンプレートや素材
上記のテンプレートはほんの一部。
下記リンクで多数の高品質なポートフォリオテンプレートを紹介しています!

ワンランク上のテンプレート素材

プロが作成した生データを研究する事は重要です。
普段からデザイン業務をされている方にとって自分以外のプロのクリエイターが作成したデータを見る事は日常茶飯事ですが、そうでない方は見る機会がありません。

AdobeStockのテンプレート素材はプロによる高品質な作品ばかり!
全て商用利用可能なので、テキストを変えるだけでそのまま使えます。

制作の手間を格段に軽減してくれるだけでなく、スキルアップの為の教材としても最適ですよ。


InDesignで編集可能なINDT形式で作られた雑誌のテンプレートです。短時間で高品質なページ物のレイアウトが作成できる優れもの!全て商用利用可能です。
高品質な雑誌のレイアウトテンプレート30選


フライヤーでよくある二つ折りのテンプレートを厳選しました。ゼロから作ると時間がかかる二つ折りパンフレットですが、テンプレートを活用すれば文字と画像をはめ込むだけ!
【商用可】二つ折りパンフレットのテンプレート50選


シンプルで使いやすい白黒のポートフォリオテンプレートです。豊富なレイアウトパターンが収録されているので初めてポートフォリオを作られる方にもオススメですよ。もちろん商用利用可能!
高品質な白黒のポートフォリオテンプレート42選


写真をはじめとしたアート作品を掲載するのにピッタリなフォトブックテンプレートです。印刷用途、PDF化、どちらにでも使える便利なテンプレートばかりです。
【商用可】高品質なフォトブックテンプレート25選


お洒落で高品質なカフェメニューのデザインテンプレートを厳選しました。ペライチ、二つ折り、三つ折りなど、よくある高品質なカフェメニューがあっという間に作成可能です。
【商用可】高品質なカフェメニューのテンプレート48選


良質な素材をもっと見る
上記で紹介しているテンプレートはごく一部。
下記記事で良質な素材を紹介しております。併せてチェックしてください!

おわりに

以上、InDesign(インデザイン)のバージョン履歴を活用し、バージョン管理を行う方法でした。

Adobe製品を契約すると自動的にCreativeCloudが使用可能になります。
通常は100GBありますが、後からオンラインストレージは追加可能。

全てをオンラインストレージに保存する必要はありませんが、大事なデータはCreativeCloudに保存しておく方が断然安心できますよ。自動的にバージョン履歴機能も追加されるので、より細やかなファイル管理が簡単にできます。

クラウドはちょっと…と敬遠されていた方は一度オンラインストレージのCreativeCloudでのINDDファイル管理をお試し下さい。日々のクリエイティブが捗る事間違いありませんよ!


ではまた!

Illustratorは活用されていますか?
Photoshopだけでなく、Illustratorも活用されているでしょうか?
まだIllustratorを導入されていない方はAdobe公式サイトから入手できます。
なお、学生や教職員の方は公式サイトの学割コンプリートプランが最強にお得!
Illustratorの使い方はゼロから始めるIllustratorで徹底解説しています。
目次一覧
ゼロから始めるシリーズ

現役デザイナーが教えるIllustrator、Photoshop、ポートフォリオ講座の目次です。
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