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差分イラストの描き方を徹底解説 Part.3 肌の塗り方&自動着彩編

この記事を読むのに必要な時間は約 30 分です。

CLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)を使った「差分付き」女の子の描き方講座のPart.3です。Part.1でラフ、Part.2で線画と下塗りまで完成しました。

Part.3では「肌の塗り込みと差分パーツの塗りの注意点、自動着色」について詳しく解説していきます。

では早速進めていきましょう!

塗りを重ねる

いよいよ塗り、好きなんですよね~、色塗り♪
でも初めてのクリスタだからちゃんと塗れるのかな?かな?

江洲出井 絵瑠

バーグさん@S.D.L

(ん?鉈キャラ?)
クリッピングマスクを使った塗りさえ理解すれば超楽勝だよ!
クリップ?マスク?…あっ!
新しいマスクが発売されるんですね!マスクが品薄で困っちゃいますよね。

江洲出井 絵瑠

バーグさん@S.D.L

はい、解説しますー。

塗り重ねの方法

STEP.1
現段階の状態を確認する
Part.2で各部位の下地が塗り分けられた状態になっています。
素体グループを見ると線画が一番上にあり、素体の肌の塗り、髪の毛の塗り…があります。

素体グループの上に服やスカート等の線画と塗りをまとめたパーツが格納されている状態です。

まずは肌をベースに進めていきます。一旦肌以外の差分は非表示にしておきましょう。

STEP.2
クリッピングマスクを適用
下地の上にレイヤーを追加し、レイヤーパネル左上にある [ 下のレイヤーでクリッピング ] を適用します。

クリッピングを適用したレイヤーなら下地の範囲内のみ塗ることができます。

下地エリアからはみ出さないので肌の影やハイライトを塗る際に便利!

STEP.3
影その1を塗る
「下のレイヤーでクリッピング」した「影1レイヤー」に影その1を塗ります。

一番薄い色の影をベースの肌色より少し濃くして描きましょう。
光源を意識しながら塗ると良いかと思います。
サンプルは左上を光源にして塗っています。
STEP.4
影その2を塗る
続いて「影その2」用のレイヤーを新規追加してクリッピングマスクを適用し、影その2を塗ります。

影1よりさらに暗い部分を塗ります。

STEP.5
影その3を塗る
同様の手順で影その3を塗ります。
ワキの下しとか胸の下とか股下とか、キュッと詰まった個所に濃いめの影を置きます。

フラットな表現が好みの場合は影その1かその2辺りで止めておきましょう。
当記事の塗り方は若干イヤラシイ塗り方です。

STEP.6
照り返しを塗る
レイヤーを新規追加し、同手順で照り返し(リムライト)を塗ります。

光源と真逆の部分にやや明るい色を乗せると少し立体感が出ます。
STEP.7
薄いハイライトを追加
薄いハイライトを置きます。
真っ白ではなく、下地の肌色を少し明るくしたような色がオススメです。

白で塗ってレイヤーの不透明度を少し下げる方法でも良いです。

FINISH
ハイライトを追加
ハイライト(一番明るいところ)を追加します。
白または少し不透明度を落とした白を適度に置きます。

ハイライトなのであまりベチャっと置かず、「ちょんちょん」と置くと良いかと思います。

これで素体の肌がアニメ塗りで一通り塗れました。

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肌色の配色について

肌色の配色サンプルをいくつか作ってみました。
影の色は「影=黒」の認識で「黒っぽい色」を入れると色が濁ってしまいます。


ビギナーの方にありがちな配色例です。

エロゲ等で使われそうな配色例です。

彩度低めの配色例です。

鮮やか系の配色例1です。

鮮やか系の配色例2です。

こちらもややエロな配色例です。

水彩っぽい塗りでよく見かける配色例です。

エロ漫画でありそうな配色例です。
…エロが付く配色例が多くないですか?

江洲出井 絵瑠

バーグさん@S.D.L

エロは世界を救うぅぅぅぅぅ!!!
ダメだこりゃ。

江洲出井 絵瑠

線画の色を変える

線画レイヤーの上に新規レイヤーを追加し、[ 下のレイヤーでクリッピング ] をします。

追加したレイヤーにブラシで塗りを加えて線画の色を変えることができます。

肌に隣接している個所の線画を「濃いめの赤茶系の色味」に変えると肌馴染みが良くなりますよ。

「下のレイヤーでクリッピング」って便利ですね!
下塗りエリアからはみ出さないから大胆に塗れますっ!!

江洲出井 絵瑠

バーグさん@S.D.L

最初の下塗りをキッチリしておく事が肝心!
変な隙間とかはみ出しがあると目立つからね。
ところで、講座とは言え服を着ていない私がモデルって、何だか複雑な気分です。

江洲出井 絵瑠

バーグさん@S.D.L

まぁアレだ、諦めよう!
後でメシでも奢るからさ、だはははは!
はぁ~。。。

江洲出井 絵瑠

塗りをぼかす

パキっとしたアニメ塗りもいいけど、フチをぼかした表現ってどうやるのですか?

江洲出井 絵瑠

バーグさん@S.D.L

クリスタなら超簡単!「色混ぜ」でチョチョイのチョイ!
え~、本当ですかぁ~?
絵具だとぼかすのって結構難しいですよね。時間もかかるし。。

江洲出井 絵瑠

バーグさん@S.D.L

アナログならね。これはデジタル。
しかもお絵描きソフト最強のクリスタ、秒単位でぼかしてみせようじゃあないか!
STEP.1
「ぼかし」を選択
[ J ] を押して [ 色混ぜ ] を選択します。
さらにサブツールから [ ぼかし ] を選択します。
STEP.2
ぼかしたい個所をなぞる
ぼかしたい個所をなぞります。
塗りの境界をぼかすと良いでしょう。

レイヤーをコピーして「ぼかす前のレイヤー」を保持しておくと良いかもしれませんよ。

[ ] ]を押すとぼかしブラシを大きく。
[ [ ]を押すとぼかしブラシを小さく。
FINISH
ぼかし完了
他にもぼかしたい個所を [ ぼかしブラシ ] でなぞって完了です。
ぼかす事によってパキっとした塗りと比べて柔らかい表現にできます。

クリスタなら面倒なぼかし作業も一瞬で終わりますよ。

簡単にぼかせて、まるでチートみたいな機能ですね。。。クリスタ、恐るべし。
塗り作業が高速で進んじゃいます♪

江洲出井 絵瑠

バーグさん@S.D.L

これまでで紹介したクリスタの機能は「ほんの数種類」だけ。
でも十分描けそうな気がしてこないかい?
はいっ!

江洲出井 絵瑠

髪の毛も肌と同様の手順で塗る

髪の毛の塗り方も肌と同様の手順です。

[ 下のレイヤーでクリッピング ] を活用して影を塗り重ね、ハイライトを乗せます。クリスタの便利機能でガシガシ塗っていきましょう。

差分パーツも塗る

バーグさん@S.D.L

一通りおおまかに「素体」が塗れたので、次は「差分パーツの制服」を塗ります。
(…ようやく服を着せてもらえる。)
服も肌と同じ手順で塗っていけばいいのですか?

江洲出井 絵瑠

バーグさん@S.D.L

基本的には肌と同じ手順で塗るだけ。
ただ注意点が少しあるので解説するね。
服は服のパーツだけ [ レイヤーグループ ] でまとめておきます。
線画、塗り、落ち影をまとめておくと良いでしょう。

落ち影は差分パーツ内に描く

服の落ち影は差分パーツ内に描きます。

素体に落ち影を描いてしまうと調整が非常に面倒です。左図のように差分パーツ内に落ち影レイヤーを追加して描くことをオススメします。

たまにレイヤーを表示・非表示させてちゃんと着せ替えができているか確認しながら作りましょう。

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AIによる自動着彩について

バーグさん@S.D.L

大体ざっくりと全体が塗れたので、Part.2で言いかけた「全自動色塗り」について解説してみようかな。
あ~、はいっ!アレですね、アレ!あの~、え~…

江洲出井 絵瑠

バーグさん@S.D.L

うん、完全に忘れてるね。
キミが言ってた「全部自動で塗ってくれたら最高ですね!」の件についてサンプルも添えて解説しよう!
ふぁ~い!

江洲出井 絵瑠

「クリスタ」の全自動彩色

ワンクリックで色塗り完了

「CLIP STUDIO PAINT」の全自動彩色を使った自動着彩です。

線画を用意し、画面左上の [ 編集 ] → [ 自動彩色(先行プレビュー)] → [ 全自動彩色 ] を適用するだけです。

「より高度な設定を使用」を適用すると

「CLIP STUDIO PAINT」の「より高度な設定を使用」を使った自動着彩の例です。

塗りのベースとなる色をざっくりと決めてから塗れるのが特徴です。適当に塗ってもある程度整えてくれます。

小さなパーツは個別で塗る必要がありますが、全体の塗りを数秒で行ってくれるので、使い方によっては塗りの時間短縮に繋がります。

「Petalica Paint」を使った自動着色

「かんな」を使ってワンクリック自動着色

Petalica Paint」を使った自動着色のサンプルです。水彩っぽい柔らかめのタッチですね。

指先と鎖骨、後頭部の髪に調整を入れたら十分成立しそうですね。

「色をざっくり指定」して自動着色

ブラシで適当にベースとなる色を指定して自動着色を行った例です。
ちゃんと塗れていますね。AIによる自動着色とは思えません。

「style2paints V4」を使った自動着彩

AI自動彩色の中でも特によく出来ているstyle2paints V4ですが、今は資金不足でサービス停止中です。
そのうち復活するかもしれません。
gitにソース一式アップされているので興味のある方はローカルで環境を作って試してみてください。

これ全部、AIが塗ったんですか?

江洲出井 絵瑠

バーグさん@S.D.L

そ、しかも数秒で。
AIすごおぉぉぉぉぉい!!

江洲出井 絵瑠

バーグさん@S.D.L

品質はどんどん向上するだろうし、漫画とかイラストの生産性がグンと上がるかも。
でもさ、AIの進化によって塗りを安く、早く、一定の品質が出せるようになったら今後塗りのお仕事はどうなるんだろう?
…あ、AIに仕事、奪われちゃうのかな?

江洲出井 絵瑠

バーグさん@S.D.L

否定はできないよね。今後は塗りだけじゃなくてゼロからキャラデザと仕上げまで行ってくれるAIも登場するかもしれないよね。
今や何でもかんでもAIAI、ターミネーターかよ!あーあ、やな世界だよ。
もうさ、AIもPCもネットも、全部無くしてしまおう。なっ!
人間やっぱり農業だよ農業!第一次産業!米作ろうぜ米!
…もしPCとネットが無くなったらバーグさん、真っ先に「何の役にも立たない人」になると思うのですが…?

江洲出井 絵瑠

バーグさん@S.D.L

次は細部の描き込みと仕上げ

バーグさん@S.D.L

結構できてきたね。そろそろPart.3は終了にしようかな。
Part.4は目とか細部の描き込みと仕上げをやってみようか。
おつかれー!
なお、イラスト制作を本格的に学びたい方はコチラで詳しく解説しています。

はーい!おつかれさまでしたー!

江洲出井 絵瑠

バーグさん@S.D.L

次もぜってぇ見てくれよなっ!
ぜったい見てねっ!

江洲出井 絵瑠

デジタルお絵描き必須アイテム

バーグさん@S.D.L

デジタルでイラストを描くにはCLIP STUDIO PAINTとタブレットがオススメです。
まだ導入されていない方は是非使ってみてください。
CLIP STUDIO PAINTは初心者の方でも直感的に使えるお絵描きソフト、液タブはペンと紙で描く感覚に近いので驚くほど簡単にデジタルイラストが描けます。

クリスタは公式サイトのDL版が一番お得

公式サイトでクリスタについて詳しく見られたい方はコチラからどうぞ。
なお公式サイトからDL版を導入するのが一番お得です。パッケージ版もありますが割高です。DLかパッケージの違いだけで、機能は全く同じなので公式サイトのDL版が断然オススメです。

液タブの作業効率は板タブの数倍

液晶タブレットはintuosDeco01といった板タブと比べて作業効率が段違いです。本格的にデジ絵を始められるなら液タブの導入をオススメします。ワコムのCintiq16」、「HUIONのKanvas Pro16」、「XP-PenのArtist15.6」の3つは描き味、サイズ感共に非常に良いです。
長く使うならワコムのCintiq16がオススメです。

バーグさん@S.D.L

ガッツリと本格的にデジ絵を始められるなら「液タブ + クリスタEX
低予算&ライト感覚でデジ絵を始められる場合は「Deco01 + クリスタPRO
がオススメです。

デジタルイラスト作成環境の構築に関してはコチラで詳しく解説してるので参考にしてください。

クリスタの使い方もくじ

CLIP STUDIO PAINTの使い方もくじです。

クリスタを使った差分イラストの作成方法
クリスタとフォトショの違い

CLIP STUDIO PAINTとPhotoshopの違いと用途を具体例を交えて解説

タブレットの導入方法

初心者にオススメの液晶タブレット(液タブ)とペンタブ(板タブ)を解説&徹底比較


Part.1 導入&ラフ作成

差分イラストとは?
デジタルイラスト作成に必要な環境
基本操作とラフの作成方法

Part.2 線画&下塗り

ラフを下絵にした線画の作成方法
下塗りの作成方法
差分パーツのベースを作る

Part.3 塗り込み&自動着色

塗り重ねとぼかし、肌色表現
差分の落ち影作成の注意点
自動着色機能の紹介

Part.4 目の描き込み&仕上げ

目の塗り方、表現方法
パーツの組み合わせで表情を作る
細部の描き込みと仕上げ

Part.5 汗、集中線・効果、描き文字

汗や液体の表現方法
集中線や効果の追加
描き文字の表現方法とグラデーション

Part.6 書き出し トーン化 2Pカラー

キャラ絵の書き出しと命名
トーン化で漫画のような表現
2Pカラーを簡単に作る方法


画力向上への道(自習編)

画力を独学で上達させる4つの方法について解説

絵を学ぶ方法(学校編)

イラストの描き方を学校で学ぶメリットと方法について解説

SCROLL
目次一覧
ゼロから始めるシリーズ

IllutratorとPhotoshopの使い方をゼロから解説する「ゼロから始めるIllustrator」と「ゼロから始めるPhotoshop」の目次リンクです。
本業が教えるイラレとフォトショ講座の目次は下記からどうぞ。