ゲーム業界志望の学生さん6名のポートフォリオを紹介いたします。
クリエイティブ業界への就職活動を行う際に必須となるポートフォリオ。
他者が作成したポートフォリオを見る機会は意外と少ないですよね。
当コンテンツではゲーム系やキャラクターデザイナー、イラストレーターといった業種に特化したポートフォリオを紹介します。
どのポートフォリオもクオリティが高く見ごたえ抜群ですよ!
この記事の目次
それでは早速学生さん6名のポートフォリオを紹介します。
どのポートフォリオも個性的で読み応えのある素敵な仕上がりですよ!
宮月あずき さん
強い意志を持って、どんな苦労や困難にもくじけないさま。
ダークファンタジーテイストのイラストが得意です! イラストごとに雰囲気が全く違う絵を描けるように、普段から様々な絵柄と塗分けに挑戦しています。
是非、作品の隅々までご覧ください!
宮月あずきさん
制作時間や期間だけでなく、こだわった点や苦労した点も書き、イラスト本や設定資料集のようなポートフォリオに仕上げました。全作品が自信作です!
A4サイズ、全38頁
大澤 楓斗 さん
大澤 楓斗さん
表紙でインパクトをつけて目に留まるように、そしてオリジナルのゲーム企画を前に持ってくることで長くを見てもらうように工夫しました。
A4サイズ、全30頁
鳥栖もも さん
鳥栖ももさん
自分の得意とする儚げな雰囲気を壊さないように、シンプルなデザインを心がけました。
A4サイズ、全32頁
HaruKa さん
経営学と観光学を学んだ後、イラストの道を志しました。
畑違いの分野ですが、このキャリアを持つ自分だからこそできること、表現できるものを目指して日々勉強しています。
HaruKaさん
ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い致します。
A4サイズ、全30頁
音夢 さん
音夢さん
A4サイズ、全30頁
ワタビ さん
高校では美術を専攻し、専門学校で自分の実力を伸ばすため絵の事や新しいツールについて学んでいます。趣味は「美術館巡り」、特技は「バレーボール」で、何よりも絵を描くことが大好きです。
ワタビさん
A4サイズ、全45頁
ポートフォリオに載せる内容について作例を交えながら解説します。
初めてポートフォリオを作る際、一体何を作ればいいのか分からない…
そういった方は下記で紹介する内容を参考にされてみてはいかがでしょうか?
表紙・裏表紙
©音夢、©宮月あずき、©大澤 楓斗
表紙は言わば作品集の顔ですね。
自身の作品集の世界観を象徴するモノなので必ず作成しましょう。
裏表紙も忘れずに作っておくとポートフォリオの密度がさらに増しますよ。
※世界観と密度が必要になるので、ページ内がある程度進んだ段階で詰めるのも一つの手です。
クリエイティブ業界と言っても様々な業種が存在します。例えばゲーム業界のデザイナー職で10種類近くまで細分化されている会社も存在!
コチラの記事で様々なクリエイティブ業界でどんな職種があるのかを詳しく解説しています。
自身が目指したい又は興味のある職種を知っておく事で、ポートフォリオ制作や就職活動で具体的な行動を起こしやすいですよ。
自己紹介ページ
©HaruKa、©大澤 楓斗、©音夢
ポートフォリオの作者である貴方についての情報ページです。
名前や経歴・メッセージや意気込みなど、自身をアピールする内容を簡潔にまとめましょう。
メールアドレスやSNSのID等の連絡先を掲載するのもアリです。
一般的には表紙の次に配置する場合が多いですが、ページの最後に配置するパターンもあります。
ページの並び順をどちらにするかはお好みで。
ポートフォリオは人事担当以外も含めた「不特定多数の方」が見るモノなので、個人情報の掲載には注意が必要です。住所や生年月日、個人利用の電話番号等、履歴書に記載するような情報の掲載は非推奨です。
もくじ
©宮月あずき、©大澤 楓斗、©HaruKa
作品集のボリュームが増えてくると、ページ全体の目次があると構成が分かりやすく親切です。
例えば表紙をめくった後に左に自己紹介を1P、右に目次を1P。
自己紹介ページの下部にサラっと目次エリア。
各カテゴリトップにカテゴリ目次を追加等。
ただし過度に目次のコンテンツを入れる必要はありません。
あくまでサラっと補助的な立ち位置にしておくと良いでしょう。
なお、A4縦のポートフォリオテンプレートはコチラの記事で、A4横のポートフォリオテンプレートはコチラの記事で紹介しています。
作品
作品+作品の詳細データを掲載する
©宮月あずき、©HaruKa
©鳥栖もも、 ©大澤 楓斗、©音夢
作品ページです。
アナログ、デジタル、立体、CG、映像など、自身が制作した作品を掲載します。
掲載内容・掲載手段は貴方次第、作品の魅力を余す事無く伝えてください!
なお、作品だけ掲載するのではなく、例えば作品タイトルや解説文、制作年月日、制作時間、ツールなど、「初めて貴方のポートフォリオを見た方」が内容を理解できる要素を入れておくと親切ですよ。
複数人で作品制作した場合は、自身が担当したパートを明記しておきましょう。
また、作品はカテゴリ分けして載せましょう。
例えばキャラクター、背景、小物、デッサンなど、自身が作成した作品を見やすく分類して掲載します。
仕上りに納得していない作品は除外または修正を加え、ポートフォリオの密度を高めましょう。
ページの最初に代表作を持って来るのがミソですよ。
なお、初めての方は一旦ページボリュームを20ページ目標に!
ポートフォリオ用の高品質なテンプレートを活用するのも有効な方法です。
作品のメイキングを載せてみる
©HaruKa、©音夢、@鳥栖もも
完成したイラスト単体を掲載するのも素敵ですが、メイキングを掲載してみるのも効果的です。
特に気合の入った作品にはメイキングを追加して、より深く作品解説すると説得力が倍増しますよ。
A案、B案、C案…と複数案があり、結果としてB案を採用し、完成。
没になった他の案も掲載し、何故採用案に至ったのか経緯を紹介するのも面白いですよ。
三面図や設定資料等を追加
©大澤 楓斗、©HaruKa、©鳥栖もも
キャラクターイラストを掲載する際、メインとなるイラストとは別に3面図やアクションパターン、設定資料等があるとキャラクターをより深く紹介する事ができます。
自身の作品を素材に「設定資料集」を作るような感覚ですね。
ゲーム・マンガ・アニメ好きの方にはたまらないコンテンツです。
コチラの記事で大手で公開されていない非公開求人を取り扱っているエージェントを紹介しています。
大手サービスと併用する事で希望する企業への内定獲得率が高まりますよ。
※なお、フリーランス志望の方に必須のエージェントはコチラの記事で解説しています。
作成したキャラや背景を使ってゲームUIを作る
©HaruKa、©宮月あずき、©音夢
ゲーム業界を目指されている方なら、ゲームUIを作成して掲載するのも有効的な手段の一つです。
キャラや背景の作画は出来ても、アイコンや枠、バナーやレイアウト等、イラストの作風に適したUIを制作するには別のスキルが求められます。
画面遷移や制作意図も含めて紹介すると面白いコンテンツが作れますよ。
※学生4名によるゲームUIの作例はコチラの記事で紹介しております。
プロからUIやデザインを学び、基礎を身に付けてから独学に移行する方法を推奨します。
版権イラスト・ファンアート
©鳥栖もも、©音夢
版権イラストやファンアートは最後の方に載せておくのがオススメです。
メインはオリジナル作品、版権やファンアートは最後の方に載せるのがよくあるパターンです。
なお、版権メインの方はこの並びに囚われる必要はありません。
ただ、自身の作品として掲載するには厳しいですよね。同じ構図、同じ色の元作品があるので。
もし掲載する場合は模写トレーニングの旨を必ず記載しておきましょう。
ゲーム業界に必須のデッサン
©音夢、©宮月あずき、©大澤 楓斗
基礎画力や空間把握力、要は「モノを見る力」を量る指標の一つであるデッサンを載せておく事で、選考者にとって「より親切なポートフォリオ」にできます。
特にゲーム業界やCG業界など、高い作画力を求められる業界ではデッサン必須の会社が多いです。
スキャンしたら必ずPhotoshop等で補正しておきましょう。
品質の高いデッサンなら載せておくべきですが、無理して描いた微妙なデッサンは作品集全体の品質を低下させる恐れがあるので…除外しておいた方が得策かもしれません。
どうしても載せたい方は対象物を撮影し、グレースケールに変換、形状をトレース後にトーンは模写。
デッサン力の向上に繋がりにくいですが、デッサン力が無い方でもそれなりに形にできます。
クロッキーも併せて掲載しておくと親切
©宮月あずき、©HaruKa、©大澤 楓斗
デッサンだけでなく、クロッキーも掲載しておくと効果的です。
クロッキーを掲載する事で、対象物の形状を素早く正確に捉える力をアピール。
モチーフは人体、手足、動物などが一般的、大まかな描画時間も併せて載せておくとより親切ですよ。
スキャンしたままの状態でなく、必ずPhotoshop等で補正してから掲載しましょう。
デッサンとクロッキーは作品集の最後に2P~4P程度でまとめるパターンが多いです。
ポートフォリオ制作の具体的な段取りを解説しています。
紙媒体やPDF形式で作成したポートフォリオの品質を手っ取り早く高めるには、高品質なテンプレートの活用が最も効率的かつ効果的です。
商用利用可能で高品質テンプレートばかり厳選!
今まで意識しなかった多くの「気づき」に出会えますよ。
※なお、ポートフォリオ制作はInDesign(インデザイン)を使うのが最も効率的です。
コチラでインデザ初心者の方向けにポートフォリオテンプレートの使い方を詳しく解説しております。
2時間あればポートフォリオが作れます。
編集にはInDesignが必須、未導入の方はInDesign公式サイトから入手しておきましょう。
ダウンロードする
A4に印刷したポートフォリオ、PDF形式、どちらも短時間で作成可能です。
ダウンロードする
作品を大きく見せる、制作過程を見せる、複数見せる、横長作品を画面内に綺麗に収める等、どんなパターンにも当てはめる事が可能ですよ。
ダウンロードする
単色に文字だけで構成した表紙も素敵です。
ページ中身のレイアウトパターンも豊富、あえて表紙をシンプルにする手法もアリですよ。
ダウンロードする
下記リンクで多数の高品質なポートフォリオテンプレートを紹介しています!
以上、ゲーム業界志望の学生さんによるポートフォリオの作例についてでした。
見ごたえのある作品集ばかり、作り手の想いが伝わってくるポートフォリオは本当に素敵です。
ポートフォリオを作るのは大変&難しいですよね。
ぶっちゃけポートフォリオに正解・不正解はありません。
Aさんの見せ方をBさんが真似をしても合わないかもしれません。
セオリー通りの構成が必ずしも良い訳でも無いし、他者から意見を聞いても人によって意見がまちまち、どの意見が正しいのか分からない、等。
作り始めはテンプレートや他者の作品集などを参考にすると良いでしょう。
第1弾の段階では他者の意見などを取り入れ、ブラッシュアップをします。
第2弾、第3弾…とバージョンアップを進めていくと自身の世界観がポートフォリオに反映されてきます。
その段階では他人の意見や資料は補足程度、自身のセンスを信じて突き進みましょう!
ではまた!
デザイナーの就職・活動に必要なポートフォリオに迷った際に参考にしてください。
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