Adobeアプリが全て使えるプランに「Creative Cloud Pro」があります。それとは別に料金が30%程安い「Creative Cloud Standard」が存在します。
当記事ではあまり知られていない「Creative Cloud Standard」について詳しく解説いたします。
この記事の目次
StandardとProを比較すると年間で30,624円の差額が発生、かなりの金額ですね。
| 機能 | Creative Cloud Standard | Creative Cloud Pro | 
|---|---|---|
| Photoshop、Illustrator、Premiere Pro、Acrobat Proなど、20以上のアプリやサービスが利用可能 | 〇 | 〇 | 
| Photoshopの生成塗りつぶしなど、画像とベクターの標準的なクリエイティブAI機能 | 毎月25生成クレジット | 無制限の利用 | 
| テキストから動画生成や音声を翻訳など、動画と音声のプレミアムなクリエイティブAI機能 | 毎月4000生成クレジット | |
| Creative Cloudのwebおよびモバイルアプリの完全アクセス | 〇 | |
| アイデアの発想からストーリーボードの作成まで、Fireflyボードを活用 | 無制限の利用 | |
| FireflyでAdobe以外の生成AIモデルにアクセス | 〇 | |
| フォントや画像、チュートリアルなど | 〇 | 〇 | 
| クラウドストレージ | 100GB | 100GB | 
上記の通り、Creative Cloud StandardはクリエイティブAIの機能やモバイルアプリの利用に制限がかかっています。例えばPhotoshopの [ 生成塗りつぶし ] 、Illustratorの [ ベクター生成 ] 等を行うとStandardはクレジットが1消費、Creative Cloud Proは無制限利用が可能です。Standardでも毎月25クレジット付与されますが、Proだと4,000クレジットで基本生成は無制限利用できます。
4,000クレジットも何に使うの?と思われますが、[ パートナーモデル ] を使用すると1回当たり5~10クレジット消費します。より高品質な生成結果が得られるモデルでクリエイティブの品質に直接関わってきます。そういった意味でAIを多用する方にとってCreative Cloud Proの4,000クレジットは妥当な値ですね。
両者とも非常に便利な機能なので使えるとクリエイティブスピードが劇的に加速します。ただしルーチンで決まった機能だけ使っている、AIに興味が無い方はCreative Cloud Standardで十分過ぎますよ。
- 3つ以上のAdobeアプリを最安で使いたい
 - 生成AI系の機能は使わない・興味が無い、従来の機能で十分
 - 生成AIを使うか分からないので一旦クレジットを都度追加
 
上記に当てはまる方はCreative Cloud Standardで全く問題ありません。Proだとスペックを余してしまい、無駄になる可能性があります。Adobe FireflyやパートナーモデルのFLUX Kontext Pro、Gemini等の生成AIを使わない方はStandardで十分過ぎる機能ですよ。
以上、AdobeのCreative Cloud StandardとCreative Cloud Proの違いについてでした。
料金は年間でザックリ3万円以上の差が発生します。クリエイティブAIの機能は使わず、従来の使い方で十分な方はStandardがオススメです。Photoshopの生成塗りつぶしをはじめとしたAI技術を使った機能を積極的に使いたい方はProを推奨します。
自身に合ったプランを選択し、無駄無くAdobeアプリを活用したいですね。
ではまた!
                