【デザイン学生必見!】
ポートフォリオをゼロから作ろう!

ポートフォリオチェック

ポートフォリオのチェックをする前に、簡単にポートフォリオについて解説しておきます。

ポートフォリオって何?

詳しくはコチラの記事で解説しているので、興味のある方は個別で見ておいてください。

バージョン毎に保存したポートフォリオ

ポートフォリオは一度作ったら終わりではなく、改善を積み重ねていく必要があります。
大幅にポートフォリオの内容を更新する際は、別ファイルとして新たに作ってバージョンを分けて管理するのがオススメです。下記は私が学生の頃に作成したポートフォリオの一部です。

Ver.1 (1年の7月頃)

「何かさ、自分の描いたやつをファイルにまとめたポートフォリオってやつがあるらしいで、よう分からんけど。」みたいな感じで何となくポートフォリオの存在は知っていたので、見様見真似で作成しました。多分お洒落なインテリア系の書籍を参考にしたのか、作風と合っていない下部の無駄な余白が妙に気になりますね。でも最初はクオリティはさておき、最後まで作り切る事が大切です。ポートフォリオ未完成の方は品質は一旦保留、さっさと最後まで作り切りましょう。クオリティアップは後からできます。

※ポートフォリオ制作は何から始めたらいいの?という方はコチラの記事を参考にして下さい。
あとフォントやフォントサイズは初期設定のまま使っていませんか?文字がデカ過ぎると超ダサいですよ。

Ver.2 (1年の9月頃)

何と言いますか、「授業の課題で作らされたモノをとりあえず並べてみました」感がひしひしと伝わってくるポートフォリオですね。何がしたいのかよく分からない&見せ方に工夫が一切ない正直コメントに困るタイプのポートフォリオです。たぶん授業の課題か何かでポートフォリオの提出があったのでしょう。上記の様な学校の課題感丸出しのポートフォリオで制作会社に応募すると高確率でお祈りされます。

※ある程度作品が増えてきたら掲載する作品を厳選しましょう。ただでさえ大変なポートフォリオ制作なのに掲載作品を削れなんてヒドイ…と思われるかもしれませんが、見る側は極めてドライです。中途半端な作品は消すか小さく、量より質を重視しましょう。

Ver.3 (1年の1月頃)

ポートフォリオに少し色が出てきました。アーティスト志望ではなく、制作会社への就職や案件獲得を目指している方は特にそうなのですが、美術館のアート作品を掲載するようなドシンプルな表現(作品+白地に黒のタイトルと説明文)より、UI部分に少し世界観を出したポートフォリオの方が好まれるかと思います。好きな作品のWebサイトや設定資料集、ゲームの説明書など。今の世の中、参考資料は至る所に転がっています。かと言ってクド過ぎるUIはお勧めできませんよ。ちなみに上記は差し色(水色や赤色みたいなやつ)がうるさすぎ&ビビッドすぎ(特に枠)です。この手のカテゴリ別に色を付ける際は色と範囲に要注意。

イラレで作るのもアリですが、InDesign(インデザイン)を使うのもアリです。要は冊子形式のコンテンツ制作に特化したソフトなので効率的にポートフォリオが作れます。コチラの記事でインデザ用ポートフォリオテンプレートの編集方法について解説していますよ。

Ver.4 (2年の9月頃)

当時は就職する気が一切無かったので夏休み丸々使ってポリパテでフィギュアを作っていました。今が楽しけりゃいいかな、と。マックスファクトリーやらグッスマ、アルター等の高品質フィギュアが4千円くらいで購入できていた頃ですね、バイト代全てぶっ込んでました。ポートフォリオに設定資料的な要素を取り入れて「ぼくのかんがえた世界」を表現するのにはまっていた頃でしょうか。この頃になると課題臭さが漂う作品はデッサンくらいです。上記は差し色を変更すると結構雰囲気が変わりそうですね。

※印刷したポートフォリオの場合ファイルの素材を変えてみる、という手法もアリかもですよ。面接時にリアルポートフォリオで見せる際、「おっ」となるかもしれません。ポートフォリオ制作に正解はありません、面白ければ何でも構わないと思います。また、上記は当たり前のようにA4縦でレイアウトしていますが、横レイアウトスクウェア型を検討してみるのもアリかもしれませんね。

Ver.5 (2年の2月頃)

働きたくない病から気が変わって就活を始めた頃です。当時はキャラやモデラー的な業務に興味があり、UIデザイナーには1ミリも興味がありませんでした、というか存在すら知りませんでした。何とか3月にCGデザイナーとして内定貰ったのでギリ就職浪人を免れましたが、就職希望の方は早めの行動がオススメ。(なお、コチラの記事でフリーでの活動を希望している方にオススメの無料サービスを解説しています。)

メカやら荒廃したSF的な世界が好きなんですが、同時にエロ可愛い女の子も好きなのでカオスな世界観を醸し出していますね。作風に対してUI要素が均一なのでチグハグ感(特に女の子ページ)が否めませんが、「あぁ自分、こういうの好きなんだねぇ~、なるほどねぇ~、ニヤニヤ」と採用担当に感じさせるポートフォリオなら何でも良いです。自分が好きなものを好きなように作るのが一番だと思いますよ。

先輩方のポートフォリオ
コチラの記事で皆さんの先輩方が作られたポートフォリオのサンプルを紹介しています。ポートフォリオに掲載する要素の具体例なども解説しているので興味のある方はチェックして下さい。