今日日本では数多くのカタカナ語が使われています。
そんな多くのカタカナ語から「IT業界で使われがちなカタカナ語20選」を例文付きで解説します。
IT業界に入りたての新人さんや今さら意味を聞けない現役ビジネスマンの方は是非読んでください。
カタカナ語を正しく理解し、カタカナ語をさらりと使いこなせる「ワンランク上のオッサン」ならぬ「ワンランク上のビジネスマン」を目指しましょう!
この記事の目次
IT業界のITとはInformationTechnologyの略称です。直訳すると情報技術ですね。カタカナ表記をすると「インフォメーションテクノロジー」、略して「アイティー」です。
とある首相がIT革命(アイティーかくめい)の事を「イット革命」と言いました。最高の名言です。全身が痺れるほどの衝撃を受けました。
そこから私の中でIT(アイティー)はIT(イット)になりました。時代はイット、イットは世界を制します。以下ITは「イット」と表記します。
イット業界とは関係無いですが、映画で「IT / イット それが見えたら終わり」というタイトルのホラー映画があります。実は名作映画「スタンド・バイ・ミー」と同じ監督なんですよ。
ではイット系業界で使われがちなカタカナ語を20選、例文付きで解説します。
#01 アジェンダ
竹下くん:本日のアジェンダはサイトAの改善についてです。
会社で日々行われている会議の場で度々登場する「アジェンダ」。
日本語訳すると「議題」ですね。
「議題」を「アジェンダ」に言い換えることによって500倍くらい難しくなりました。デキるビジネスマンは難しい言葉を使ってナンボです。伝わりやすい言葉なんてクソ、カタカナ語をカッコよく使ってキメちゃいましょう。
イット系企業でよく使われるカタカナ英語の上位10位に入るであろう「アジェンダ」、テストに必ず出るので覚えておきましょう。
#02 エビデンス
エビオス錠みたいですね。
コロナで一躍有名になった「エビデンス」ちゃん。おかげで認知度の高いカタカナ英語に昇格しました。
「エビデンス」の意味は「証拠」ですね。
ヤフーニュースでも「エビデンス(証拠)」のような表記が多々見られます。
デキるビジネスマンは日々エビオス錠を飲んでアフターファイブに備えておきましょう。
#03 アグリー
竹下くん:あのオヤジ絶対却下しやがるから事後でいいかなーって。
役職に関わらず「さん付け」で呼び合うイット系業界では日常茶飯事のカタカナ語である「アグリー」。
「アグリー」は「同意」とか「賛成」を意味します。
個人的にはやや年上のオヂサンが使う印象があります。
ところで最近暑くなりましたね。かき氷の美味しい季節です。
しかしデキるビジネスマンはイモ臭い「かき氷」なんて言葉は言いません。「フラッペ」と言います。
「かき氷」を注文するときは必ず「フラッペ」と言いましょう。モッテモテになる事間違いなし!
#04 アサイン
宮:えー、もうC案件で稼働埋まってます。。
「アサイン」は「割り当て」を意味します。
3Dソフトを触っている方なら「〇〇のマテリアルをアサインして××」みたいな表現をしているかもですね。
イット系業界で多少管理側に足を踏み入れている方が好んで使うカタカナ語の一つです。
#05 フィードバック
デザイナ:この人のフィードバック、いつも多くて嫌になるよ…
「フィードバック」は「業務の成果物に対して評価した結果を伝える」事を意味します。
フィードバックを略してFBに略してみるとカッコ良さ5倍増し。
シュタインズ・ゲートに登場する閃光の指圧師(シャイニングフィンガー)が崇拝しているFBではありません。
部下への返信メールの題名に【FB】とか入れちゃうと尊敬の眼差しで見られる事間違いなしです!
#06 ソリューション
「ソリューション」は「問題や課題を解決する」を意味します。
CMでもたまに聞くカタカナ語の「ソリューション」。世界ふしぎ発見!のCMで聞いた事ありませんか?
「〇〇ソリューション部」のように会社の部署名にも使われがちな汎用性の高いカタカナ語。イット系では必ず押さえておく必要があるカタカナ語です。
言い変えると「イット系ではマストのカタカナ語」ですね。
#07 プロパー
竹下君:契約の宮さん、空いてるし手早いっすよ。かわいいし。
「プロパー」とは「正規の」という意味で、イット系業界では主に「正社員」という意味で使われる場合が多いです。
正社員以外の雇用形態で働いている仲間の前で「プロパーはボーナスが出るから美味しいよね。宮さんは何か買うの?あ、契約だっけ?」とか言っちゃうとデキるビジネスマンへ一歩前進です。
個人的にはイキった中堅社員がよく使う印象です。
デキるビジネスマンならイキろうぜ!
#08 バジェット
「バジェット」とは「予算」を意味します。
日々イット系企業やベンチャー企業の予算会議では星の数ほどの「バジェット」という単語が飛び交います。
使ってみたいカタカナ語トップ5に入っていそうな「バジェット」。
バジェットに関して口出しできる立場になればもう周りから頼られ放題!
#09 リスケ
「リスケ」、つまりreschedule(リスケジュール)の略、日本語に直すと「スケジュール(予定)を組み直す」という意味です。
学生も使いますね。
デキるビジネスマンなら学生も使う言葉を使いこなし、若い子に「俺もまだまだ若いぜ」アピールをしましょう!
ちなみにドラマ版「デスノート」のロゴは「デスけ」に見えます。
#10 バッファ
「バッファ」とは「余裕」を意味します。
つまり例文だと「予備日は3人日あれば大丈夫だよね?」と聞いています。
自作PCを組むのが好きな方はHDDでバッファで意味を学んだ方もいるかもしれませんね。
日々言葉の要所要所にカタカナ語を入れる事でデキるビジネスマンを演出しましょう!
#11 カンファレンス
「カンファレンス」は「会議」という意味です。
街を歩いていると稀に「○○カンファレンス」と書かれた張り紙を見かけます。
デキるビジネスマンなら最新技術のカンファレンスに参加して内容チンプンカンプンのまま眠りましょう!
#12 ベンチマーク
「ベンチマーク」と聞けばPCの性能を数値化する「ベンチマークテスト」を想像しがちです。
ビジネスで使われる「ベンチマーク」は主に「基準となる競合サービスや競合他社」を意味します。
ワンランク上のビジネスマンは競合なんてイモ臭い単語は使わずカッコいいカタカナ語を使います。
#13 リテラシー(リテラシ)
「リテラシ」もイット業界で日々飛び交っているカタカナ語の一つです。
イット業界での「リテラシ」を日本語に訳すと「理解」が近しいでしょう。
「マネージャー」に関しては末尾の「ー」ではなく、中間の「ー」を省くという高度で大胆な省略方法です。デキるビジネスマンは発想力が違いますね。
「ー」はドンドン省いてデキるビジネスマンを目指しましょう!
#14 スキーム
「スキーム」とは「枠組みを持った計画」を意味します。一言で言うと「仕組み」とか「計画」ですね。
「スキーム」なんて言葉を使う頃には事業の中心人物としてプロジェクトを引っ張っているビジネスマン間違いなしですね!
#15 マイルストーン
そこそこ有名なカタカナ語であろう「マイルストーン」。
ビジネスで使われる「マイルストーン」の意味は「工程ごとの期限」です。もっと噛み砕いて言うと「締め切り」ですね。
マイルストーンというゲーム会社が作った「カオスフィールド」というシューティングゲーム、割と好きでした。
#16 コンセンサス
「コンセンサス」は「複数人の合意」を意味します。
孤独のグルメでも井之頭五郎がコンセンサスを取ったのに文句を言われているシーンがありました。
文句を言ってきたリーマンが子供と遊んでいて、五郎と目が合って気まずい雰囲気に。
デキるビジネスマンならコンセンサスを取らずに独自の解釈で勝手に進めちゃいましょう!
#17 リソース
MG三波:気合で何とか!なっ!
PG沼田:はぁ~、デスマ確定だよ。。。
「リソース」とは「資源」を意味します。
イット系業界では主に人員や時間の事を指します。
デキるビジネスマンならリソースなんてものは気にせず、実現したい事を100%やりましょう。「リソース」が足らなければサービス残業をさせてデスマーチを強行。
仕事は気合と根性が一番大切です。案件に適した人材と人員を割り当てるのは甘えです。
#18 フィックス
「フィックス」とは主に「確定」を意味します。
A案、B案…と色々提案し、C案の改修3回目でようやく「確定」した時などに「フィックス」を使います。
WEB系のディレクターが嬉々として使います。
cssでも「position:fixed;」ってありますよね。ヘッダを固定させたい時等に使えるプロパティです。
#19 マスト
竹下くん:あっ、すみません、ついうっかり。。
上司A:コレはどう考えてもマストだろー。
「マスト」は日本語訳すると「必須」を意味します。
個人的にイット系ではそこそこ年食ったオヂサンが使う印象です。
雑誌で「このアイテムはマストバイ!」のような文言を書かれているのを見た事ありませんか?
半分以上がカタカナ英語、IT革命を「イットかくめい」とか読んじゃうおじいちゃんには意味わかんないですよね。
しかし時代の先端を征くイット系業界のデキるビジネスマンはドンドン使いましょう!
#20 フェーズ
「フェーズ」は「段階」を意味します。
まずは第1フェーズ、第2フェーズで〇〇…
世界征服を企む物語の悪役が語るが如く「フェーズ」を使ってデキるビジネスマンレベルを上げましょう!
デキるビジネスマンは「段階」なんてイモ臭い言葉を使いません。
以上、イット系業界で使われがちなカタカナ語20選でした。まだまだ山ほどカタカナ語がありますが、とりあえず以上20選を押さえておくと大丈夫でしょう。
文章の半分くらいをカタカナ語で占めるのを目安に使いこなすと良いでしょう。
会議は議題を解決する場ではありません。如何に自分がカッコよく発言できるか否かが一番重要です。
会議がまとまりかけた頃を見計らって「いや、しかし、それは〇〇なので問題なのでは?」等、全く関係ない頓珍漢な発言で引っ掻き回すのも大いに良いでしょう。
効果てきめん「ろくろ回しポーズ」
これさえ押さえておけば万事オッケーなポーズがあります。その名も「ろくろ回しポーズ」です。
やや背中を反らせて「偉そうな雰囲気」を醸し出しつつ「ろくろ回し」をするのもアリですね。
「このビジネスモデルはですね、トイレの中でふと思いついたんですよ。絶対にこれはイノベーションを起こせるぞ、と確信しましたね~。」とか語っちゃいましょう!
会社の会議だけでなく、面接や集団面接のような場でも「ろくろ回しポーズ」は威力を発揮します。
面接官の印象が「ろくろ回しポーズ」一つで軽く3倍は良くなるでしょう。
就活や会議で勝つにために「ろくろ」を回しまくりましょう!
働くおっさん劇場
以上、イット系業界で使われがちなカタカナ語20選でした。
イット業界に入ったばかりの新人さんはこれらのカタカナ語を覚えておくと上司に褒められます。
カタカナ語とイット業界はニコイチ、カタカナ語をどれだけ使えるかがイット系ビジネスマンに最も求められる所です。
つまり給料を上げたければカタカナ語を1つでも多く覚えましょう!
既存のカタカナ語だけでなく、自ら新たなカタカナ語を発信して浸透させるともう一気に役員にまで上り詰められるでしょう。
…嘘です。
カタカナ語を使ってもロクな事がありません。
得意げに使うと恥をかくだけなので、可能な限り「日本語」を使う事をオススメします。
カタカナ語の意味を知っておく事は大切です。しかし乱用は厳禁です。正直バカっぽく見えます。
アジェンダが、今期のバジェットは、マネタイズがうんたらかんたら…妙なカタカナ語を使わず、誰にでも理解できる日本語で相手に分かりやすく話す方が遥かにカッコいいです。
社内だけならまだしも、客先でカタカナ語を連発する事で失注する可能性がゼロではありません。
本当にデキるビジネスマンは、誰にでも分かる言葉で分かりやすく物事を伝えますからね。
身の毛がよだつようなカタカナ語を得意げに使うのは危険がいっぱいです。
ではまた!